コラム連載にあたって

 私がUNICORNSでプレーしていたのは2001~2004年。蝮谷はまだでこぼこの土グラウンドで、雨が降ると巨大な水たまりが出現していました。CBとして4年間プレーしましたが、残念ながら選手としてはほとんどチームの戦力になることはできませんでした。引退試合となった新潟大との入れ替え戦。勝利が決まり、サイドラインに向かってあいさつしている時に思ったのは、「もっとうまくなりたかったな、チームの役に立ちたかったな」ということです。

 昨年、多くの方のご協力を得て、ベースボールマガジン社が出版する「アメリカンフットボールマガジン」を16年ぶりに復刊させることができました。同時に、UNICORNSの会報やイヤーブック制作のお手伝いをさせていただくようになりました。卒業から10年以上がたった今、微力ながらチームに貢献できていることをとてもうれしく思っています。そして、今季からHP上で「今日もサイドラインにいます。」と題したコラムを連載します。

 アメフト専門誌の制作に関わっている立場上、どんな立ち位置でどのような内容の記事を書くべきか、かなり悩みました。しかし、導きだした答えはとてもシンプルなものです。そもそも、私がフットボールの報道に携わっている理由は、この競技のすばらしさを一人でも多くの人に伝えたいからです。同じように、このコラムではOB・OGをはじめとしたUNICORNSのファンの方々が、少しでも「試合会場に足を運んでみようかな」と思える記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

160904 明治戦 赤いスタンド②(勝利)
今季開幕戦となった明治戦、赤く染まった慶応スタンド=撮影:Munekazu Akimoto、9月4日、アミノバイタルフィールド