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【秋リーグ戦】vs法政大学

9月27日(土)慶應大―法政大@アミノ

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
慶應大学 10 0 0 13 23
法政大学 7 7 0 14 28

【得点経過】

1Q6:31慶應K#15(2年手塚)20yd FG成功<K3-0H>
1Q9:30法政#4→#86(17yd Pass)TFP成功(K#6)<K3-7H>
1Q10:21慶應#18(QB4年高木翼)→#19(WR2年田邊)72yd Pass
TFP成功(K#15 手塚)<K10-7H>
2Q 3:17法政#12(76yd Run)TFP成功(K#6)<K10-14H>
4Q 1:50法政#4→#87(22yd Pass)TFP成功(K#6)<K10-21H>
4Q5:30慶應#18(QB高木翼)→#17(WR3年姜) 6yd Pass
TFP成功(K#15 手塚)<K17-21H>
4Q10:49法政#29(12yd Run)TFP成功(K#6)<K17-28H>
4Q12:00慶應#18(QB高木翼)→#17(WR姜)11yd Pass<K23-28H>

【STARTING MEMBER】
Offense
RT#75   鶴長 伸之(4年)
RG#59  長戸 慧介(4年)
C#77      浅原 宏太郎(2年)
LG#51   清野 武尊(3年)
LT#71    高瀬 智正(3年)
QB#18   高木 翼(4年)
TE#88   岩澤 忠尚(4年)
WR#7    志水 秀彰(4年)
WR#19  田邊 翔一(2年)
WR#86  柴田 源太(1年)
RB#1      髙木 康貴(4年)
K#15   手塚 太陽(2年)

Defense
DL#93  渡辺 雄策(4年)
DL#97  長塚 大(2年)
DL#99  望月 洸(4年)
LB#4    工藤 勇輝(1年)
LB#5    志茂 雅史(3年)
LB#54     ライト 太一(4年)
LB#56  江川 輝(4年)
DB#1    兵頭 宣俊(2年)
DB#9   三津谷 郁磨(4年)
DB#22    松崎 泰光(3年)
DB#24    吉村 奬太(3年)
P#10     弘世 頌一朗(2年)

【戦評】
関東TOP8の第3節で、9月27日に慶応大が法政大と対戦し、23―28で
敗れた。ここまで2連勝中だった日大、法大、慶大、早大の「4強対決」は日大
と法大が制して、優勝争いで一歩リードした。慶大が優勝戦線に踏みとどまるた
めには、残り試合を全勝することが最低条件となる。

慶応のキックオフで試合開始。慶応はオフェンスのファーストシリーズで、#18
QB高木を中心に、パスでテンポよく前進してゴール前へ。#7WR志水へTD
を狙ったパスは惜しくも通らず、#15K手塚のFGで3点を先制する。法政に
逆転のTDを許した直後のオフェンスでは、高木から#19WR田邊にスクリー
ンパスがヒット。田邊が72ヤードを駆け抜け、再逆転に成功する。2Qに入ると、
法政のQB鈴木に独走のTDランを決められ、10―14で前半を折り返す。

後半に入ると両チームの守備が粘り、パントを蹴り合う展開が続く。4Q、法政
が多彩な攻撃でじわじわと前進し、QB近藤からWR奥津へのTDパスが決まり、
10―21と均衡が破れる。2ポゼッション差を追う慶応オフェンスは、ランを
完全に封じられ苦しいドライブが続く。高木が第4ダウンのギャンブルを含めて
勝負所で立て続けにパスを決めて、最後は#17WR姜にTDパスをヒット。6
分半を残して再び4点差に追い上げる。ここでふんばりたい守備だったが、5分
以上の時間を使われてTDを許し万事休す。慶応オフェンスは残り1分からドラ
イブを始めて、試合終了と同時に5点差に迫るTDを奪うのがやっとだった。

■最後に表れたフィジカルの差
オフェンスが苦労の末にTDをもぎとり、17―21と追い上げた直後の守備。
4Q、残り6分半。タイムアウトも2回あり、多少ドライブされても2分を残し
てオフェンスに渡してやることができれば、十分に逆転が期待できる状況だった。
実際、オフェンスはこの後わずか1分でTDを決めて見せた。しかしこの場面で
守備はずるずると前進を許し、タイムアウトを使う間もなく時間と得点を失った。

試合を見ていた方からすれば、「パスはほとんどないんだから、もっと前がかり
でランを止めろよ」と思ったことだろう。当然、サイドラインからは攻撃的な
サインが入れられているし、フィールドの選手たちも決死の覚悟でランを止めよ
うとしている。それでも止まらなかったのだ。

なぜか。理由は二つあると思っている。一つは法政が長年培った伝統のオプショ
ン攻撃だ。あの状況で法政オフェンスはこう考えていただろう。「ここで時間を
使ってドライブをしなければ、逆転される」。だから時間を消費するだけの単純
なランではなく、オプションピッチやQBランも交えた第1ダウンを更新し続け
るためのプレーコールを入れ続けた。よって、ほぼランしかないと分かっていて
も、攻撃の選択肢が多いので的を絞りづらく、止めるのは簡単ではないのだ。
守備が必死にRBを止めにいったところを、裏をかかれてQBにロングゲイン
された場面がそれを象徴していた。

もう一つの要因は、最後にフィジカルの差が出たと思っている。この日、慶応守
備は法政のランオフェンスをよく止めていた。#99DL望月らが中央でふんばり、外に
走ってきたランナーを#54LBライトがことごとくタックルで仕留めた。法政
も手を替え品を替えプレーを展開してきたが、その度にLB陣がうまくアジャス
トして、粘り強く守った。

しかし、試合が終盤に入ると、今まで2ヤードで止まっていたプレーが4、5ヤー
ドと出るようになった。4Qに奪われた2つのTDは、それら一つ一つのプレー
の積み重ねだ。

Xリーグで全盛期の鹿島(現LIXIL)の試合を見ていた時、こういう場面が
よくあった。試合終盤で時間を使うために、鹿島オフェンスは100%ランで来
ると相手の守備は分かっている。それでも鹿島のランが出続けてタイムアップ。
ここぞという時のオフェンスラインの馬力が桁違いなのだ。

法政OLと慶応の守備フロントが対峙したとき、わずかな差ではあるが、まだ彼ら
の方が一枚上手だったということを認めざるをえないだろう。ユニコーンズの
メンバーはスタントHC流の厳しいトレーニングを乗り越えて、間違いなくフィジ
カルアップを果たした。好守ラインのサイズを数年前と比較しただけでも、それは
証明できる。だが、さらにこの壁を乗り越えるには、オールユニコーンズ体制での
継続した取り組みが必要になるだろう。

■高木とWRの驚異的な集中力
ライン戦で負けたのは、オフェンスも同じだった。法政ディフェンスが後ろに引
いて守ったときに生まれたロングゲインを除くと、20回走ってわずか20ヤー
ド。1回あたりのランで1ヤードほどしかゲインしていない計算になる。この日
の法政Dのゲームプランは、とにかくランを止めることだったのだろう。それを
完璧に遂行されたばかりか、パスラッシュでも2回のQBサックに8回のロスタッ
クルを喫した。けがから復帰したオフェンスラインの大黒柱、#75鶴長が右Tに
入った慶応OLの布陣はだいぶ厚みをました。しかし、関東最強の法政フロントを
止めることはできなかった。

それではなぜ慶応オフェンスは42回投31回成功、381ヤードを稼ぐパス攻
撃を展開できたのか。ずばりQB高木の冷静な判断力とWRの集中力だ。高木は
パスプロテクションが持たない苦しい状況の中でも、最後まで最善の選択をし続
けて、空いているWRにパスを投げ続けた。WR陣も決して集中力をきらさない。
明らかなキャッチミスは0で、捕れる可能性があったパスも2本程度。31本の
パスを1年生から4年生まで11人のレシーバー(RB含む)がキャッチし続け
た。特に17時に開始されたこの試合、前半は十分に明るいが、ハーフタイムを
はさんで一気に暗くなりナイターとなった。試合会場のアミノバイタルフィール
ドでは4機の照明がフィールドを照らすが、かなり暗いなという印象だ。試合中
に環境が変わる状況でも、集中をきらさずパスを撮り続けた慶応WR陣は賞賛に
値するだろう。

法政戦ではほぼスキル陣の能力だけで、23点を奪った。これにラインの力がかみ
合ったとき、慶応オフェンスの真の力が発揮されるだろう。

■最高のパンター弘世、KCに未だ不安
前回、K手塚のキックの正確性を取り上げたが、パントチームにも正Pの弘世が
戻ってきた。春にも書いたが、彼が入ると本当にパントカバーは安心して見てい
られる。特に右に走りながらのパントキックは、相手の陣形が乱れる上に、リター
ンもしにくい。リターンを警戒した上で、ロング50ヤードを含むアベレージ3
6ヤードという記録は、十分に合格点だろう。

一方でキックカバーにはまだ不安が残る。実際に大きくリターンされる場面はな
かったが、相手のブロッカーに多くの選手がつかまっているシーンが何度かあっ
た。春の関学戦で鷺野にリターンTDを許したプレーでは、明らかに多くの選手がブ
ロッカーに処理されて、リターンされるべくしてされたプレーだった。この2試
合では結果オーライになっているが、日大との大一番でその課題が露呈しない保
証はない。さらなる改善を求めたい。

優勝争いでは一歩後退したが、64年ぶりの甲子園ボウル、日本一への道はまだ
閉ざされていない。残り4試合負けられない戦いが続く中で、次節の日大戦に向
けて選手たちには最善を尽くしてもらいたい(共同通信社 松元竜太郎・平成1
7年卒)

【秋リーグ戦】vs明治大学

9月20日(土)慶應大―明治大@川崎富士見球技場

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
慶應大学 3 3 8 10 24
明治大学 0 7 7 0 14

【得点経過】
▽1Q 9:37 慶應 K#15(2年手塚) 29yd FG成功 <K3-0M>
▽2Q 3:58 慶應 K#15(手塚) 24yd FG成功 <K6-0M>
▽2Q 11:10 明治 #22 6yd RunTFP成功(K#89) <K6-7M>
▽3Q 4:22 明治 #22 2yd RunTFP成功(K#89) <K6-14M>
▽3Q 9:10 慶應 #18(QB4年高木翼)→#81(WR3年八木) 14yd Pass
TFP成功(2 point Conv. QB#18高木→WR#86柴田) <K14-14M>
▽4Q 6:46 慶應 K#15(手塚) 29yd FG成功 <K17-14M>
▽4Q 9:45 慶應 #1(RB4年高木康) 1yd RunTFP成功(K#15 手塚) <K24-14M>

【STARTING MEMBER】
Offense
RT#78   小野島 洋輝(2年)
RG#59   長戸 慧介(4年)
C#77   浅原 宏太郎(2年)
LG#51   清野 武尊(3年)
LT#71    高瀬 智正(3年)
QB#18   高木 翼(4年)
TE#88   岩澤 忠尚(4年)
WR#7    志水 秀彰(4年)
WR#19  田邊 翔一(2年)
WR#86  柴田 源太(1年)
RB#1    髙木 康貴(4年)
K#15    手塚 太陽(2年)

Defense
DL#69   岸 佑亮(1年)
DL#90   金子 陽亮(3年)
DL#97   長塚 大(2年)
DL#99   望月 洸(4年)
LB#4     工藤 勇輝(1年)
LB#40   小紫 雄祐(3年)
LB#54   ライト 太一(4年)
DB#1     兵頭 宣俊(2年)
DB#9    三津谷 郁磨(4年)
DB#22     松崎 泰光(3年)
DB#24     吉村 奬太(3年)
P#79      簗瀬 武史(1年)

【戦評】
関東TOP8の第2節で慶応大が明治大と対戦し、24―14で勝った。
慶応大は開幕から二連勝。明治大は二連敗で早くも優勝戦線から脱落した。

試合は最初の攻撃から慶応が押し気味に展開するが、ゴール前の反則などでTD
を奪えず、前半は#15K手塚のFG2本の6点のみにとどまる。一方、守備は
明治のラン主体の攻撃をよく止めていたが、前半終了間際にTDを決められて6
―7で後半へ折り返す。

3Q、プレー展開を変えてきた明治オフェンスに追加点を許し、6―14とリー
ドを広げられる。ここで慶応オフェンスが奮起。#18QB高木がパスで
2回の第4ダウンギャンブルをクリアして前進し、最後は#81WR八木にTD
パスを決める。2点コンバージョンも決めて同点。4Qには手塚が決勝のFGを
決めて、勝利をたぐり寄せた。
守備は勝負所でターンオーバーを奪うなど、攻撃的なゲームプランが成功。明治
のオフェンスをトータルで153ヤードに抑え込む好守で、勝利に貢献した。

■「パッシングポケット」が生命線

明治戦のオフェンスのポイントは、「WRとDBの1対1の勝負」だと思っていた。
結論から言うと、慶応のWRは勝った。3Q、同点に追いついた2つのTDパス
は、#81八木と#86柴田がそれぞれDBに競り勝って生まれたものだ。トー
タル獲得ヤードの348ヤード(パス142・ラン206)も合格点だろう。
しかし、獲得ヤードのわりに得点が24点と伸び悩んだ。直接的な理由はゴール
前の反則(OLのホールディング)とエンドゾーンでの被インターセプトだが、もっ
と深刻な課題が露呈した。

相手守備の圧力でパッシングポケットが急激にせまくなると、高木のパスは威力
が半減するということだ。この日、明治のフロントの圧力はすさまじかった。被
QBサックは4つ。さらにノックダウン(投げた後にQBが倒されること)や高
木がかろうじてかわしたプレーを含めれば、23のパスプレーの内、半分近くで
プレッシャーを受けたことになる。
試合後に高木に話を聞いたが、ポケットが潰れるのが早すぎて、ほとんど思うよ
うなタイミングでパスを投げられなかったそうだ。彼は走力はあるが、決して動
きながらパスを投げるタイプではない。オフェンスラインが築いた壁の中で投球
する、典型的な「ポケットパサー」だ。今季はOLがレベルアップしたので、あま
り意識する場面がなかったが、やはり彼らがしっかり高木を守るという前提の下
に慶応のパスオフェンスは成り立っているのだ。

初戦で明治と対戦した早稲田は攻撃がほとんど機能しなかったが、これも明治フ
ロントのプレッシャーによるものだ。TOP8の全チームを見た印象で言うと、
守備フロントは法政、明治、中央が強い。次節で対戦する法政の守備陣は、明治の
対応を見て、慶応オフェンス攻略に自信を深めているのではないか。昨年日大に
負けた理由もOLが高木を守れなかったから。法政戦はオフェンスラインの真価が
問われる試合になるだろう。

■明治のランアタックを完封

立教戦のリポートで、守備が素晴らしかったと書いた。やはり、春とは見違える
ほど強力なディフェンスが出来上がりつつある。春は関学、早稲田にやられて苦
しんだが、厳しい夏の練習を乗り越えて、見事な守備へと成長を続けている。

この試合では5-2体型(5DL、2LB)をベースに、明治のラン攻撃をこと
ごとく跳ね返した。ロスタックル9回にQBサック5回。もちろん#24CB吉
村のサックなどはサインによるところが大きいが、ベースとなる個の力で相手を
上回っていなければ、いくらブリッツやスタンツを駆使してもこの数字はありえ
ない。3Qに唯一ロングドライブを許したシリーズは、QBランやタイミングを
変えたプレーなど、守備の目先を変えてくるものだった。筒井守備コーチは、
「サイドラインに戻ってからではなく、選手たちがフィールド上でもっとアジャ
ストできるようになってほしい」と課題を挙げていた。

順調にレベルアップしている守備だが、最大のテーマは「エンドゾーン死守」だ
ろう。チーム事情にもよるが、一般的にディフェンスは相手の攻撃を200ヤード
以内に抑えれば合格点とされる。立教戦の195(ラン86・パス109)ヤード、
明治戦の153(ラン77・パス76)ヤードという数字は見事だ。ただ、レッド
ゾーン(自陣20ヤード以内)に進入された後に、TDを決められてしまっている
確率がかなり高い。これからの試合では、ドライブされてもFGの3点に抑えられ
るかどうかが重要になってくる。レッドゾーンでは奥行きがないため、DBはロング
パスを気にせず思い切ったプレーができる。成長を続ける慶応守備陣のさらなる奮起
に期待したい。

■K手塚の安定感

初戦の立教戦で、慶応はTD10本で70点を奪う猛攻を見せたため、FGの場
面はなかった。春の試合を振り返ってみても、強力なオフェンスが次々にTD
を決めるので、FGのシーンはほとんど記憶にない。しかし、明治戦ではK手塚
が3本のFGを決めて、貴重な得点をたたきだした。この選手、キックにとにか
く安定感がある。Xリーグで優秀なキッカーを見ていて共通しているのは、とに
かく動きに無駄がなく、体の軸がぶれないということだ。

普段あまり意識されることはないと思うが、FG時にキッカーが行う動作をおさ
らいしてみよう。まず、ボールが置かれた地点から7歩(7ヤード)後ろに進む。
その場所にホルダーがセットし、キッカーはそこからさらに助走地点へと向かう。
縦に下がってから横に移動する選手もいれば、ななめに動く選手もいる。この後
に腕を上下させて、ゴールポストへの軌道を確認するのもキッカーの定番の動作
だ。そして呼吸を整えて、ボールがスナップされた瞬間に通常3歩の助走をとっ
て蹴り込む。

優秀なキッカーは例外なくこれらの一連の動作に無駄がないのだ。そして、蹴り
終わった後にも体制が崩れない。もちろん手塚の動作も無駄がなく、軸がぶれな
い。彼がどれくらいの飛距離を狙えるのか分からないが、40ヤード以内のキッ
クならほぼ確実に決めてくれるだろう。法政戦、日大戦ではキックの1点、3点
が勝敗を分ける。手塚の安定感抜群のキックにも注目だ。
(共同通信社 松元竜太郎・平成17年度卒)

【秋リーグ戦】vs立教大学

9月7日(日)慶應大―立教大@アミノバイタルフィールド

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
慶應大学 21 14 14 21 70
立教大学 14 7 14 7 42

【得点経過】

1Q0:21慶應#1(RB4年髙木康)69yd RunTFP成功(K#15 2年手塚)<K7-0R>
1Q4:03立教#30(2yd Run)TFP成功(K#17)<K7-7R>
1Q 4:50慶應#18(QB4年高木翼)3yd RunTFP成功(K#15 手塚)<K14-7R>
1Q 11:11慶應#18(QB高木翼)→#86(WR1年柴田)89yd Pass
TFP成功(K#15手塚)<K21-7R>
1Q11:23立教#45 69yd Kick Off ReturnTD TFP成功(K#17)<K21-14R>
2Q6:10立教#56 Punt Block Recover TD TFP成功(K#17)<K21-21R>
2Q 8 :34慶應#18(QB高木翼)11yd Run TFP成功(K#15 手塚)<K28-21R>
2Q11:39慶應#18(QB高木翼)→#29(RB2年李)19yd Pass
TFP成功(K#15手塚)<K35-21R>
3Q4:50慶應#18(QB高木翼)→#21(RB4年日笠)6yd Pass
TFP成功(K#15手塚)<K42-21R>
3Q6:38立教#4→#11(45yd Pass)TFP成功(K#17)<K42-28R>
3Q9:07立教#4→#82(8yd Pass)TFP成功(K#17)<K42-35R>
3Q9:44慶應#1(RB髙木康)48yd Run TFP成功(K#15手塚)<K49-35R>
4Q5:33 慶應#1(RB髙木康)2yd Run TFP 成功(K#15手塚)<K56-35R>
4Q7:35立教#30(6yd Run)TFP成功(K#17)<K56-42R>
4Q9:26慶應#1(RB髙木康)5yd Run TFP成功(K#15手塚)<K63-42R>
4Q10:23慶應#29(RB李)43yd Run TFP成功(K#15手塚)<K70-42R>

【STARTING MEMBER】
Offense
RT#72   犬飼 和真(1年)
RG#59  長戸 慧介(4年)
C#77      浅原 宏太郎(2年)
LG#51   清野 武尊(3年)
LT#71    高瀬 智正(3年)
QB#18   高木 翼(4年)
TE#88   岩澤 忠尚(4年)
WR#7    志水 秀彰(4年)
WR#19  田邊 翔一(2年)
WR#86  柴田 源太(1年)
RB#1   髙木 康貴(4年)
K#15   手塚 太陽(2年)

Defense
DL#69   岸 佑亮(1年)
DL#90   金子 陽亮(3年)
DL#97   長塚 大(2年)
DL#99   望月 洸(4年)
LB#4      工藤 勇輝(1年)
LB#40   小紫 雄祐(3年)
LB#54      ライト 太一(4年)
DB#1     兵頭 宣俊(2年)
DB#9     三津谷 郁磨(4年)
DB#22      松崎 泰光(3年)
DB#24   吉村 奬太(3年)
P#30      嶺岸 佑樹(1年)

【戦評】
立教のキックオフで始まった試合。慶応の1プレー目は#1RB高木が69ヤー
ドを独走して先制TDを決める。立教も好リターンから、最後はRB茂住が
エンドゾーンに飛び込み同点に追いつく。慶応は#86WR柴田へのTDパス
などで21━7と突き放すが、立教はキックオフリターンTD、パントブロック
からのTDとキッキングゲームで同点に追いつく。
第2Q終盤、#18QB高木がオーディブルを多用して、相手守備の隙を巧みに
突いていく。#29RB李へのTDパスなどで14点を追加して、35━21で
前半を折り返した。

後半に入っても慶応オフェンスの勢いは止まらない。第3Q、#21RB日笠へ
のTDパスを決めると、#1RB高木が再び48ヤードを独走して点差を広げた。
立教は第3Q、パスで2TDを奪い、4QにはQBを代えてキャッチアップを
狙う。しかし、慶応オフェンスの勢いは止まらず、その後も#29RB李の独走
TDランなどで最後までスコアし続け、70━42で「TOP8」の初戦を制した。

■進化したディフェンス
9月6日に関東学生リーグ「TOP8」が開幕した。そして、日本一を目指すユニコーンズ
のシーズンが、7日の立教戦でスタートした。70━42という試合のスコアだけをご覧
になった方は、こう思ったのではないだろうか。「オフェンスは前評判どおり好調だな。
ディフェンスが問題だな」。

しかし、この日のディフェンスは、結果こそ4TD(キッキングを除いて)を奪われたが、
内容は素晴らしいものだった。大型の立教OLに対してDLが押されない。そして、
スピードあふれるブリッツとスタンツでオフェンスのスキームを次々に破壊していく。
立教オフェンスに許したのはわずか195(ラン86・パス109)ヤードだった。
※ちなみに慶応オフェンスは567(ラン224・パス343)ヤード

選手起用にも筒井守備コーチの意図が表れていた。インサイドのLBに#5志茂と
#4工藤を起用したのだ。二人はサイズはないが、DB並みのスピードと思い切り
のよさを持っている。彼らのようなスピードのあるLBがブリッツでかき回すこ
とによって、DLによる2つのQBサックも生まれた。

「スピードでオフェンスを破壊する」。慶応ディフェンスが目指してきた守備の
コンセプトが遂にフィールドで体現され始めた。筒井コーチは「やっとスタートライン」
と試合後に言ったが、このスピードディフェンスがさらに成長し、強力なオフェンス
と組み合わされば、悲願の甲子園ボウル、日本一への距離がぐっと近づくだろう。

■選手層の厚みとフィジカルアップ
あるチームの監督がこんなことを言っていた。「慶応は選手層が厚いので警戒し
ている」。他チームと比べて、慶応がそれほど選手層が厚いとは思っていなかったが、
試合が始まるとそれを実感した。

後半に入ってばたばたと倒れていく立教の選手たち。慶応は試合を通して痛んだ選手
は3人ほどだったが、立教は10人近くが負傷していた。もちろん、オフから続けて
きたスタントHC流の厳しいトレーニングによる、選手のフィジカルアップが要因に
あるだろう。だが、一番の決め手は慶応の選手層の厚さだった。主力がほぼ出続けて
いた立教に対して、慶応は複数の選手を交代で起用していた。例えば、DBは4つの
ポジションを6人で、RBは1つに対して3人という具合で、出場する選手が常に
フレッシュだった。

ローテーションに参加できるのは、当然相手の戦力と比較した上で、一定以上の
レベルに達している選手。明治、法政、日大と厳しい戦いが続く中、1本目が
出ずっぱりになるようだと、今回の立教のようにけが人が続出する可能性も
否めない。2本目の選手たちがいかにレベルアップするかが勝敗のかぎをにぎって
いると言えるだろう。

■C浅原の安定感
70点を奪ったオフェンスの破壊力は素晴らしかった。ランは#29李と#1高
木の2枚看板に加えて、#18QB高木の走力も際立った。パスも19回投げて
14回成功と文句ない。#86柴田ら若手のレシーバーも安定したプレーを披露して、
ミスらしいミスはほとんどなかったように思う。

試合前に唯一オフェンスで心配していたのが、4年生のC鶴長の欠場だ。オフェンス
ラインは昨季に比べて格段に良くなったが、182センチ120キロと素晴らしい
サイズを誇る鶴長がけん引してきた部分が大きかった。彼の抜けた穴を埋める選
手がいるのかどうかに注目していた。

代わりに出場した2年生の#77C浅原は、常に安定したスナップとブロックを
供給し続けた。タイムアウト時にはサイドラインでOLコーチとコミュニケーション
をとって、試合を通してOLユニットをリードしていた。QBサックを許したの
も、1度だけ。そのプレーも#18QB高木がターゲットが見つからずに、やや
ボールを持ちすぎた感じだった。

これから対戦する強豪チームは、さらに高木へのプレッシャーを強めてくるだろ
う。若いオフェンスラインの成長が、慶応オフェンスの成否の鍵を握る。
(共同通信社 松元竜太郎・平成17年卒)

【試合写真】中央大学戦試合写真を更新致しました。

【秋リーグ戦】VS 中央大学

本日行われました中央大学戦は、24−17で勝利致しました。

厳しい試合となりましたが、苦しい展開となったときに踏ん張れたこと、ここぞという勝負時に決めることができたことがこの勝利へ繋がったと思います。
赤に染まったスタンドの熱いご声援のもと、会場の皆様と一緒にチーム全員で戦うことができたからです。応援、ありがとうございました!

次節は、
11/23(日) vs早稲田大学 BIG BEARS
10:45 KICK OFF @横浜スタジアム
です。

ついに、このチームで戦う試合も残り1試合となりました。
最後までUNICORNS全員で戦い抜き、必ず勝利します。
会場を紺で埋め尽くしていただき、今シーズン最高のご声援をお待ちしております!
応援宜しくお願い致します。

【お知らせ】HPリニューアル

この度、UNICORNSの公式HPがリニューアルされました。
今後は試合結果やスケジュール等をこのページからお知らせ致します。
今後ともご声援の程宜しくお願い致します。