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【定期戦】第63回早慶アメリカンフットボール部対校戦

【定期戦】第63回早慶戦アメリカンフットボール対校戦

本日行われました早稲田大学戦は、17-31で敗北致しました。

 

毎年行われる早稲田との一戦。天候にも恵まれ、駒沢陸上競技場に1万人近い観衆を集めて開催され非常に多くの観客の声援を頂きました。

しかしながら、慶應のミスが続き慶應らしいプレーができないこともあり敗北を喫しました。

と同時にすべての面で課題が見つかる結果となりました。

この課題を一つ一つ潰し、秋には必ずやこの雪辱を晴らします。

会場にてお足を運び、声援を頂きまして誠にありがとうございました。

 

次のオープン戦は、サンフラワーボールの

5/5(火・祝) vs法政大学 TOMAHAWKS
12:30 KICK OFF @富士通スタジアム川崎
です。

ぜひ会場に足をお運び頂き、皆様の応援をお待ちしております。

150429 早慶戦 #90金子#81八木#22松崎

【Uni Fes告知】

一昨年より開催されておりますUni Fesが今年も5月17日(日)に嵐が丘グラウンドにて開催されます!
4月29日(水・祝)に行われる早慶戦の慶應受付にて、チケットを2000円で販売致します。
この機会に是非お買い求めください!
子供から大人まで全員が楽しめるゲームも開催する予定です。
現役時代のご友人と、ご家族の方と、皆様お誘い合わせの上グラウンドへ足をお運びください。
⚪︎概要
10:00 開場
10:30 開会
14:30 閉会
開催場所:日吉嵐が丘グラウンド
入場料:2000円(中学生以下無料)
⚪︎ご注意
・車でのご来場は固くお断りさせて頂きます
・小雨決行
・払い戻しは致しません
尚、今後の試合会場でもUni Fesのチケットを販売する予定です。
チケットの当日販売も行います。
お問い合わせは
TEL:080-2094-4782
mail:anna0315h@yahoo.co.jp
(担当マネージャー:日高)まで宜しくお願い致します。
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【春オープン戦】VS 関西学院大学

本日行われました関西学院大学戦は、26-49で敗北致しました。

 

昨年度の学生覇者の関西学院に挑んだ一戦。

フィジカルの差、イエローのミスなどが続き

終わってみれば大差で敗北を喫しました。

しかしこの結果にこだわらず、UNICORNSらしいプレーでの

日本一を目指し日々努力していきます。

 

次のオープン戦は、いよいよ

4/29(水・祝) vs早稲田大学 BIGBEARS
14:00 KICK OFF @駒沢陸上競技場
です。

 

春の一大ビッグイベントの早慶戦。

昨年に引き続き今年も慶應が勝利をものにします。

大学戦のみならず、フラッグチームの戦いから

足をお運びいただきたくさんの応援お待ちしております。

宜しくお願い致します。

【春オープン戦】VS 日本体育大学

2015年4月11日(土)  慶應義塾大学 対 日本体育大学
17:00 Kick Off  @日本体育大学世田谷キャンパスグラウンド
天候 曇り
        1Q   2Q     3Q     4Q     計
慶應     10    0       7      7     24
日体      0     0       0      0        0
得点経過
1Q   2:47 慶應 #5(QB2年小田)→#22(WR3年井上翔) 7yd Pass
                TFP成功(K#11 3年手塚)  <K7-0N>
       6:06 慶應 K#11(手塚) 36yd FG成功  <K10-0N>
3Q   11:41 慶應 #18(QB3年山口)→#9(WR4年寺園) 5yd Pass
        TFP成功(K#11 手塚)  <K17-0N>
4Q    9:24 慶應 #29(RB3年李) 63yd Run
        TFP成功(K#26 3年池辺)  <K24-0N>
STARTING MEMBER
Offense
RT#77   簗瀬 武史(2年)
RG#78  小野島 洋輝(3年)
C#59   浅原 宏太郎(3年)
LG#51  清野 武尊(4年)
LT#71    高瀬 智正(4年)
QB#5    小田 裕太(2年)
TE#48    黒田翔太(3年)
WR#9   寺園 貴文(4年)
WR#17  姜 勝大(4年)
WR#81  八木 雄平(4年)
RB#29    李 卓(3年)
K#11   手塚 太陽(3年)
Defense
DL#69  岸 佑亮(2年)
DL#72  犬飼 和真(2年)
DL#97  長塚 大(3年)
DL#90  金子 陽亮(4年)
LB#42  井本 健一朗(2年)
LB#50  染矢 優生(2年)
LB#56    菅原 大源(3年)
DB#1  兵頭 宣俊(3年)
DB#13  杉山 慶(3年)
DB#21  金野 雄一郎(4年)
DB#22    松崎 泰光(4年)
P#77    簗瀬 武史(2年)
***************************************
日体大戦ゲームレポート
                                        H17卒  松元竜太郎
【戦評】
2015年の春季オープン戦で慶応大は日体大と対戦し、24―0で勝った。
前半、1QにTDパスとFGで慶応は10点を先制する。その後は両チームの
守備が奮闘してパントが続き、膠着状態のまま前半が終了。
後半に入ると3Qに#18QB山口から#9WR寺園へのTDパスで加点。4Q
には#29RB李がだめ押しの独走TDランを決めた。守備はラン中心の日体大
の攻撃を粘り強く抑えて完封した。
■番号変更で大慌て
金子主将体制となった新チームの初戦、相手は同じくTOP8の日体大だ。昨秋
は49―9で完勝しており、現時点でのチームの仕上がりを見るには絶好の相手
だった。
しかし、春の初戦というのは取材する側にとってとても難しい試合となる。そう、
新人が入ったり番号変更が行われているため、誰が誰だか選手を認識するのが大
変なのだ。昨季大ブレークした#19WR田邊や#81WR八木らに加えて、#
9のWRの動きがいい。この選手はこの試合でパントリターナーとしても好リター
ンを見せた。しかし、#9は昨季主将のDB三津谷君がつけていた背番号。昨年
の慶応高校の主将だったWR松岡とも思ったが、彼はもう少し身長が高かったと
記憶している。いったい誰だろう。
答えは4年生の寺園だった。昨年はレギュラーの座を下級生に譲りローテーショ
ンでの出場のみだったが、この日は4Qにゴール前でスクリーンパスをキャッチ
してTDを決めるなど、堂々たる活躍だった。
慶応のWRはアウトサイドにはエースの田邊に柴田、八木ら人材が豊富にそろっ
ている。寺園に加えて#16坂本、#17姜らがインサイドのWRとしてさらに
成長してくれれば布陣は盤石だ。この日の起用では寺園は中と外の両方プレーし
ていたが、ぜひインサイドを極めて昨季副将の志水君のような頼れる存在になっ
てほしい。
番号変更の話題でもう一つ。3Q、寺園へのTDパスを決めたのは「#18」の
QBだった。18番と言えば昨年までエースの高木翼君がつけていた背番号だ。
受け継いだのは3年生のQB山口だった。
やはり新チームの最大の課題は「ポスト高木翼」だろう。学生界ナンバーワンと
の評価もあった彼の穴を埋めることはできない。しかし、新しくエースとなるQ
Bがどれだけ試合を作れるかがユニコーンズにとって重要となる。日体大戦を見
た限りでは、エース候補は3人、#4江守、#10麻和、山口だ。昨シーズンは
年間を通して高木君が試合に出続けていたため、じっくり彼らのプレーを見るの
は初めてだ。簡単に三人の特徴をまとめると、まず江守は小柄だが機動力がある。
ポケットワークもなかなかいい。この日もスクランブルから二度ほどロングゲイ
ンを奪っていた。麻和はこれといって特徴は見あたらなかったが、安定感のある
バランスタイプ。山口はサイズがあり、とても自信を持ってプレーしていたよう
に見えた。これも「#18」を背負っているという自覚の表れなのではないかと
思う。
この日、QBが投げたパスはショートパスばかりで、ミドルレンジのパスはかな
り少なくロングパスは皆無だった。だから、肩の強さやパスの精度についてはま
だ評価することはできない。オフェンスラインも日体大の守備フロントに勝って
いたので、プレッシャーを受けたときの対処の様子もあまり見ることができなかっ
た。
彼ら3人がこの先どんなに成長したとしても、昨年のように60点、70点取る
爆発的なオフェンスを構築することは難しいだろう。やはりエースのRB李を生
かしながら、いかにランで時間をコントロールしてドライブできるかが大事になっ
てくると思う。そういう意味では今週末の学生王者関学戦はQBが猛烈なプレッ
シャーに襲われることになる。誰が出場するかはわからないが、その中でどれほ
ど平常心を保って確実なプレーを遂行できるのかに注目したい。
■楽しみな犬飼の成長
「今日は全員を出場させた」と試合後に筒井守備コーディネーターが言ったとお
り、とにかく守備選手がめまぐるしく代わった。筒井コーチによるとある程度軸
となる選手は見えてきている中で、さらに多くの選手にチャンスを与えようとい
う試みだ。
守備は昨年の主力選手がかなり残っており、さらなる飛躍が期待できるシーズン
だ。逆に言うとオフェンスに昨季のような得点力が期待できない分、守備がふん
ばらなければ試合に勝つことはできないだろう。さて、各ポジションを見ていこ
う。
まずDLは#90金子をはじめとしてDEはいい。LBは昨季一年生ながら主力
として活躍した#4工藤や#50染矢がいる。ライト君と江川君の抜けた穴は大
きいがきっと若手を中心にがんばって埋めてくれるだろう。DBも#1兵頭、#
22松崎のSFコンビが残り安定感は抜群だ。
では守備の課題はどこかというとずばりDTだと思っている。昨年は望月君がん
ばっていたが、今年は重量級のDLはほぼいない。当然DTが機能しなければラ
ンもパスも止まらない。昨年以上のレベルが求められるユニコーンズ守備にとっ
てここが最大のネックであり、秋までに何とかしなければならない命題だと思っ
ている。
そんな状況の中、輝くものを感じさせる選手がいた。OLからコンバートした2
年生の#72犬飼だ。まだ少し線は細いが、オフェンスラインに当たり負けしな
いフィジカルの強さとラッシュの激しさは完全にディフェンスライン向きだ。こ
の日も激しいラッシュでQBサックを決めていた。まだ体重も増えそうだし、彼
がDTの柱として成長してくれればディフェンスにとって貴重な戦力となる。
■関学戦は「ラン」がキーワード
4月18日に神戸の王子スタジアムで行われる関学戦は攻守共にランに注目しよ
うと思っている。日体大戦のプレー傾向を見ても明らかだが、スタントHCはQ
Bの負担をかなり軽くしている。ロングパスをはじめとして、新QBに春からい
きなり高度なパススキームはインストールしていないのだろう。となると関学相
手にランを出せるかどうかが鍵になる。李の個人技に頼るのではなく、OLがユ
ニットとして機能してどの程度ランをだせるかをしっかりチェックしたい。
一方の関学オフェンスも状況は似ている。2年間エースを務めた好パサーの斉藤
君が抜けたため、QBは3年生の伊豆が出てくる。彼はランは得意だが、パスは
まだまだ荒削りだ。関学大の鳥内監督は春の試合でも絶対に負けないようにゲー
ムを組み立てるので、まずはRB橋本と伊豆のランを中心に確実にドライブして
点を取りにくるはずだ。そこを慶応守備がランストップできるかどうかが鍵にな
る。
関学のOLはかなり強い。昨年の甲子園ボウルでは慶応が完敗した日大を相手に
中央のラン攻撃で粉砕した。さらにライスボウルでは社会人の富士通相手にもト
ラップブロックなどをうまく使って途中まではランをしっかり出していた。
つまり、日本トップレベルの関学のラン攻撃を慶応がどこまでしのげるかが秋を
占う上でも注目となる。
正直なところ、昨年期待していたような王者相手の勝利という結果は現時点では
難しいかもしれない。しかし、秋に向けて希望を抱いて帰りの新幹線に乗れるよ
うな内容を新生ユニコーンズには期待したい。(共同通信社 松元竜太郎・平成
17年度会員)

【春オープン戦】VS 日本体育大学

本日行われました日本体育大学戦は、24-0で勝利致しました。

 

この試合から、2015年度UNICORNSの戦いに幕を切りました。

相手の大学のグラウンドでの試合、アウェイの環境下で

天候がよくなかったにも関わらずたくさんの方の応援により

完封勝利をすることができました。

誠にありがとうございました。

しかし日本一になるべく課題も見つかりました。

この結果に慢心せず勝負にこだわったフットボールをやっていきます。

 

次節は

4/18(日) vs関西学院大学 FIGHTERS
14:00 KICK OFF @王子スタジアム
です。

 

昨年の学生チャンピオンに挑みます。

会場は関西ですが、観客席の熱い声援をお待ちしております!

応援宜しくお願い致します。

 

【秋リーグ戦】VS 早稲田大学

11月23日(日)慶応大―早稲田大@横浜スタジアム
        1Q   2Q   3Q   4Q    TOTAL
慶応大学    3     7   7    14     31
早稲田大学  10    7    7    0     24
【得点経過】
1Q4:59 早稲田 K#16 32yd FG成功 <K0-3W>
1Q10:49 慶應 K#15(2年手塚) 23yd FG成功 <K3-3W>
1Q11:48 早稲田 #30 (2yd Run)TFP成功(K#16) <K3-10W>
2Q4:30 早稲田 #7( 7yd Run)TFP成功(K#16) <K3-17W>
2Q8:30 慶應 #26(LB4年松下) 12yd Fumble Return TD
     TFP成功(K#15 手塚) <K10-17W>
3Q1:16 慶應 #18(QB4年高木翼) 20yd Run TFP成功(K#15 手塚) <K17-17W>
3Q9:39 早稲田 #7→#28 (25yd Pass)TFP成功(K#16) <K17-24W>
4Q7:58 慶應 #18(QB高木翼)→#86(WR1年柴田) 10yd Pass
     TFP成功(K#15 手塚) <K24-24W>
4Q10:06 慶應 #29(RB2年李) 32yd Run
     TFP成功(K#15 手塚) <K31-24W>
【STARTING MEMBER】
Offense
RT#78 小野島 洋輝(2年)
RG#51 清野 武尊(3年)
C#75  鶴長 伸之(4年)
LG#57 清水 憲久(3年)
LT#71 高瀬 智正(3年)
QB#18 高木 翼(4年)
TE#88 岩澤 忠尚(4年)
WR#7  志水 秀彰(4年)
WR#19 田邊 翔一(2年)
WR#86 柴田 源太(1年)
RB#1  高木 康貴(4年)
K#15  手塚 太陽(2年)
Defense
DL#53 萩原 周平(1年)
DL#97 長塚 大(2年)
DL#99 望月 洸(4年)
LB#4  工藤 勇輝(1年)
LB#26 松下 慶太郎(4年)
LB#54 ライト 太一(4年)
LB#56 江川 輝(4年)
DB#1  兵頭 宣俊(2年)
DB#9  三津谷 郁磨(4年)
DB#13 杉山 慶(2年)
DB#22 松崎 泰光(3年)
P#10  弘世 頌一朗(2年)
【戦評】
関東TOP8の最終節で慶応大が早稲田大と対戦し、31―24で逆転勝ちした。
慶大が秋のリーグ戦で早大に勝つのは16年ぶり。この結果により、慶大は5勝
2敗の3位でリーグ戦の全日程を終えた。
慶応のキックオフで試合開始。ディフェンスは#97DL長塚などが好守を見せ
るが、反則で前進を許し早稲田にFGで先制される。オフェンスは#18QB高
木翼から#88TE岩澤へのパスなどでテンポよくゴール前に進むが、攻めあぐ
ねてFGの同点止まり。
続くキックオフで早稲田がビッグリターン。これを早稲田がきっちりTDランに
結びつける。2Q、さらに7点を追加されて、慶応は3―17と最大14点のリー
ドを許す。慶応はQB高木のパスを中心に再びゴール前に迫るが、チップしたボー
ルをインターセプトされて追加点を奪うことができない。
ここで守備が奮起。#4LB工藤のタックルでファンブルしたボールを、#26
LB松下がリターンしてTD。10―17と7点差に迫る。
後半に入ると慶応オフェンスはQB高木のパスに#1RB高木康貴のランプレー
を交えて、敵陣に入る。WRの好ブロックもあり、高木のスクランブルで同点に
追いつく。早稲田もテンポよくドライブし、最後はスクリーンパスでTDを決め
て、24―17と慶応を突き放す。
4Q、慶応オフェンスはギャンブルをクリアして、レッドゾーンまで前進する。
最後は第4ダウンのパスを高木が#86柴田に決めて同点に追いつく。さらに守
備が早稲田の攻撃をパントに追い込むと、オフェンスは#81WR八木へのスク
リーンパスなどで敵陣に入る。#29RB李が個人技で決勝のTDを決めて、熱
戦となった「早慶戦」を春に続いて制した。
■危機救ったアグレッシブな守備
2Q、慶応ディフェンスは早くも正念場を迎えた。オフェンスは順調にドライブ
していたが、反則や不運もあって2度のゴール前のチャンスを生かせなかった。
3―17とリードされた状況で追加点を奪われれば、試合の大勢が決まりかねな
い。
第3ダウン5ヤードのパスの場面。空いたWRを見つけられない早稲田の#7Q
B坂梨が、たまらずポケットから逃げる。#4LB工藤が急襲してファンブルを
誘発。#26LB松下がこぼれたボールをリカバーすると、リターンTDを決め
てモメンタムを一気に引き戻した。
試合の分岐点となったこのプレーには、守備全員の力が結集されていた。まず、
DB陣の完璧なカバーでパスを投げさせない。さらにDL陣が圧力をかけてQB
をポケットの外に追い出し、最後はLBが仕留めた。
早稲田のOLは強い。正直に言うと、この試合ではランが止まらなくなる可能性
もかなりあると思っていた。だが、ディフェンスは#97望月らを中心に、LO
S上で力強く対抗した。法政が121ヤード、日大が129ヤード奪われた早稲
田のラン攻撃をわずか99ヤードに抑えて、試合の主導権を渡さなかった。
■「ゾーン」に入ったオフェンス
試合時間残り3分、24━24の同点の場面で早稲田がパントを蹴った。この時
点で慶応の勝利を確信した。
この日のオフェンスは良い面と悪い面が交互に表れた。早稲田の強力なフロント
に対してランは出ないと思っていたが、ОLが予想以上にがんばって#1高木康
や#29李の走路をこじ開けた。一方で不要な反則を犯すなど要所でミスが出て、
得点チャンスで決めきれなかった。肝心のパスプロテクションでは、春季以来の
Cで起用された#75鶴長を中心に、早稲田のDLと一進一退の攻防を続けてい
た。
17━24とリードされて迎えた4Qのドライブでも、早稲田ディフェンスは簡
単に前進を許してくれない。2回のギャンブルをフィールドにいる11人全員が
高い集中力を発揮して、何とか乗り切った。勝負のパスをキャッチしたWRは、
今季最も成長した#19田邊と#86柴田だった。
このドライブを同点TDで締めくくった瞬間、慶応のオフェンスが本当に一つに
なったのを感じた。「もうここから先は彼らの攻撃は止まらないなだろう」。ラ
ストドライブでは繰り出すプレーが次々にゲインを生んで、最後は#29RB李
が緩急をつけた鋭いカットバックで守備を6、7人抜き去り、慶応ファンで埋まっ
たスタンドを歓喜の渦へと変えた。
■二つの「1位」
関東学生リーグは全日程を終了し、リーグの個人記録で慶応の選手が二つの項目
でトップに輝いた。QBの高木翼とPの弘世頌一朗だ。
高木はパスを211回投げて154回成功。1813ヤードを稼いで、16個の
TDを積み重ねた。パス成功率は73パーセントでQBレイティングは164。
どれも素晴らしい数字だが、彼のプレーを見ていて最も優れていると感じたのは、
強いリーダーシップと勝負強さだ。第4ダウンのギャンブルなど、勝負どころの
パスをことごとく決めた。キャッチアップを強いられた、法政戦と早稲田戦での
パフォーマンスは圧巻だった。
一方の弘世は16回のパントを蹴って、陣地を通算で690ヤード挽回した。最
長63ヤードを含む平均43ヤードは立派な数字だ。今後さらに彼に期待したい
のは、「インサイド20」だ。弘世のパントは飛距離、滞空時間ともに素晴らし
いのだが、飛びすぎてタッチバックになってしまうことが多い。コントロールパ
ントの技術を磨いて、敵陣20ヤード以内にボールを止められるようになれば、
慶応はフィールドコントロールで大きな優位を保てるだろう。
さらにランキングは2位だが、Kの手塚太陽もリーグ戦で6本のフィールドゴー
ルを決めて、チームに大きく貢献した。弘世と手塚はまだ2年生。二人が順調に
成長してくれれば、慶応のキッキングチームの未来は明るい。

【試合写真】VS早稲田大学