数字でみるUnicorns2024 2024.12.27

山田健太(H7年卒)

フットボールの醍醐味であるスタッツ。リーグ戦のデータをピックアップしてみました。

私はオフェンスラインでしたので、スタッツがなく、いつも数字の残るポジションを羨ましく思っていました。
よくラグビーでキャップ数って聞きますよね。あれ、ラグビーだけですかね?
要するに試合に出場した数だと思うのですが、私は怪我が少なかったことと、1年の春から使って貰えていたのでキャップ数には自信あるんですが。笑
年間12試合くらい出ていたら4年間で48キャップ。アメフトでもスタッツに採用して欲しい!!笑

話が逸れましたが、そんな羨ましいスタッツをお楽しみください。

戦績

4勝3敗(勝率は3位タイ、得失点で3位)
プレーオフ進出!

【オフェンス】

  • 平均得点 21.9(4位)やや低い
  • 総獲得Y 2034(4位)やや低い
  • ラン 561Y(7位)とても低い
  • パス 1473Y(3位)もっとやれた

【ディフェンス】

  • 平均失点 19.3(3位)まずまず
  • 総喪失Y 2156Y(7位)ちょっとひどい
  • ラン喪失 1095Y(6位)ちょっとひどい
  • パス喪失 1061Y(5位)もっとやれた
  • ターンオーバー 16回(2位)とても良い
  • ターンオーバーレシオ プラス6(2位)とても良い

オフェンスは、なんとなく想像通りの数字。
1試合、ランを鍛えるためか、ランプレーのみの試合がありましたので、実際はパス比率がもっと高いオフェンスです。

意外だったのはディフェンス。
近年、強靭なディフェンスを誇っていましたが、今シーズンは主軸選手の怪我離脱も一つの理由でしょうけれど、喪失ヤードはなんと7位に轟沈。筒井HCはディフェンス上がりですので歯がゆいシーズンだったろうと思います。

ただし、ターンオーバー16回は見事で、アグレッシブなディフェンスの証ですし、それで総失点は3位に踏みとどまっています。

個人成績

【ラッシング】

  • 12位:山内(10番・3年)185Y

【レシービング】

  • 3位:黒澤(9番・4年)30回
  • 7位:水野(7番・4年)20回
  • 9位:久保(1番・3年)19回
  • 11位:藤崎(80番・4年)16回

【QBレイティング】

  • 2位:松本(16番・4年)158.2

Unicornsが誇る4枚看板が見事な数字。
誰か1位を取って欲しかったですが、バラけてしまい1位には届かずでした。そして、それを支えたQB松本。尻上がりに良くなり、関学戦も見事でしたが、リーグ戦も堂々の2位。立派な数字です。

オフェンスは、リーグ2位のQBと66回のキャッチ数を積み上げた4年生3人が引退になります。久保が残りますが、来年はパッシングユニットの立て直しがキーですね。

#9 WR 黒澤世吾(4年・慶應志木)

#7 WR 水野覚太(4年・慶應湘南藤沢)

【サック】

  • 17位:横手(6番・3年)渡辺晴(42番・2年)山田向洋(55番・2年)倉田(4番・3年)田中りお(50番・2年) 全員1回

【タックル】

  • 9位:倉田(4番・3年)34回

【インターセプト】

  • 1位:丹羽(28番・4年)3回
  • 3位:赤木(13番・3年)2回

【パスカット】

  • 3位:玉川(29番・4年)6回
  • 13位:近藤(48番・4年)千葉(2番・3年)倉田(4番・3年)小島(20番・3年) 全員3回

【ファンブルリターン】

  • 2位:玉川(29番・4年)2回
  • 3位:田中りお(50番・2年)沼田(32番・4年)林(43番・4年)倉田(4番・3年)小島(20番・3年)渡辺晴(42番・2年) 全員1回

昨年の主将で怪物認定の鎌田が、サックとロスタックルで1位と大暴れでしたが、今年はまったくサックの出来ない1年でした。ただ、17位に名を連ねた選手たちは全員残りますので来年の成長に期待

守護神に成長した倉田はタックル数で9位。
関学戦でも大暴れでしたね。来年も期待です。

#4 LB 倉田直(3年・南山)

インターセプトは、丹羽が堂々の1位!!
嬉しいですね。Unicornsから1位がちゃんと輩出されました!!
今年はレシーバーには入りませんでしたが、レシーバー、リターナー、本職のDB、パンターと数多くのポジションで出場し、そして、多くのビッグプレーで印象深く、華のある選手でした!!
ついに引退。淋しくなります。。

パスカット3位にランクインの玉川、ラストシーズン少し怪我に泣いたみたいですが、守護神の1人沼田、そして数字に出てこないですが、間違いなく中核であった林と、丹羽だけでなく、今年のディフェンスの顔であったDBが全員卒業。来年はDBがしっかり機能するかが注目です。

#28 DB 丹羽航大(4年・慶應義塾)

【パント】

  • 8位 泉山

【スコアリングキック】

  • 5位 佐々木(11番・4年)

【キックブロック】

  • 1位 横手(6番・3年)赤木(13番・3年) 共に1回
    ※7人中2名がUnicornsで立派な結果です

【キックオフリターン】※規定回数以下

  • 1位 丹羽(28番・4年)5回199Y 1TD
  • 5位 久保(1番・3年)4回115Y 1TD

【パントリターン】※規定回数以下

  • 1位 横手(6番・3年)平均25y
  • 6位 丹羽(28番・4年)平均10Y
  • 10位 久保(1番・3年)平均6.5Y

最近のUnicornsはキッキング重視が明確。
そんな中、7人しか記録していないキックブロックで2名がUnicornsと結果が出ています。素晴らしいですね。

リターナーの久保と丹羽のコンビは、間違いなく最強だったのですが、最強過ぎて蹴って貰えない問題が発生でスタッツ上はそこそこ止まり。この2人のリターンをもっともっと見たかったですが、こればかりはリターナーの辛いところです。規定回数にも届いていません。(これは届いていない選手が多いですが)

【スコアリング】

  • 6位 黒澤(9番・4年)42点
  • 8位 久保(1番・3年)36点
  • 11位 佐々木(11番・4年)34点

スコアリングでは、黒澤が6位、久保が8位。この2人は観客席を沸かせてくれました!!
そして、好キッカーであった佐々木も引退。キッキング重視の中、次なるキッカーが見えてないのも事実。キッカーが育ってこないと来季は苦しそうです。

#11 K/P 佐々木雄大(4年・慶應義塾)

#1 WR 久保宙(3年・慶應義塾)

最後に

また、改めて来季に向けたUnicornsを特集したいと思いますが、スタッツを見ての通り、結果を残した、QBを含めたパッシングユニットとDBが総入れ替えに近いです。
逆に、関学相手にナイスブロックを続けていたオフェンスライン陣、ディフェンス・フォーシングユニットは、結構残ります。
安心してM/Mさせられないかもしれないので、攻撃的なディフェンスは減るかもしれませんし、ランパスのバランスのとれたオフェンスになるのかもしれません。この辺り、春の練習試合が楽しみですね。

数字の残った選手、残らなかった選手、引退の選手、来季に向けもりもり頑張っている選手、色々いるとは思いますが、また、素晴らしい試合を期待しています!!

本年も私のコラムにお付き合い頂き有難うございました。
良い年をお迎えください!!