マーケティング担当 橋谷友太朗(新4年)
今回から合計4回にわたって「新生UNICORNSのチーム作りとは」をテーマにコラムを掲載する。
初回のテーマ:「昨年から変化したトレーニング 日本一に向けた強化方針とは」
関学戦の敗戦から2週間が経った12/10(火)。新チームでの最初のトレーニングが行われた。
今後のコラムで掲載するが、その前の1週間は1年生の紅白戦に向けた1年生ためのフットボール練習が行われていた。そのため、チーム全体で本格的にウエイトトレーニングなどが始まったのが12/10ということになる。
2025年のチーム始動時のチームミーティングで、筒井HCは部員にこう問いかけた。
「本気か?」
ポジション別に求められるスキルやヒットスキル、フィジカル面など、さまざまな部分で成長を続けていかなければならない。部員全員がそれを理解し、その課題に向かって目的意識を持って本気で取り組むことを求めた。
そこからのミーティングでは、私 学生SC 橋谷や筒井HCからトレーニングの基礎となる座学を数日間実施。頭の整理に時間を使った。トレーニングの原理原則の理解から、睡眠栄養の話、身体の使い方、さらには今後のトレーニング計画まで幅広いテーマのミーティングが行われた。全ては先述した「目的意識」の醸成のためであり、選手から積極的な質問がなされる場面も見られた。
そして12/10から本格的にトレーニングが始動。トレーニングは、ウエイトトレーニングだけではなく、ランニングや体幹トレーニング、身体の細かい使い方を意識するトレーニングなど、毎日濃いメニューが行われている。
特にMenuの組まれ方は昨年から大きく変わっており、筒井HCや大浦S&Cの狙いが色濃く反映されたトレーニングと言える。特にスタミナに関しては昨年一定の効果が見え、今年も走り負けない身体作りを意識してトレーニング期にふさわしい走り込みが行われている。
また日々のデータは集計され、選手に開示することで競争意識を煽っており、新チームの主役争いはすでに始まってるといえる。
主にトレーニングを担当するGC 高原桃子(新4年・慶應NY)は、今の取り組みについて
「昨シーズンの結果や反省を踏まえ、更に強いチームの土台作りを現在行っています。今年のチームは新2年生の人数も多いので、初めてトレーニングシーズンを経験する彼等の成長もぜひ楽しみにしていただきたいです」と、評価。
さらに、選手の体づくりのために、トレーナーが中心となってプロテインや糖質の意識的な取り組みも行われている。
「取り組みを始めた直後は、半ば強制的に飲んでもらう中で大変に感じる選手もいたかと思うんですが、今はトレーニング期間の目的である身体作りに向けて選手一人ひとりが目的意識を持って積極的に飲んでくれているように感じます。
それが体重や体内のタンパク質量の数値として現れてきて、TRユニットとしてもやりがいを感じますし、今年度はよりフィジカルに強みを持った選手達がその力を発揮してくれると思うと楽しみでしかないです」
と、今年TRユニットのリーダーを務めるTR 眞下愛(新4年・慶應義塾女子)も感じている。
新主将の4年DB#6横手謙太郎(慶應義塾)も、選手に常に日本一になるための行動を呼びかけている。彼の話は次回のコラムで掲載するが、週6日みっちり行われるトレーニング期間で妥協は許さない。その姿勢はチームに伝染していっている。
トレーニング開始から早1ヶ月半。チームは試験期間の自主トレ期間を挟み、9泊10日の春合宿に向かう。朝6時半から始まる日々の厳しいトレーニングを続け、日本一を本気で狙うためのチーム作りは着々と進んでいる。