薄氷を踏みつつ白星発進!
日吉陸上競技場に専修大学を迎えUnicorns2025が始動!
試合結果
2025年4月12日(土) 慶應義塾大学 対 専修大学
12:00 Kick Off @日吉陸上競技場
天候 晴
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
慶應義塾 | 2 | 7 | 0 | 8 | 17 |
専修 | 0 | 0 | 10 | 0 | 10 |
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ゲームレポート
山田健太(H7年卒)
試合は薄氷を踏むギリギリの勝利。
9対10と1点ビハインドで迎えた4Qのオフェンスも不発に終わりハーフラインあたりでパントに。
このスナップが乱れ、P加藤(#32、2年)がスクランブル。
ここからのランが素晴らしく、ディフェンダーを巧みなステップでかわしにかわし、47yの逆転TDランを決めた。
専修大学のラストドライブも自陣ギリギリまで攻め込まれるも、なんとか時間を使い切り白星発進となった。
注目のスターティングQBは、圧倒的な脚力を誇る山岡(#8、4年)。
オフェンスは、昨年までのショットガンからのパス8割という、ここ数年続いたパッシングに偏ったオフェンスではなく、6割セットバック、4割がショットガンとなり、ランプレーのチョイスも7割くらいと、ランニングモアな雰囲気。

専修大戦でスターティングQBを務めた山岡(#8、4年)
1試合だけなので、これがベースになるのか判断付きかねますが、脚力のあるQBとRBが揃ったことから、ランプレーを軸に、プレーアクションパスなどを織り交ぜるプレースタイルへの変更は十分に有り得そうです。
オフェンスに限りませんが、嵐が丘グランドの改修があったため、例年に比べるとチーム練習の期間が短く、攻守蹴に渡り完成度はまだまだ。
私もその前提で観戦していましたので、完成度の低いこと自体は気にせずに見ていましたが、逆にフィジカルに時間を費やせていた部分での「圧倒」があまり感じられず、そこは残念に感じての観戦になりました。
1対1で圧倒する。
1対1の勝負にこだわる。
フットボールの根幹となる「闘争心」が足りない試合であったことが残念です。
ただ、けが人が多いことは言い訳になりませんが、驚くほど多くの2年生が出場していました。
昨年の実績を踏まえ出場すべき中核選手の3割〜4割くらいは欠場。
初めて試合というフィールドに立った選手も多かったと思いますので、試合経験のある選手がしっかりとリーダーシップを発揮するとともに、慣れない選手たちも経験を積み、地力をしっかりと出せるようになっていって欲しいところです。
ランプレー主体となったオフェンスでは、RB山内(#10、4年)が素晴らしく、個人的にはこの試合のMVP。
1対1の勝負にしっかりとこだわり、全力エフォートでオフェンスを引っ張ってくれていました。

ラン攻撃の主軸となったRB山内(#10、4年)
ディフェンスでは、DL/OL滝口(#55、3年)、DL71篠原(#71、2年)、LB松岡(#47、2年)あたりがアグレッシブな動きを魅せてくれ今後に期待。
滝口、DL山田(#52、3年)は攻守のラインで出場しつづけ本当に「ご苦労さま」という感じ。大学レベルのリャンメンはキツイと思います…。

攻守のラインでリャンメン出場した滝口(#55、3年)と山田(#52、3年)
相当な負担の中で、Nの大役を踏ん張り続けた滝口、専修大学のラストドライブでQBサックを決め勝利を手繰り寄せた山田は努力賞の働きです。
この他の注目ポイントは、パント崩れから独走TDを決めたDB加藤。
注目選手として登場しているRB田中玄樹(#9番、2年)と加藤は、強豪ラグビー部として有名な本郷高校ラガーマンで、2人揃ってアスリートとの噂を聞いています。
田中はファンブルという洗礼を受けていましたが、誰もが通る道なので、しっかりと乗り越えてくれるでしょう。ちっちゃくまとまることなく、大成して欲しいところでして、本郷ラグビー出身の加藤と田中は注目です。
塾高出身では、リターナーに入ったDB木下(#31、2年)もビッグリターンを決めました。
高校時代から注目度の高いアスリートでしたので、こちらも伸びしろたっぷりの2年生ということで注目しておいてください。
初戦だろうと最終戦であろうと「闘志」は関係ないはず。
そこが足りない部分は不安で不満。
たくさんの2年生が出場し、伸びしろを感じられたことはポジティブ。
次節は超強豪・関大との関西遠征シリーズ第1弾。
フィジカルの強い関西トップチーム相手に、フィジカルでしっかり勝負し、1対1にこだわってくる。それをすれば、得るものだらけの試合になるんじゃないでしょうか。
そんな次節に期待しましょう!!