マーケティング担当 橋谷友太朗(4年)
2025UNICORNS選手分析シリーズでは今シーズンの戦力についてポジション別に紹介する。第五弾はDLだ。
DLはアメフトにおける最前線の守護者。プレーが始まった瞬間、相手オフェンスに真っ向から立ち向かい、わずかな隙も見逃さずに突破を阻む。瞬発力、パワー、そして相手の意図を見抜く知性を兼ね備えた彼らの存在が、ディフェンスの生命線を支えている。
一発で試合の流れを変えるサック、粘り強くプレッシャーをかけ続ける姿勢、そのすべてがスタジアムに熱をもたらす。華やかなタッチダウンの裏には、DLの地道かつ激しい戦いがある。チームの勝利を陰で支えながら、いざというときには主役にもなる。それが、ディフェンスラインというポジションである。
2025年のDLユニットでまず触れなければならないのは、副将の#78 DL 作田太一(4年・慶應義塾)だ。

副将#78DL 作田太一(4年・慶應義塾)
小さい頃からUNICORNSに所属する彼にとって、今年はUNICORNSラストイヤー。怪我に泣かされることも多かったが、副将として大暴れしてくれること間違いなし。
#52 OL/DL 山田向洋(3年・慶應義塾)、#55 OL/DL 瀧口新之助(3年・慶應義塾湘南藤沢)は、今年の春からOL・DLのリャンメンで出場している。LINESのリャンメンといえば、昨年の主将の石塚大揮の印象が強いが、TOP8という強度が高い舞台でリャンメンとして出場するこの2選手には作田同様に大いに注目してほしい。

#55 OL/DL 瀧口新之助(3年・慶應義塾湘南藤沢)
3年のDLには、他にも早慶戦でセーフティとなるタックルを決めた#57 DL 天野甲明(3年・鎌倉学園)と、今年パントリターンのリーダーも務める#51 DL田中凜奔(3年・慶應義塾)もいる。4人ともフットボール経験者として大学UNICORNSに入部しており、今後の活躍に期待できる。

#57 DL 天野甲明(3年・鎌倉学園)
そんな3年生と対照的に、2年DLには未経験選手が多い。今年の春で毎試合スタメンを張っているのは、#50 DL 重永航平(2年・都立日比谷)と#71 DL 篠原晴(2年・慶應義塾湘南藤沢)の2人。2人とも未経験であり、重永は高校時代ラグビーを、篠原は高校時代サッカーをやっていた。現チームにはラグビー経験者が多いが、総じてレベルが高く(ラグビー経験者は、#9 RB 田中(2年・本郷)や#10 RB 山内(4年・慶應義塾)、#32 DB 加藤(2年・本郷)など)、重永もその例の漏れずにプレーの質は高い。篠原は入部時から体格が良く、体重も間も無く100kgを超える。この2人には今後も期待大。

#50 DL 重永航平(2年・都立日比谷)・#71 DL 篠原晴(2年・慶應義塾湘南藤沢)
#56 DL 曽我宗功(2年・慶應義塾)は所属が医学部。主将・横手と同様に、文武両道を体現する漢である。まだまだ成長途中の2年生DLにはぜひ注目してほしい。

#56 DL 曽我宗功(2年・慶應義塾)