【特集】幹部対談 Part1 横手&作田 2025.12.25

2年 広報担当 松本美波

引退を迎えたいま、幹部たちは何を思うのか。

この1年間とそれぞれのアメフト人生を振り返りながら、ユニコーンズ幹部の4名にインタビューしてきました!

今回はPart 1 主将横手謙太郎と副将作田太一へのインタビューです。

――まず1年間幹部として過ごしてお互いの印象はどうでしたか?

横手 いやまあ本当に(いまの状態が)想像つかないっていうか。高校時代とか正直考えなんか真逆っていうか、絶対お互い合わないんだろうなぁって思ってたよね

作田 思ってたというかこれはちょっと俺ではどうにもできないなって感じだった(笑)

横手 けど今なんかこうしてバディじゃないけど、(一緒に幹部を)やってるっているのは結構、ね

作田 いやー本当に何だろうなぁ

横手 なんか笑っちゃう

作田 多分今じゃ考えられないけど、こいつが昔ずっと言ってたのがミーティングアレルギーだって

横手 (笑)

作田 ミーティングをやってて大体30分超えてくると確実に機嫌が悪くなってむすっとし始める。あまり練習態度とか良くないし、練習終わったら真っ先に帰るし。練習中笑ってるのも見たことないし、声出してるのも聞いたことない。だけどプレーはイケてるみたいな。
だから少なくとも3年でディフェンスリーダーやりたいって言って急にめっちゃ前に出始めたのはびっくりしたし、主将をやりたいと思ってたんだっていうのを言われた時も結構びっくりしたかな。だから本当に高校時代では想像のつかないような変貌ぶりを遂げてる

――高3の時は誰が主将だったんですか?

作田 私です

横手 で僕は副将だったんだけど、副将なのにそんな感じだった

作田 こいつ自身なんかやろうとしたんだけどヘッドコーチとそり合わず途中で離脱していって

横手 投げ出しちゃってっていうのがあって。ご迷惑をおかけしたんですよ

作田 彼にはね(笑)
まあこいつが(大学でも)本当に続けるかどうか最初わからなかったから。
(横手選手は)医学部に進学したから、まず素敵でしょ。すごいと思いつつどうかなと思ってたけど(高校3年生の)最終戦、まあ怪我というか脳震盪で出れなくって未練あるだろうなと思ってたから続けてくれたのはまあ嬉しかったなと

――ちなみにもう一人の副将久保宙選手に関してはどういう印象でしたか?

作田 彼はもうずっとスーパースターだと

横手 変わんないね本当に圧倒的実力ってか、もうスター

――今年1年を過ごして、大変だったことや頑張っていたことはありますか?

横手 いや、もう毎日ですよ(笑)
本当にもう毎日、朝起きて、もう、、、クーっみたいな、行きたくないって思いながら、でもやらないとなみたいな

作田 横手はそんな感じ?

横手 うんそうね

作田 私は大前提日々大変でした。
特にやっぱり個性が強い4年生が多かったのでずっと彼らの顔色を伺って、どうすればみんな納得してやってくれるかなと考えながら喋ったり行動したりっていうのが多かったのでそれは大変だったな。でもまあやっぱり事案対応は大変でしたよねっていう。
結構文章はほぼほぼ俺がメインでやってたから頑張ってたし、本当にあの期間は何をやればいいのか分からなかった。でも、逆にやらなきゃいけないことだけ見ると山のようにあって、それはそれでよくわかんなくなっちゃったし。日々大変だったけどやっぱり事案が起きて終結するまでの7月ぐらいまでは色々と大変だったかなという感じですね

――色々と大変な1年間だったと思うんですけど、もし1年前に時間を戻せたとして、もう一度幹部という立場を選びたいと思いますか?

作田 ん〜(笑)

横手 やらんなあ、絶対(笑)

作田 やらんだろうなあ(笑)
俺は今はやって良かったと思えてる。
すごい大変だったけどまあ乗り越えたというかやり切ったっていうのがあるから。でももう1年考えると(笑)

横手 やらない。僕はやらない

作田 やりたくないよね(笑)

横手 (笑)

作田 もっとこうしとけばよかったんかなみたいなのはたくさんあるから難しいなっていう。
でももう一回同じ苦しみを味わえて言われると(笑)

横手 でも太一は選ばれるよ

作田 まあそうね

横手 どんなに拒否しても、太一は絶対に

作田 多分俺も幹部をやらないという選択肢は取らないと思う。絶対。

――最後の試合について、幹部を中心に4年生は最後まで諦めずにチームを鼓舞し続けてくれました。振り返ってみてどうでしたか?

横手 内心はもう落ちたかなみたいな。みんなよぎるやんそれは。でもそれをみんな出さずに振る舞ったのが良かったんかなって

作田 そうだねえ、正直ずっと入れ替え戦のことは不安で。まずこの入れ替え戦の可能性が出てきた最後の中央に負けたあたりからずっと不安だった。このチームずっと負けて落ち続けてたからそこでもう完全に(気持ちが)切れちゃうんじゃないかなって。特に4年生。
でも残り1ヶ月、正直ベストな感じはなかったんだけどある程度みんな頑張ってくれたかなっていうのはすごくあった。
でも不安はずっと抱えたまま試合行っちゃったし、自分も怪我で出れず悔しい中で周りを見るしかなかったんだけど、なんだろうな、終わったって思った瞬間は何回あったよね、正直(笑)
ただ結果があのギリギリのサヨナラFGでの勝利だと思うからそういう意味だと今年の自分たちがやりたかったことが最後の最後に達成できたんじゃないかなっていう試合だったかなって思います

――勝てたのは4年生の声があったから。本当に4年生のおかげだなって思います

横手 俺も泣いちゃうから

作田 横手もう涙腺ぶっ壊れちゃってるんだから、試合から(笑)
本当に横手と久保(宙)は良いこと言ってくれたよ。試合前は横手が信じようって言ってみんなに伝えてくれたし、HTでも久保が、俺が勝たせるから信じようって言って。
その二人の言葉でやっぱりみんなスイッチ入ってたのはすごかったなって思う

横手 本当にもうここ1ヶ月、毎日やばいって思ってた。本当いつも試合当日ぐらいの感じでやばいなって思ってたから。いい練習できてないなぁみたいな。
で、前半あれ(慶應3-10青山学院)だったから、ああやっぱりかみたいな。思うけど俺が言ったらもうおしまいじゃん

作田 そうねえ

横手 だからまあ、こうちょっとかまして。まあ、なんか奇跡っていうかね、なんで勝ったかわからないね

――試合終わった後はどんな感情でしたか?

横手 いや、けど別に何も特になく。なんかただただ泣いてたみたいな、どういう感情なのか分かんないけど

作田 横手はかなりせきが切れてたっていうか。溜めてたもんが一気にバーンって出てもう20分くらい泣き止まないで(笑)
俺も感情で言うとすげーゴチャゴチャしてて。まず勝ってよかったっていうのが第1に来たんだけど、やっぱり自分が出れなくて本当に申し訳ないなって思ったし悔しさもあればこんなはずじゃなかったのになみたいなこういう後悔もあったりして。嬉しさ半分ある意味悔しさ半分でごちゃごちゃしてるけど勝ったからいいやって。勝ってよかったっていうので笑えてた感じかな

――では最後に、ユニコーンズにトップ8残留という希望を残してくれましたが、今後のユニコーンズにメッセージお願いします

横手 その前にちょっと1個だけ言いたいことあって、いい?僕青学にゴール前まで攻められて。その時、青学がこう走って飛び込んでくるプレーがあったんでそれを止めたの。それを僕もうずーっとイメージしてて、そのシーンをね。
まあイメージしてたのは、相手立命館で甲子園ボウルでタイブレイク行って4thdown1ydここ止めたら勝ちっていう状況だったんだけど。けどこれ決められたら負けっていう状況で相手のRBが飛び込んできてそれを俺もジャンプして飛び越えてタックルするっていうのを本当にずっとイメージしてて。
そしたらなんか来て、そのシチュエーションが。で、ああ来たみたいな。で、相手が飛び込んでくる。はい、俺も止める、みたいな。その時本当めっちゃ大事なシチュエーションだったから緊張するはずだけど、イメージしてたものがそのまま来たから、なんかあっ来たみたいな、全然緊張もしなかったし。
だからイメトレ大事っていう。ずっと先の本当に一番最後の試合の大事な場面のワンプレイをずっと何年も何年もイメージしてたら、何かいざその状況になった時に身体勝手に動くし試合を決めて勝たせられるんじゃないかなって思う。その経験はちょっとお話したかった.

――ありがとうございます

――最後にメッセージをお願いします。

横手 引退ビデオを見てください

作田 そうですね。体育会の価値ってどこにあるかなって考えた時に、やっぱり今思うのは、4年間やりきることにあるのかなと思っていて。たぶん本当に辛いこと苦しいことの方が楽しいことより全然多くて、続けるのは結構正直きついと思うよね。だけど、そこで踏ん張った経験とか、その中で試行錯誤した経験っていうのが、本当にその人を作り上げていくものだし、それは絶対にこの体育会でしか得られないものだと思う。その中でもやっぱりアメフトっていうのは簡単なスポーツじゃないから。
でもそれを乗り越えていくっていうのは今しかできないことだから、もし今つらかったり、この道合ってるのかなって悩んでる人、いるかもしれないけどぜひ4年間全力で後悔なくやりきってみてほしいです。その選択は合ってたかわからないけど、4年間やりきったらそれって正解になるのでぜひ頑張ってこの引退を迎えてほしいかなと思います。僕からは以上です

――ありがとうございました。