【ジュニア】NFLフラッグ東日本大会 ゲームレポート 2019.7.25

好敵手富士通に逆転負け悔しい3位

ゲームレポート

ジュニアユニコーンズオフェンスコーチ 川村 育太郎(S62年卒)

東日本大会3位表彰式の山田主将 (写真協力:岡見清隆さん)

中学生のフラッグフットボールチーム・ジュニアユニコーンズの試合レポートも今シーズン4回目となる。今回は7月21日に開催されたNFLフラッグ東日本大会について報告したい。

東日本の4強がナンバーワンの座を賭けてトーナメントで戦うこの日、ジュニアユニコーンズBlueは初戦を富士通ジュピターと対戦する。勝ち上がれば佼成A対佼成Bの「兄弟対決」の勝者との対戦となり、見事優勝すれば8月4日に開催される西日本地区選手権「ジュニアカップ」に昨年に続き東日本代表として招待される。

ユニコーンズファミリーで春季シーズンが終わっていないのは、今やジュニアユニコーンズだけということもあり、アメリカンフットボール三田会・吉川会長も会場に激励に駆けつけてくださった。

試合はBlueの先攻で開始。幸先よくTDをスコアしたものの、すかさず取り返される。取っては取り返され、取り返してはまた取り返されるという展開が続き、27-20とリードして前半残り時間わずか。富士通はタイムアウトを使いながら慶應陣ゴール前まで攻め込み、前半ラストワンプレーの大ピンチ。しかしここで守備陣が奮起。見事なインターセプトでピンチを回避。前半をいい形で終える。

ヘイルメリーTD成功 (写真協力:岡見清隆さん)

後半は富士通ジュピターの攻撃から。ここをしのげば流れの中で優位に立てるポイントだったが、富士通オフェンスを止められず同点とされてしまう。まだまだ焦る場面ではなかったが、一発を狙ったロングパスは痛恨のインターセプト。 このターンオーバーをきっかけに、ついに27-33とこの試合で初めてリードを許してしまう。

続くシリーズではゴール前まで攻め込みながらも再びインターセプトを喫し追加点が取れない。一気に27-40と2ポゼッションゲームとなる。ここで後半残り10分。Blueはここから必死の反撃を試みるも時間は無情に進み、タイムアップ。ファイナルスコア39-47で無念の敗戦、二年連続ジュニアカップ出場とはならなかった。

この試合、後半開始からの10分間は、少人数布陣で臨んだ慶應は、暑さで集中力が切れてしまったか、攻撃ではインターセプト、守備ではフラッグの取り損ないなど、致命的なミスが多かった。さすがにこのレベルの相手になると、こういったミスは見逃してもらえず、敗戦の直接的原因となってしまった。まさに「悪夢の10分間」である。

上位4チームは技術的には均衡しており、我々が秋の大会を勝ち抜いて日本一を目指すのであれば、精神面、体力面、そしてもう一度基礎技術の見直しと向上が必要であると思い知らされた試合であった。この春の大会はチームのデプス強化のため「Blue」と「Red」の2チームでの参戦となっていたが秋は統一チームでの参戦となるだろう。

この敗戦の悔しさを糧とした上級生たちの成長と、春シーズンに豊富な試合経験を積んだ下級生たちが力を合わせて、必ず全国大会出場を果たしてくれると信じたい。

引き続きジュニアユニコーンズへのご支援をお願いします。