見事な完封勝利!
試合結果
第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | FINAL | |
慶應義塾 | 10 | 17 | 9 | 7 | 43 |
神奈川大学 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ゲームレポート
リーグ戦第3節となる神奈川大学との試合が無事に開催され、Unicornsは、43対0と神奈川大学を完封しての勝利。
変則的なリーグ戦となったが、3連勝で1位。
次節、12月6日に逆ブロック1位の横浜国立大学とBIG8の1位をかけ対戦となる。
まずは素直に全勝での1位通過を祝したい。
1部リーグでは、早稲田−立教戦、駒沢−国士舘戦がコロナの影響で試合が中止になっている。単にチーム力を高めるだけでなく、不可抗力もあるだろうが、コロナ対策など例年と違う管理能力が求められるなか、限られた3試合をしっかりと遂行できたことも立派であったと思う。(対戦校にコロナが発生しても試合が出来ないので、対戦校への感謝も特に感じるシーズンと言える)
試合内容だが、結論として、リーグ1位となったUnicornsと4位となった神奈川大学との試合であったことから、完封勝ちという数字の上では圧勝となった。
まず、完封したディフェンス。こちらは、前節、少々崩されたことを指摘したが、今節はほぼ完璧な出来。1位と4位という力の差を考えても、なかなか完封という試合は起きないし、スタッツをご覧頂ければ分かるが、1試合で、神奈川大学の獲得ヤードを、僅か43ヤードに止めるというハイパフォーマンスを演じた。
昨今のUnicornsの特徴として、2〜4セットのレギュラーを作り、ローテーションで回していく戦い方がある。力が落ちていると感じるメンバーの時もあるのだが、この試合、1試合を通じ、DLがLOSを完全にコントロールしていた。
DLが何セットで回していたのか定かではないが、誰が出てきても安定しているというのは、総合力が問われるスポーツにおいて大きなアドバンテージだと思う。とにかく、毎プレー毎プレー、DLが面白いように相手のプレーを崩していた。
完璧だったディフェンスに対して、今節のオフェンスは冴えなかった。前節63点も獲得した精度、リズムが鳴りを潜めて、パントやFGで終えることも多々あった。
QBを含め、試合経験の少ない選手が多いことを兼ねてから書いてきたが、やはり「絶対的な強さ」であったり、「安定して力を出し続ける」という部分でまだ物足りなさを感じた。
オフェンスで面白かったのは、QBのランが多用されていたところ。ブレイクではなくデザインされたQBランが多く、また、よく出ていた。期待の1年QB相馬の独走はキレ味良かったし、珍しくオプションを受け持つ2年QB川島のキーププレーも鮮やかであった。現時点では絶対的なQBがいないと感じるが、その分、QBの個性を活かし、またランナーとしても使うプレースタイルは柔軟な判断であり、単調になりがちであったオフェンスに新しいリズムを与えていた。
次節対戦する横浜国立大学は、実績ある日体大が来ると思われていた中、番狂わせで勝ち上がってきたチーム。明学にこそ引き分けという結果であったが、青学には30対0と完封勝利。日体大には、51対10と圧勝し、士気もあがっているだろうし、決して侮れないチームであろうと思われる。
僅か3試合とも言えるが、3試合で多くのことを経験したことも事実。今年の特徴は、伸びしろだと思う。
しっかりと成長し、来季TOP8に挑戦するに相応しいリーグ戦最終節を飾って欲しい。(詳細はまだ決まっていないようだが、これに勝利すると、ホワイトBOWLというBOWLゲームに招待される予定)