鎌倉学園高校に15−14、1点差で辛うじて優勝!関東大会に神奈川1位で出場決定!
試合結果
2023年10月8日(日) 慶應義塾高校 対 鎌倉学園高校
15:00 Kick Off @嵐が丘グラウンド
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
慶應 | 7 | 8 | 0 | 0 | 15 |
鎌倉学園 | 0 | 6 | 8 | 0 | 14 |
《スターティングメンバー》
Offense
- OL #55 松江君 2年
- OL #58 田口君 2年
- OL #66 海老谷君 3年
- OL #71 渡利君 3年
- OL #75 乙部君 3年
- TE #9 大比良君 3年
- RB #2 村木君 3年
- WR #1 永松君 3年
- WR #15 青木君 3年
- WR #31 冨安君 2年
- QB #12 佐藤君 3年
- P #71 渡利君 3年
Defense
- DL #4 井上君 3年
- DL #53 櫻井君 3年
- DL #54 斎藤君 2年
- LB #5 山下(敬)君 3年
- LB #35 柳原君 3年
- LB #41 吉川君 3年
- LB #56 文平君 3年
- DB #10 木下君 3年
- DB #17 山下(遥)君 3年
- DB #22 吉村君 3年
- DB #25 新井田君 3年
- K #7 川崎君 3年
ゲームレポート
青木 路彦(H7年卒)
10/8(日)、日吉嵐が丘グランドで秋季神奈川県大会決勝が行われ、塾高ユニコーンズは鎌倉学園高校に15-14の一点差で辛くも勝利、10月末から開幕する関東大会に神奈川一位での出場が確定しました。前週の法政二高戦でQB滝澤君(#11)が負傷、この試合は佐藤君(#12)が試合を通じて出場となりました。滝澤君以外のオフェンス主力メンバーはほぼ出揃う布陣でしたが、最後までリズムをつかめず前半の2TDのみ。一方ディフェンスは、LB山下敬君(#5)や吉川君(#41)が復帰、鎌学エースRB横井君(#9)や大型TE竹山君(#87)に度々ゲインを奪われながらも、DL井上君(#4)や櫻井君(#53)等、フロント陣の粘り強い守備でなんとか一点差を守り切り前週以上に正に薄氷の勝利でした。以下にゲームの流れをご報告します。
試合は慶應リターンから、鎌学キッカーは課題があるようで常に飛距離がでず、ハーフバック位置の2年深澤君(#27)がキャッチ、ハーフラインを越えてリターン。
敵陣48ヤード付近からの1プレー目は前週と同じくエースRB村木君(#2)ランで2ヤードゲイン。そして2プレー目、オプションプレーからQB佐藤君(#12)がOLのナイスブロックであいたゾーンを切れ上がりそのままキープしてロングゲイン、いきなりTD!! トラポンキックも決まって、開始直後に7-0と幸先の良いスタートとなりました。
次の鎌学リターンは、慶應カバーチームにも入っている2年RB後藤君(#23)のナイスソロタックルで良い流れのまま、敵陣20ヤード付近から鎌学最初のシリーズ。エースRB横井君(#9)やTE竹山君(#87)の特性を十分に活かしたプレーコールで自陣30ヤード付近まで攻め込まれますが、最後4thダウンギャンブルのスクリーンパスは3年LB柳原君(#35)が中央から追いつき、ナイスタックルできっちり止めて攻守交替、慶應2つ目のシリーズとなります。
1stプレーのRB後藤君のランプレーはほぼゲインなし
2プレー目、3プレー目のパスは決まらず、慶應パント、2Qへ。敵陣45ヤード付近からの鎌学2つ目のオフェンスシリーズは、ミドルスクリーンやQBブーツパスなどに時折RB横井君(#9)がQBポジションに入るワイルドキャットのランを織り交ぜてじりじり前進、ゴール前10ヤードからWRへの左エンドゾーンコーナーへアウトアップコースのパスが成功してTD、トラポンキックは失敗しましたが、7-6と追い上げられます。
続く慶應は同じくハーフバック位置の深澤君(#27)のリターンで自陣30ヤード付近からの攻撃。1stプレーショートポストパスは、相手DBの激しいチェックで失敗となるも2プレー目、3プレー目にRB後藤君(#23)と村木君(#2)の連続ランでフレッシュ獲得。次プレーでディレーの反則を取られて1stダウン&15ヤードとなりましたが、ここで1stプレーで失敗したショートポストフェイクから縦に上がるパスコースでWR青木君(#15)へのパスが成功、敵陣25ヤードまで大きく前進。続く攻撃は2年RB後藤君(#23)がオプションピッチをうけてゴール前までロングゲイン、最後はIフォーメーションからクロスダイブでTDを決めて13-6とします。トラポンは2点コンバージョンを選択、ここもRB後藤君(#23)が中央ランをきっちり決めて15-6、結果的にはこの選択が1点差の勝利につながることになります。
前半最後の鎌学オフェンスもTE竹山君(#87)の長身を活かしたパスなどでゴール前まで攻め込まれましたが、最後FGは失敗し、15-6で前半終了となりました。
後半は鎌学リターンから。敵陣40ヤード付近からの攻撃は竹山君へのパスとワイルドキャットのRB横井君ランも交えた組み立て。長身を活かしたキャッチはなかなか止められず、ゴール前まで前進、最後も竹山君へのホールゾーンへのTDパスを決めれて15-12、また2点コンバージョンのトラポンは、横井君の中央ランと見せかけてディフェンダーを引き付けたところでボールをホールゾーンに走る竹山君にトスするスペシャルプレーが見事に成功。15-14と一点差に詰め寄られます。横井君、竹山君の2人のキープレイヤーの特徴を生かした非常に興味深いプレー選択でした。
続く後半最初の慶應オフェンスは、なんとしても得点して点差を広げたいシリーズ、2年WR富安君へのパスは決まって一度はフレッシュ更新するも、その後のパスが続かず敵陣にはいったところでパント。次の敵陣深くからの鎌学オフェンスは時間を使われてじりじり前進するも、RB横井君へLB山下敬君(#5)がナイスロスタックルでパントに追い込み試合は4Qへ。
その後は慶應、鎌学ともに決め手を欠いてお互い3プレーずつでパントの応酬。次の慶應オフェンス、残り時間も少なくなり、なんとか追加点をあげたい自陣30ヤード付近からのシリーズはRB村木君が1プレー目にロングゲインで一気にゴール前15ヤード付近まで攻め込むも、ここからラン、パス共に決め手を欠いて得点に結びつかず15-14のまま敵エンドゾーン前から鎌学オフェンス。残り時間は3分強、時間的にも実質最後の攻撃とみられ、ここで得点されれば再逆転の時間もない、決死のシリーズとなりました。
2人のキープレーヤーを中心としたプレーで自陣20ヤード付近まで攻め込まれましたが、もはやLB文平君(#56)の看板プレーとなったブロッカーを弾き返してのロスタックル、またDL井上君(#4)のQBへのロスタックルで後退させ、追加得点を何とか凌ぎ、残り1分強で攻守交替、そのまま時間を使って試合終了となりました。
仮にこの試合に敗れていれば、神奈川2位での関東大会出場となり、関東初戦で佼成学園との対戦となりました。試合内容は完全に鎌学が上回っていたと思いますし、攻撃時間も圧倒的に支配されていました。
攻守ともに能力の高いプレイヤーが多く、また選手層の厚さも他校にはない布陣にも関わらず、神奈川県大会では各選手の持ち味が出し切れぬまま、特にオフェンスは、よいリズム、テンポの良い得点に繋げられていないようです。一方、法政二高、鎌倉学園は、キー選手の特徴を生かしたプレーのバリエーションあり、相手ディフェンスをストレッチするプレー選択をしてきたように感じました。
関東大会初戦まであと1か月弱、選手、コーチ、スタッフ間でなにをすべきかよく話し合い、悔いのない準備を進めて悲願の関東制覇、クリスマスボウル出場を目指していってほしいと思います。
頑張れ塾高ユニコーンズ!!