【結果】2024春季オープン戦 vs一橋大学

やや覇気を欠くも一橋大に勝利

試合結果

2024年5月5日(日) 慶應義塾大学 対 一橋大学
11:00 Kick Off @アミノバイタルフィールド

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 3 0 0 20 23
一橋 0 8 0 6 14

▼試合詳細は下記リンクをご覧ください▼
http://keio-unicorns.com/mita-kai/wp-content/uploads/2024/05/20240505-速報-一橋大学戦.pdf

ゲームレポート

広報部会 山田健太(H7卒)

今節は二部所属の一橋大学との1戦。
JV戦という位置づけに近いようで、中核選手達は出ていませんでしたが、いっとき程の選手数がいないこともあり、レギュラー選手もそこそこ出場はしていました。

スタートQBは岡(12番・2年)。
都立西出身でUnicornsでの公式戦は初めての出場だと思います。
まだまだ線が細いなと感じますが、幾度かのランプレーでは切れ味を見せていました。
パスはほとんど失敗と残念な結果でしたが、まったく通る気配がないという訳ではなく、まだタイミングが合ってないという感じでして、パスそのものは、まだまだ期待できる感じでした。

初先発となった2年QB #12 岡(都立西)(撮影:森川智之・徳子)

試合は、スコアの通り「かなりの辛勝」

ディフェンスは、想定よりもドライブされていました。
指摘しているタックルの甘さだけでなく、オプションとプレーアクションの組み合わせに不慣れだったのか、ミスリードも多かったように見えました。
オフェンスは、初出場QB岡が率いるということもあり、リズム悪く良いところなしで、前半はリードされてハーフタイムを迎えました。
しかし新人QBを責めても意味がありません。
経験ある他の選手たちが不甲斐なかったと言えます。

ハーフタイムのハドルで、アミノバイタルは観客席が近いこともあり、筒井HCの激が良く聞こえたのですが、「まず1対1で圧倒しろ!圧倒してこい!!」と。
私も不満を抱えて観戦していましたが、その通りだなと感じました。
個々が圧倒していない、出来ていないストレスが観ていてもありました。

筒井HC(撮影:岡見清隆)

長くUnicornsを見ていますが、外から見ていると「筒井コーチが1番熱い、1番勝ちたい気持ちが出ている」と感じることが多いです。
先日の早慶戦ゲームレポートで「早稲田は勝てるチーム」みたいなことも書きましたが、勝つチームとの差は、この選手の熱量の差なんじゃないかなと感じました。
これは石塚主将率いる本年だけの話ではなく、このところの傾向として話しています。

無論、選手たちも勝ちたいと思っていると思います。
それをフィールドレベルで、チーム全体に浸透させることが出来ていない。
もしくは、それが出来る選手、リーダーが少ない。
それが今のウィークポイントなんじゃないかなと感じました。

本年の選手レベルが高いことは、長く見ていますので折り紙つきです。
勝てるチームになれるかは、これらの試合から学べるかですね。

4Qになり、QB岡が負傷で抜けてしまい(大事でなければ良いですが)、エースQB水嶋(0番・4年)が投入されました。
試合に慣れていることを差っ引いてもオフェンスの空気が変わり、今までのドライブが嘘のようにゲインしまくります。
あっという間に逆転です。
水嶋以外は、全部同じ選手たちにも関わらずに。

オフェンスの流れを変えた4年QB #0 水嶋魁(海陽学園)(撮影:木村信一)

水嶋はQBとしての能力も高いのでしょうが、リーダーシップもあるんだろうと思います。
ガラッと流れを変えられました。

ディフェンスも、後半は、Unicornsらしいハードディフェンスが取り戻せました。
筒井HCに大叱責を受けたからかもしれません。

辛いとき、厳しい時に、チームを鼓舞し、流れを変え、選手たちの目線や気持ちを上げられるリーダー。
スタッフを含めた部員全員が、そういう目線を持ってくれたらなと感じた試合でした。

水嶋だけじゃ足りないですし、ましてや筒井HCは選手じゃないですから。

試合は、前述の通り、QB水嶋が入り逆転。
素晴らしかったのは、後半投入されたRB木内(27番・4年)
今まで起用されていなかった選手だと思いますが、スピードあり、素晴らしいエフォートありで驚きました。
高校でフットボール未経験のようですから、なかなかチャンスなくという感じだったかもしれませんが、4年間の練習を経て「大ブレイク」なんてしてくれたら嬉しいですね。
ポテンシャルを充分に感じさせてくれる走りでした!!
ラストイヤー、頑張って欲しいところです。

素晴らしい活躍を見せた4年RB#27 木内寛太(慶應義塾湘南藤沢)(撮影:木村信一)

注目の2年WR#3 若月怜士郎(慶應義塾)(撮影:岡見清隆)

層の厚いレシーバー陣では、1.5軍くらいの位置づけのWR若月(3番・2年)が、DBと競り勝ってのTDパスキャッチと存在感をアピール。
いいキャッチでした。
昨年からレギュラーを張っているレシーバー陣たちに激しい競争をしかけて欲しいところです。

あと、パンターの泉谷(39番・2年)も良いパントが多かったですね。
昨年も1年生からちょいちょい起用されていた選手なのですが、1発の飛距離は良いのですが、ミスヒットも出してしまうことがあり、やや安定感に欠けるところがありました。
パントは一発の飛距離も大事ですが、安定した陣地回復の方が大事ですので、こんな成功体験を積み重ね、飛距離、安定感ともに計算できる選手に育って欲しいところです。

次節は桜美林大学@アミノ(14:00)
選手たちの「目の色」を楽しみに応援しましょう!!

次節は5月12日(日)桜美林大戦@アミノ
引き続きの声援をお願いします!!