【結果】2024春季オープン戦 vs桜美林大学

衝撃的な試合で桜美林に勝利!

試合結果

2024年5月5日(日) 慶應義塾大学 対 桜美林大学
14:00 Kick Off @アミノバイタルフィールド

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 7 7 0 7 21
一橋 7 0 0 7 14

▼試合詳細は下記リンクをご覧ください▼
http://keio-unicorns.com/mita-kai/wp-content/uploads/2024/05/20240512-詳報-桜美林大学戦.pdf

ゲームレポート

広報部会 山田健太(H7卒)

TOP8同士の対決となった桜美林との1戦は、衝撃的なことが2つあり勝利!

いや、どちらの衝撃的なことからご紹介をすればと悩みますが、まず1つ目の「衝撃」は「パスのプレーコールがたった2回のみだったこと。
昨年は80%以上(私の体感です)がパスをチョイス。
今年も豊富な代表レベルのレシーバー陣を誇っていますので、普通にプレーコールすればパス主体になります。
ここまでの数試合はランパスのバランスの良いプレーコールでしたが、パッシングオフェンスに磨きをかけ、パスで心中というオフェンスではなく、ランプレーの脅威がある上でのパッシングオフェンスでないと勝ちきれないという判断をしたのでしょう。
永遠と続くランプレーのオフェンスであり、ランプレーの修行みたいな試合でありました。
ファーストシリーズは小気味よくランプレーでゲインを重ねたもののファンブル。
その後も、ひたすらにランプレーを重ね、桜美林大学も2Qの途中くらいから気がついたのではないでしょうか。
恐らくランストップに意識が高まり、全くオフェンスが出ない状況になりました。
さすがに前半だけのトライかなと思っていましたが、3Qに入っても4Qになってもランプレーのみのプレーコール。
しかしながら、だんだんとランプレーが出るようになってきました。
修行みたいな試合でしたが、修行が実った部分も確実にあります。
ロングドライブしてフィニッシュまで持って行く完成度はないものの、オフェンスラインが奮起し、しばしば桜美林DLを押し込み、ラインズの力でのゲインを重ねられるようになりました。
現場の選手たち、コーチ陣が、この試合をどう評価しているのかは知りませんが、ランプレーに特化したディフェンスを相手に、何十というプレーを経験し、途中からは力負けせずこじ開けることに成功したランプレー。
見事というには物足りませんが、今年のオフェンスの課題を乗り越えようとする力強い決意を感じましたし、それに応えようとするオフェンスラインは良かったですね。
スタッツが届いていない中でゲームレポートを書いていますので間違っていたら申し訳ないのですが、前半のラスト2ミニッツで2回パスのプレーコールが入り、1回成功、1回はQBブレイクでしたので、パス試投は1回だと思います。
肝の座ったゲームプランです。
これが「衝撃」の1つ目。
もう1つの「衝撃」は、リターナーに入る久保(1番・3年)のリターナーとしての驚異的なパフォーマンス!!
昨年のスタッツでも、パントリターン、キックオフリターン共に関東2位。
昨年は怪我から復帰して、私の目から見てですが、まだまだ本調子でないなという状況での2位でしたので、この春はキレキレで手が付けられないです。
1Qに最初のパントを一気に55y駆け抜け先制のTD!
もう一度パントリターンでTDを決めたのですが、これは残念ながら反則があり幻に。
同点に追いつかれた4Qには、直後のキックオフで90yを駆け抜け逆転TD!!
この春、すでにリターンTDを3〜4個と大量産。
幻のTDも2個あるはずです。
驚異的すぎて声が出ないパフォーマンスです。
秋リーグ戦で、久保の方に蹴ってくれるのでしょうか。。
ミスキック以外、久保の方に飛んでこないかもしれませんね。

レシーバーとしても秀逸でして、大注目選手です!!

試合を振り返ると、まず、オフェンスはランプレーのみです。
先に書いた通り、割とよく出ていましたが最後までドライブしきるには至っていません。
成長は感じますが、道半ばということも事実。
頑張ってください。
小言を言うと、2つのファンブル。
どちらとも、恐らく、トリプルオプションでのRBとのハンドオフで発生していました。
QBが悪いのかRBが悪いのか、いずれもなのか分かりませんが、この春全体に言えるのですがオフェンスのターンオーバーが多いですね。
まあ、そんなことは、OBのおっさんに言われるまでもなく大反省しているでしょうが。
せっかくですので、頑張ったオフェンスラインを少しご紹介。
ラストイヤーを迎えたOL木村(56番・4年)は、地道な努力が報われパワーアップと聞いています。
「ラインズの力で勝つ」を実現して欲しいところですし、ラインズ全体を引っ張って欲しいですね。
下級生OLでは、鎌学出身の今若(62番・2年)、塾高出身の丹羽(79番・2年)が期待枠。

元気印の今若と、努力の塊丹羽が、キャラを活かしてチームの基礎となるラインズを構築してくれると良いなと思っています。

ディフェンスは、課題のタックルミスも減り、全体の集まりも良かった印象です。

ディフェンスで今年のキーマンは、ILB赤木(4番・3年)とDB林(43番・4年)。
この2人は、期待枠ではなく結果を出さなくてはいけないキーマンです。
松尾という守護神の抜けた穴を埋めるのがLB赤木。
この試合は、かなり豊富な運動量をみせ、多くのプレーにしっかりと絡めていました。
欲を言えば、あと1ヤード、2ヤード前でプレーに絡めることかなぁと。

期待されている選手と聞いていますし、実際、試合数を重ね、確実に動きが良くなってきていますので期待しましょう。

DB(という登録ですが、感覚的にローバーとかOLBのイメージ)の林は、昨年の鉄壁ディフェンスを支えた立役者。
ここまでの試合、あまり目立ってないなぁと思っていましたが(私の勘違いかもしれませんが)、この試合は、要としての活躍を魅せてくれていました。
一安心です。
キーマンの2名がしっかりと機能しだしたことで、だいぶ安定したディフェンスに。

DLに怪我人が集中しているようで苦しいディフェンスになっている部分はあるようですが、それも良い経験になるでしょう。

この春は、例年になく試合数が多いことが特徴で、早慶戦を挟むことで変則的ではありますが、9週連続で試合となり、折り返しの5戦目が終了しました。
ラインズが少ないこともあり、もともとリャンメンではありますが、より負担が増えている主将・石塚の負荷が心配です。
周りのリーダーや4年生、そして同じラインズの面々がしっかりと支えてあげてくださいなと思う次第です。
テーマを持ち戦った桜美林戦は、なかなか興味深い試合でした。
次節は5月19日(日)日体大@アミノ17:00〜
どんなテーマで戦うのか見せてもらいましょう!