塾高ユニコーンズ 高校早慶戦14-21で惜敗
富安晃一(父母の会)
試合結果
2024年8月12日(月) 慶應義塾高校 対 早稲田学院
16:00 Kick Off @日吉陸上競技場
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
慶應 | 7 | 0 | 7 | 0 | 14 |
早稲田学院 | 0 | 14 | 0 | 7 | 21 |
8/12(月)16:00より日吉陸上競技場で高校アメフト早慶戦が行われました。
新しく張り替えられた日吉陸上競技場の人工芝で初試合となった塾高と早大学院メンバーは、晴天、高湿度、気温35度という真夏コンディションの中で緊張感のある試合を展開しました。
塾高は春の神奈川大会以降、順調にチーム強化が進められており、選手達は確実にレベルアップしています。一方、早大学院は東京都大会の順位決定戦での劇的勝利の経験から精神面では塾高よりも勝っていました。秋の大会は接戦をものにしたチームが勝ちあがると予想され、塾高には要所でのプレイの確実性を上げること、ミスをしないこと等の課題はあるものの、まだまだ秘められた能力を感じさせられる試合でした。
伝統の早慶戦で勝利を逃したことは非常に残念ですが、出場各選手が体感したプレイ、接戦時の試合運び、ベンチワーク、雰囲気作り等、多くの学びがあったと思います。1週間後の知徳高校との練習試合、2週間後の関西学院高校との定期戦、そして秋季大会スタートに向けて、選手・スタッフ全員で更に進化してほしいと願っています。
ゲームレポート
1Q
K#99大島君(2年)のキックで試合開始。
早稲田の1stシリーズは敵陣25ヤード付近からスタート、相手のパス中心のプレイを塾高ディフェンスが確実に抑えて攻守交替となる。
自陣40ヤード付近から塾高の1stシリーズがスタート。前半2分、RB#27深澤君(3年)がOL#78諸越君(3年)とOL#58田口君(3年)のキーブロックで出来た大きなギャップを見事にかいくぐって50ヤード以上のロングランTDを決める。TFPをK#99大島君(2年)が決めて塾高が先制し7-0とする。
早稲田の2ndシリーズは敵陣20ヤード付近からスタート。ラン中心の相手プレイを塾高DLがしっかり抑えて攻守交替。
塾高の2ndシリーズは敵陣45ヤード付近からとなる。パスとランの組み合わせで攻撃を試みるがフレッシュ更新できず攻守交替となる。
早稲田の3rdシリーズはパス中心の組み立てだが、相手のBHミスをCB#小平君(2年)が見事にファンブルリカバーして、すぐに攻守が入れ替わる。
塾高の3rdシリーズは敵陣35ヤード付近からのスタートというチャンス。ここでパスとランを織り交ぜた攻撃で畳みかけたいところ。RB#1 多賀谷君(2年)のラン、WR#10 高木君(2年)へのパスで前進し、4th down goを試みたが、惜しくもフレッシュ更新ならず。
早稲田の4thシリーズは敵陣20ヤード付近からスタート、WRへの約20ヤードパスが決まったところで1Q終了。
2Q
早稲田の4thシリーズはWRへのパス、RBのランで前進を許すも、DL#0井口君(3年)のQBブリッツで相手の流れを止める。早稲田がFG失敗。
塾高の4thシリーズは自陣30ヤード付近、前半残り4分からスタート、しかしその後のオフェンスは単調でフレッシュに結びつかず。塾高のパントは早稲田の鋭い出足でチャージされてしまい、そのままTDを許す。早稲田TFPも決まり7-7の同点となる。
塾高5thシリーズは自陣20ヤード付近からスタート、2回目の攻撃でHoldingを取られてピンチになるもQB#49金澤君(3年)からTE#99大島君(2年)へのパス成功でフレッシュ更新。ここで勢いを取り戻したいところだったが、QB#49金澤君(3年)のラン、RB#27深澤君(3年)のラン、WR#富安君(3年)のスクリーンで前進するもフレッシュ更新ならずパントとなる。
早稲田5thシリーズは敵陣30ヤード付近からスタート、フレッシュを許した敵陣20ヤード付近から相手のRBスクリーンを塾高ディフェンスが対応しきれずロングランTDとなる。前半残り15秒で7-14と逆転を許す。
3Q
早稲田のキックで試合再開。
塾高の6thシリーズは怒涛の攻めとなった。自陣20ヤード付近からスタート。RB#27深澤君(3年)のラン、RB#15鶴田君(2年)のラン、WR#10高木君(2年)のパスが決まり3連続でフレッシュ更新。その後もQB#49金澤君(3年)とRB#15鶴田君(2年)のランで前進し、最後は敵陣20ヤード付近からWR#31富安君(3年)へのパスが成功、そのままランアフターキャッチで走り切ってTD。TFPをK#99大島君(2年)が決めて同点に追いつく(14-14)。
早稲田の6thシリーズは敵陣30ヤード付近からスタート、パスとランでフレッシュを重ね自陣40ヤード付近まで進められる苦しい展開を、SF#18勝見君(3年)が相手パスをインターセプトし相手の流れを止めた。
塾高の7thシリーズは、この試合の明暗を分けたシリーズだったかもしれない。RB#27深澤君(3年)とQB#5野口君(2年)のランでフレッシュ更新し、敵陣まで攻め込むが、惜しくも4th downでフレッシュを取れず攻守交替。塾高はこの勝負所で本来の力を発揮出来なかった。
4Q
早稲田の7thシリーズは敵陣40ヤード付近からスタート。ランとパスを巧みに組み合わせた早稲田攻撃に対して塾高は前進を許し自陣20ヤード付近まで迫られる。最後は相手QBからのTDパスを塾高ディフェンスが叩くも、そのボールを早稲田がキャッチしてTD成功、TFPも成功させ14-21と逆転を許す。
塾高は最後の反撃となる8thシリーズに挑む。自陣25ヤード付近からWR#10高木君(2年)へのパス成功でフレッシュ更新、QB#49金澤君(3年)のランで更に前進するも、その後パスが通らず、最後はギャンブルにでたがフレッシュ更新ならず。
早稲田の8thシリーズ時点で残り2分。早稲田は追加点を狙っての攻撃に出る。ランとパスでフレッシュ更新しゴール付近まで迫るも塾高が守り試合終了。
試合レポートでは名前が挙げられなかったが、多くの収穫がある試合であった。
✔️WR#14若杉君(3年) 確実なキャッチだったが、惜しくもアウトオブバウンス
✔️DefenseリーダーであるDL#6高崎君(3年) 堅実なプレイで、Defenseを支えた
✔️LB#33安田君(3年) タックルと機動力でピンチを救った
✔️LB#4仁藤君(2年)下級生ながら安定したプレイと強いタックル
✔️OL DL#72命尾君(2年)攻守で正確なプレイを全うした
✔️DL#90新井君(3年)狙いすましたQBサック
頑張れ塾高ユニコーンズ!!