2年 広報担当 松本美波
引退を迎えたいま、幹部たちは何を思うのか。
この1年間とそれぞれのアメフト人生を振り返りながら、ユニコーンズ幹部の4名にインタビューしてきました!
今回はPart 2 副将久保宙と主務飯塚奏太へのインタビューです。
――お互いの印象を教えてください。
飯塚 久保の印象はみんなの前ではいつもあんな感じで説教たれたりしてるけど、家ではずっとゴロゴロしてるしゲームばっかりしてるし。まあ、オンオフしっかりしてるなっていう
久保 いいようにまとめたな最後(笑)いいようにまとめてきたな
飯塚 (笑)
久保 飯塚は結構、容姿端麗頭脳明晰っぽそうに見えて、見た目は確かにそうかもしれないけど!
飯塚 けど?
久保 めちゃめちゃ天然でおバカでこのギャップがやっぱみんなを引きつける要因かなっていう風に思ってます!
飯塚 恥ずかしいなあ(笑)
――幹部になろうと思ったきっかけと幹部として過ごしたこの一年間を振り返っての感想を教えてください。
久保 自分が幹部になってっていうのは、まあ何だろう、みんなの前に立てる位置にはいたいなっていうのはあったし、まあ自分自身ここまでやってきた自負があったからこそ、横手にもお願いしてもらえたし、めちゃめちゃやる気に満ち溢れてスタートした幹部人生だったなって思います。
実際にやってみると、やっぱりイレギュラーなことが多かったし。まあ思い描いてたように遂行しきれたかって言われたら全然程遠い状態だけど、まあ最後ちゃんとトップ8残留って結果を残せたのは一個の大きな功績で非常に安心してるなぁという感じですね
飯塚 俺はもともと役職に就きたいなとは思ってたから何がいいかなって考えた時に、直接的にチームを守れるじゃないけど支えられる立場に主務があるってことに気づいて。
和田さん(2025卒)も昨年選手やりながら(主務をやる)っていう道を残してくれたから、それを引き継ぐって形で選手兼主務っていうのをやろうって決心した。でもいざやってみるとメール返すのにも時間かかったりとか、マジで慣れないことばっかりで苦労したけどマネージャーとか寺垣が普段主務がやってるようなことを手伝ってくれたりしたおかげで選手に専念できたし、もともと幼稚舎からの繋がりとかで他部活の主務と繋がりがあったってのも今回活きたと思うし。
そういう人脈を活かして部活と部活と繋げられたってのは自分じゃなきゃできなかったと思うし、なって良かったなって思っている部分で、まぁちょっと主務になってから主務っていう立場にちょっと甘えて、副将とか主将みたいに(前で発言したり)はできなかったっていうのはもうちょっと自分の弱さであったなと思うし。
まぁ若干仕事が滞る場面もあったりしたのは上手くこうマネージャーとかとコミュニケーション取れてなかったのは、反省ですね
――幹部になって今年一年いろいろあったと思うんですけど、大変だったことはありますか?
飯塚 もちろん
――ちなみにどういうところが?
久保 もちろんって(笑)
飯塚 不祥事は大変でしたね
久保 あの時期が一番大変だったね
飯塚 太一がいっぱいやってくれたり、ちょっと横手の解読が難しい言葉を文章に残したりとかいろいろ大変だったけど、まあそうだな、やっぱり自分の選手としての時間を割けないっていうのは本来あるべき姿じゃないし、あれはもうあってはいけないとは思いましたね
久保 何をすればいいか俺らも分かってないけどチームに何かを示さなきゃいけないっていうのは、幹部である以上徹底してやっていかなきゃいけなかった。けど、自分たちがどうすればいいか道を模索している以上、説明が雑になってしまったりっていうので部員たちが真摯に向き合ってくれるようにできなかったのは力不足でもあるし幹部としてつらかった部分でもあるかな
――これは横手さんと作田さんにも聞いたのですが、もし1年前に時間を戻せたとして、もう一度幹部という立場を選びたいと思いますか?
久保 やるねえ
飯塚 やります
久保 うーん何だろう、自分がチームの中の1つの部品として一番こう…なんて言うんだろう力を発揮できるのは、ただ一部員としているだけじゃなくて何かこう前に出た時の方がチームの力を最大化自分がいるんじゃないかなって思うからこそもう一回やるかなって思う。
けどもう一回やるとしても主将はちょっと。今年を見てるとちょっとしんどそうやなっていうので。主将はやんないかなぁ、副将かなぁ。いい立ち位置やらせてもらいましたね
飯塚 (笑)あるね、太一横手はえぐってたもん
久保 事務系も含めてずっとやってたからね、二人とも
――横手さんと作田さんは即答でやらないっておっしゃってました
飯塚 それは申し訳ないね(笑)
久保 俺の立ち位置って結構もう幹部の中でいい位置だったからね
飯塚 都合いいもん
久保 (笑)
飯塚 オングラウンドでの、背中で見せる副将だったもんね
久保 まあ、俺はメディア系統。役割分担やったな本当今年は
――最後の試合について。苦しい試合でした。HTでの久保さんの「俺が勝たせる」という言葉は部員の印象に残っていると思いますが、青学戦をいま振り返ってみてどうですか?
久保 正直前半負けて折り返すとかあったらやばいよねっていうのはずっと奏太とかとも話してて。実際にそうなってみたらやっぱりめっちゃ焦ってたし、ユニコーンズって悪い時はとことん悪くて良い時は一気に波に乗れてっていうのがはっきりしてるチームだからこそ流れが悪いのはまずいなって思って。まあもうどっかで誰かが変えるしかないしそのタイミングでHTってめっちゃいいなって思ったから。
まあ、自分がこのシーズン怪我で出れてなかった分、自分の役割としてあそこでみんなを鼓舞しなきゃいけないなっていうのがあったんで、あそこでああいう一番盛り上がるような言葉を選んだ結果になったって感じなんだけど。
そうね、終始あんま見せちゃいけなかったけどだいぶ焦ってたのはあったね。いらない反則もあったり、ディフェンスが耐えてくれてた分オフェンダーとして焦りがすごかったかな。なかなかタッチダウンまで持っていけないっていうのは
飯塚 俺はもともとその日試合にこう怪我で絡めないってのは分かってたから何をしようかなって考えた時、俺ってこう普段サイドラインとか結構もう落ちちゃうタイプだったんだけど積極的に(声を)出そうって。俺ももちろん焦ってはいたけどそれを最上級生としてそれを見せたら後輩たちもより焦っちゃうだろうなと思って積極的に声かけるようにしてた。
リターナーのペアの開志(1年WR#46早川開志)とかは結構プレッシャーとか感じてただろうから、そういうのはフォローしてあげたりとかで裏方の方に回る感じで試合を支えてたかな。
で、チャンスを2回くらいもらって、うち1回はスペシャルで使ってくれた時は何が何でも試合の流れ変えられる1プレーになればなと思ってやったよね
久保 やっぱ飯塚の良いプレーって絶対イエロー出てるなあ、またイエローが飛んでるなそういえば(笑)
飯塚 飛んだんだけどまあ牧野(2年WR#83牧野仰希)があれでスイッチ入ってくれたなら
久保 いやまあ牧野の次のキャッチに繋がりました
飯塚 あの試合牧野すごかったなあ
飯塚 でもなんかレシーバー陣がどんどん火ついていくところとか、葵竜が思ったより焦ってなかった
久保 いや焦ってたわ焦ってた!だってテリータオルなくて人の奪い取ったりしてるんだから(笑)
飯塚 まあ最後に葵竜がこうぶん投げたりしたのなんか彼なりにめくれたんじゃない?緊張感みたいなのはなくなってからんけどね
――試合後はどのような気持ちになりましたか?
久保 いやーもう安心、良かったの一言、本当に
飯塚 負けてたらBigに落ちた代って一生言われるわけじゃないですか。さすがにアカンでしょ、それは。嬉しいよりも安心が勝ってしまったかもしれないな
久保 間違いない。もちろん嬉しいんだけどそれ以上にやっぱスポーツって結果が全てみたいな部分もあって、1年間自分たちのやってきたことが正しかったかどうかっていうのを示す場が試合とかの場所であって。
自分たちはもちろん日本一になれると思ってやってきた部分はあったけど、それが届いてなくて、しかもそれでBigに落ちるってなったら、結構全否定されるみたいな感覚になるところだったのが、最後ああやって粘って粘って耐えて耐えて勝ち切るっていう。チームの底力みたいな部分が出せた試合になって、来年に繋がる試合になったんじゃないかなって。本当にtopに残れてよかったなっていう安心感と、あとは最後までグラウンドに立てて良かったなって
――お二人は高校生の時から同じポジションでプレーしてきたと思うのですが、お互いはどういう存在でしたか。
飯塚 俺は小中って(フットボールを)やってたからそこそこキャッチとか上手かった自信はあったんだけど。高校入って軽くキャッチボールとかもするんだよね。で、してると久保みたいなやつが出てきてめちゃくちゃ上手かったから。その時からやばいな、みたいな。こいつ絶対超えてくるやん、みたいなプレッシャーはあって。
で、高校時代とか明らかに久保のほうが上手いけどそれちょっと認められない自分みたいなのがいたりしてちょっと何クソみたいな感じでいたけど、大学入って1年からリターナーとかWRとかで活躍してる姿見ると、さすがに尊敬せざるを得ないというか、こいつなんでこんなできるんだみたいな。
で北田とかが、久保がケガすると俺喜んでるみたいに言うけど
久保 (笑)
飯塚 (笑)正直俺のチャンスは回ってくるっていうのはあるけど、久保の穴を埋められるかっていうと秋シーズン見れば分かる通りそれは無理な話で。
エースっていう存在はでかかったなって感じますね
久保 聞くほうも恥ずかしい、ありがとうございます(笑)
まあそうね、奏太は本当にめちゃめちゃ心を許せる奴だなって思って。やっぱりなんだろうな、心の底からこいつは頼れる信頼できるって思える人ってやっぱなかなかいなくて。太一とかもそうだけどやっぱ同じポジションで、話してるとなんかすごい思ってることが似てたりもして、一緒にいるのがすごい楽っていうか、めちゃめちゃ疲れが取れるし。
やっぱ最後いろんなことを信じてたくせるのはずっと奏太だなって思ってて
まあそうやっぱ俺の中ではこう他の人とはちょっと違う位置にいた存在ではあるかなって思う
飯塚 同じく
――最後に今後のユニコーンズにメッセージお願いしたいです
久保 もっとアメフトを好きになってほしいっていうのが一番かなって思ってて。やっぱ好きこそ物の上手なれじゃないけど、きついこともしんどいこともそのスポーツを楽しんで乗り切れる奴がやっぱ一番上手くなるし強いかなって自分的に思うから。もっと心の底からアメフト好きになってもっとこのチームを好きになったらやっぱ一人一人の行動が変わってきてもっといい雰囲気のユニコーンズでいい結果を残せるユニコーンズになるんじゃないかなって思う。
どう好きになれって言われたらやっぱ難しい部分ではあるんだけど、もっとアメフト好きになってほしいなって思うかな
飯塚 めっちゃいいこと言うじゃん。
残せること、まあ一つ確実に言えるのは何事もなく、部が止まることなく1年をやり続けられるっていう。すごく当たり前なんだけど絶対に大事なことっていうか日本一になる上では欠かせない絶対条件みたいな。
部止まっちゃうとアメフトにだけ集中できる時間はなくなっちゃうし、今回みたいにみんながみんなこう活動再開に向けてモチベーション維持できるかって言われるとそうでもないし、それがアメフトのモチベーションにも直結したりするし。
やっぱり選手にとってもスタッフにとっても大好きなアメフトができないっていうのは絶対にお互い苦しいことだと思うから、そこは後輩みんなにはそうなってほしくないし、大好きなアメフトをこう4年間続けられるそんなフットボール生活送ってほしいなと思います
久保 俺、WRにずっと言ってたけど、言語化はめっちゃ大事だと思う。自分の動きの。レシーバーの人たちはずっと聞いてたからあれなんだけど、やっぱいい時も悪い時もどっちにしろちゃんと自分で説明できる能力ってめっちゃ大事だなと思って。なんでかって言ったら、安定したパフォーマンスをハイレベルにずっと出せる選手の方が多分コーチだって起用しやすくて、そういう選手になるにはどうするべきかって言ったらやっぱり上手くいった要因を自分で理解して、逆に悪かった時の要因が何なのか理解するっていうのが大事で。
そこの理解するって部分において自分でなんとなくのイメージで理解してる選手は多分多いと思うんだけど、ちゃんと整理整頓して話せる選手っていうのは、やっぱなんだろうな、プレーに対する理解もそうだし自分に合った動き、テクニックの使い方みたいなのがより鮮明に動けるようになっていくと思うから。
この言語化って部分は選手のみんなはめっちゃ大事にした方がいいかなと
ハイレベルな安定したパフォーマンスを出すためにも、うまくいく原因も悪かった原因もどっちも見つけられるようにしてほしいなってすごい思うかな
――ありがとうございます







