【チーム活動報告】8.20を忘れない会開催のご報告 2021.08.26

4年マネージャー 国富優希

(左から) 並木前主将、佐藤現主将、三井前主務

8月22日(日)嵐が丘グラウンドにて、並木琢朗さん(2019年度主将)・三井惠理さん(2019年度主務)・田中部長をゲストスピーカーとしてお招きし、当事者目線の想いを1,2年生に向けてご講演頂きました。

 

6月27日(日)にも当時の状況を説明する会を行いましたが、そこでは話されることのなかったリアルな考えや想いをお聞きすることができたと思います。

 

この部活は並木主将・三井主務の代をはじめとし、多くの方のご尽力のもとで大きく変わりました。お二方の様々な後悔や無念な気持ちをお聞きし、改めて現役部員たちが日々活動できていることへの感謝、そしてUnicornsを成長させ続けていくことへの責務を感じました。

8.20を経験した部員が年々少なくなっていく中、決して後戻りすることのないよう、下級生たちに語り継いでいきたいと考えております。

 

 

参加者を代表し、以下に3名の感想文を掲載させて戴きます。

 

 行動規範の4つの柱である「信頼、強い個、関心、敬意」がいかに大切なものであるかを感じました。8/20の事件が起こった原因はこの4つが欠けていたからに他なりません。誰も普通ではない慣習に対して発言をすることが出来なかった当時の状況は明らかにおかしな状況であったと謙二部長は仰っていました。現在はそのような状態ではなくチームがオープンな状態にありますが、この状態を続けていくことが重要であると感じました。実際、選手はスタッフがどのような仕事をしているのかよく知らない状況にあります。互いに関心を持ち、知ることがチームをよくする第一歩なのではないかと思いました。8.20のことを常に心に置き、後輩たちへ伝えていく役目を果たしたいと思います。

(1年QB 松本和樹)

 

再生プロジェクトを完遂させ、TOP8で戦う権利のある私たちがどこを目指さなければならないのか。事件を経験していない私たちにとってこのお題のゴールはとても難しいところにあると日々感じています。その上で先日の並木さん、三井さん、部長のお話を聞き、Unicornsが本当の意味で再生されたチームになるのは「2019年以前のチームよりも全ての面で上回って、成長した姿を見せられた時」だとわかりました。しかしこの全てというのはとても難しく、今のチームや自分の代を振り返っても課題はまだ多くあると思います。これを解決していくには行動規範である「信頼、強い個、関心、敬意」に立ち返り、なぜこれが作成されたのかを再度考え直すことで答えが導き出されるとお話を聞き改めて感じることができました。

(2年DB 嶋田篤)

 

Unicornsが一体となって再生プロジェクトに取り組み始めてから、今年で2年目になりました。意識改革も進み、各所で成果が出始めており、チームとして前に進んでいる実感を皆が感じています。しかしながら、2年目に入ってこのプロジェクトの難しさを感じ始めているのも事実です。事件当時を知るメンバーだけで取り組んでいた発足当初と異なり、当時を知らない現在の1年生・2年生を巻き込んで活動する難しさに加え、時間の経過とともに3年生・4年生の間でも少しずつ当時の危機感が薄れていく兆しを感じることもあります。

 事件を風化させないために、Unicornsの出発点となっている8月20日を永遠に忘れないために、「8月20日を忘れないプロジェクト」が発足したのは今年の初めでした。事件当時の部員が次々と卒部し、今では半数になってしまった中で、後世に何か残せるのは今年しかないという思いで始動し、経緯を事細かにまとめた文章の作成や、下級生対象に事実ベースで経緯を説明する会の開催等を行ってきました。その中で、当時の生の感情を下級生に聞いてもらうために開催したのが今回の「8月20日を忘れない会」です。

 その場にいなかった人に当時のことを理解してもらうという目的の達成は、とても難しいことです。果たして自分達が伝えたいことが下級生に伝わっているのか、不安に思うこともありました。ですが今回、並木さんと三井さんに来て頂いて当時のことを伝えることができたことで、下級生にも何がチームに足りなくて、何を変える必要があったのか、現在のチームの求めているものが伝わったと思っています。

来年で再生プロジェクトは節目の年を迎えますが、チームの変革はそれ以降も続いていきます。この会がチームのいい文化を作り上げるきっかけとなり続けてくれると信じています。

長くなりましたが、最後に並木主将、三井主務、田中部長本当にありがとうございました。

(8.20を忘れないプロジェクトリーダー:3年DB/LB渡部壌)