【結果】2020順位決定戦 vs横浜国立大学

横浜国立大を制し、Big8リーグ優勝

試合結果

2020年12月6日(日) 慶應義塾大学 対 横浜国立大学
@富士通スタジアム川崎 16:35 Kick Off
天候 晴れ
第1Q 第2Q 第3Q 第4Q FINAL
慶應義塾 7 7 3 10 27
横浜国立 0 0 3 0 3
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ゲームレポート

山澤真樹(S58卒)

慶應オフェンスの牽引役となったQB久保田(3年、慶應義塾)とRB大河原(3年、慶應義塾)(写真提供:斉藤力丸さん)

コロナ禍の影響で変則開催となった今季関東大学リーグ戦、一部Big8のAブロックを全勝でトップ通過したUnicornsは、Bブロック1位の横浜国立大とのリーグ順位決定戦に臨んだ。ここで勝利すればリーグ優勝の座につく事となる訳で、来季通常のリーグ戦開催となった折りには優位なゲームスケジュールを手にする事となる。

【試合経過】

予定より遅れる事30分、かなり気温が下がっている中、慶應リターンでのキックオフ。自陣27ydsからのファーストシリーズはQB久保田大雅(3年)が先発。しかし選手の動きに若干の堅さが感じられ、3&Out。その後は横国とのパントの応酬となり、膠着状態が続く。

慶應ディフェンスが牙を剥き、試合が動いた。横国オフェンスに対し、慶應は2回連続のQBサックを決め、横国を自陣奥深くまで後退を強いてパントに追い込む。これにより敵陣47ydsという有利なポジションからの攻撃権を得た慶應は、QBに1年生の又平憲人を投入。長身パッサーである又平は、TE鈴木雷蔵(4年)へのミドルパス、RB大河原陸(3年)、石黒真人(1年)のランで着実に前進。最後はRB藤田嵩介(2年)の中央への3ydsdランで先制TDを上げた。(1Q 11:27 慶7-0横)

横国大戦で14回97yds走ったRB大河原(写真提供:斉藤力丸さん)

キックオフのフェアキャッチで自陣25ydsから始まった横国オフェンスに対し、慶應守備陣はまたも容赦ないQBサックを浴びせ、3&Outを強いる。RB大河原の好パントリターンで敵陣38ydsからの慶應オフェンスは、QB川島弘睦(2年)が指揮するフレックスボーンシリーズを展開したが、ここでは効果的なゲインを得られずパント。続く横国オフェンスも3&Outに仕留めた慶應は、QB久保田のリードするオフェンスがリズムを取り戻す。久保田のスクランブル、RB大河原・石黒のランで着々と前進し、最後はエンドゾーンにストリークで走り込んだWR田邊慎之佑(2年)が横国DBと競り合いながら17ydsのTDパスを好捕。2ポゼッション差とした。(2Q 6:51 慶14-0横)

反す横国オフェンスも慶應ディフェンスは圧倒的に封じ込め則パントに。またも敵陣47ydsという好位置からのオフェンスとなった慶應だが、力強いランを繰り返していたRB大河原が敵陣でファンブル。リカバーした横国は自陣38ydsからの攻撃権を手にした。ここで横国はあわやTDかというロングストリークパスをヒットするも、イリガルフォーメーションの反則でフイに。その後もQBサックを見せる慶應ディフェンスの前に横国はあえなくパント。

QBサックを決めるDL佐藤(3年、慶應義塾)。横国戦で、慶應は7回のQBサックを記録した(写真提供:岡見清隆さん)

自陣48ydsより始まった慶應オフェンスは、QB又平のロングパスを横国にインターセプトされる。前半残り時間少ない中、横国は何とか得点を上げるべくWRへのロングパスを成功させ、敵陣15ydsでFD。ここで慶應ディフェンスが踏ん張り、横国をFGトライに追い込んだ上で更にそれを見事にブロック。得点を許さないまま前半終了となった。

チームを鼓舞する主将・LBの寺岡(4年、都立西)(写真提供:斉藤力丸さん)

後半は横国リターンで再開。自陣27ydsより始まったシリーズは、Bブロックの覇者らしい展開を見せる。プレイアクションパス、QBラン等で慶應ゴールに迫る。最後は慶應ディフェンスの粘りで何とかFGに抑えた。(3Q 4:43 慶14-3横)

反す慶應は、自陣25ydsからの攻撃で、RB大河原のロングランで敵陣29ydsへ。更にWR田中駿伍(4年)へのパス、大河原のランで進み、最後はK山本小次郎(4年)のFG成功でまた点差を元に戻した。(3Q 7:54 慶17-3横)

キックを決めるDB/K山本(4年、青山学院)(写真提供:斉藤力丸さん)

続く横国のオフェンスシリーズは、慶應のQBサックで後退し、あえなくパント。ところがこのパントキャッチで慶應がファンブルし、横国がリカバー。エンドゾーンまで36ydsという厳しいフィールドポジションでTEスクリーン等による前進を許すも、慶應の粘り強いディフェンスがTDを許さない。横国はFGトライするも失敗。

最終クォーターに突入し、慶應はQB久保田のパス、大河原のランでハーフライン付近まで戻したところでパント。慶應の好パントで自陣1ydからの攻撃となった横国は3rd downでクイックパント。自陣33ydsからの慶應オフェンスは、RB藤田のランで敵陣に入り、最後はFGによる加点。(4Q 8:16 慶20-3横)

インターセプションを決めるDB/K千葉(3年、慶應義塾志木)(写真提供:鈴木尚貴さん)

その後の横国オフェンスは4th downギャンブルでパスを投じるも、慶應DB千葉優介(3年)がインターセプト。そのシリーズはパントとなった慶應だが、次の横国オフェンスを封じ込めた後には、試合終了間際にTE鈴木のリバースランでTD。(4Q 11:37 慶27-3横)

最終的に横国にTDを許さずの完勝となった。

試合後、観客に一礼するユニコーンズ(写真提供:鈴木尚貴さん)