立教に接戦の末敗戦
試合結果
第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | FINAL | |
慶應義塾 | 3 | 17 | 0 | 8 | 28 |
立教 | 10 | 7 | 14 | 0 | 31 |
ゲームレポート
山田健太(H7)
「立教に接戦の末敗戦」
4Q残り30秒でUnicornsがTD。2点コンバージョンを決め3点差。
最後の望みを繋ぐオンサイドキックを試みるが、立教に押さえられ万事休す。
28対31で敗戦。
負けた試合のゲームレポートを書くことは本当に辛いのですが。。
試合を終えての感想は「完成度の差」です。
試合結果は悔しいですが、私の受けた印象ではありますが、凡ミスの連発、気の抜けたプレーの連発で負けた訳ではありません。
選手たちは、最後まで高いモチベーションで戦えていたように思います。
むろん、もっと出来ただろという部分がゼロではないですが、集中力、気概ともに溢れたナイスゲームでした。
選手個々人のレベルも劣っているとは感じませんでしたし、トータルで凌駕さえしていたと思います。
チームの完成度の差が出たなと。
昨年のOL、QB(1年から先発)、RB(1部屈指の名RB)が残り、毎年TOPで戦い続け経験豊富な立教。
昨年の主軸がごっそり抜け、TOPのレベルに慣れていないうえ、春先に経験を積めなかったUnicorns。
選手個人個人での優劣ではなく、完成度が最後に届かなかった点差と感じました。
もう少し詳しく試合を分析しますと、得点は5シリーズずつ。
立教は得点シリーズ5回のうち、4回をTD。(80%)
Unicornsは、1回のTDがキッキングですので、実際は4回の得点のうちTDは2回。(50%)
立教はTDを取る「勝ちパターン」があり、Unicornsはゴール前に迫ると手詰まりになる。
こんなシーンが続きました。
また、ロスタックル6回、サック1回を重ね、立教を苦しいシチュエーションに追い込んでも、ロングゲインでフレッシュを奪われるシーンも多くあり、実戦経験の少なさを露呈していました。
立教は65yの反則(慶應は僅か5y)で、自滅してもおかしくない展開でありながら、FGで凌ぎ、チャンスはしっかりとTDで戻ってくる。
苦境を打破する、チャンスをモノにする、この両面で劣っていたなという感想です。
選手にフォーカスすると、KとTEの9番黒澤。
安定感、飛距離ともに良いプレースキックをしており、TEとしても活躍していました。
キッキングは、パントもFGもまずまずの仕上がりでレベルは悪くなかったです。
この他、75番DL石塚、11番DB渡部、17番LB山下あたりの激しいディフェンスが目に止まりましたので、今後の注目選手としてチェックしてみてください。
オフェンスは、前節に続き0番水嶋が先発。
途中から15番相馬にスイッチ。
水嶋のパスが少し浮いていたからか、キャッチアップオフェンスは相馬という流れなのか、そもそも半々の起用なのか分かりませんが、この日は相馬の切れ味が光りました。
22回投げて15回成功(ほぼ70%)に加え、10回77yでチームトップのラッシングヤード。
デザインされたQBドローやオプションに加え、ブレイクした時の走りも見事。
チーム状況は苦しいですが、伸びしろ豊かな下級生QBの2人ですので、切磋琢磨し、TOPで戦えるQBに成長して欲しいものです。
星取勘定をみれば、痛恨の敗北ですし、今後の焦点はTOP残留になります。
しかし、冒頭に記載した通り、選手のフットボールに対する姿勢は良かったです。
結果が伴わなかったことは残念ですし、敗戦は受け止めなくてはなりませんが、この姿勢を貫き、磨きをかけ、足りない経験を積み上げ、また進化したUnicornsを見せてくれることを楽しみに待ちましょう。