【結果】2023リーグ戦TOP8第1節 vs早稲田大学

開幕戦となる早稲田との1戦は完敗

試合結果

2023年9月3日(日) 慶應義塾大学 対 早稲田大学
18:00 Kick Off @アミノバイタルフィールド
天候 晴

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應  0  0  0  0 0
早稲田  0  3  7  7 17

詳細は下記リンクをご覧ください。
http://www.keio-unicorns.com/magazine_photo/2023/20230905-1.pdf

ゲームレポート

広報部会 山田 健太(H7年卒)

練習不足、大量の退部者を出し、色々と足りない中で臨んだ、昨年チャンプ早稲田との対戦。
普通に考えれば勝機を見出すことが難しい試合。

ただ、僅かな希望としては、強力なディフェンス陣、特に関東屈指のDL陣が残っているディフェンスが踏ん張り、ロースコアゲームに持ち込み、ワンチャンスをモノにする流れかなと。

実際、ディフェンスが好守連発。
常に苦しいフィールドポジションでありながら、要所要所で主将鎌田(52番)のロスタックルなどでゴールを死守。

[試合を通じて躍動したOL/DL#52鎌田泰成(4年・慶應義塾)〈写真提供:平山紗奈さん〉]

前半を、早稲田をFG1本に抑え、0対3という僅差で後半に。
まさに僅かな可能性を掴み取れる展開。

後半も粘り強いディフェンスを見せるが、3QにTDを取られ0対10。
とは言え2ポゼション差に至らない状況で夢を繋いだ4Qだが、とどめのTDを奪われ、ファイナルスコアは0対17の完封負けとなった。

主将鎌田(52番)の強さは飛び抜けているが、オフェンスラインをメインにしつつリャンメンで活躍する筆者イチオシの石塚(3年75番)、そして、昨年1年生ながら存在感を出していた作田(2年55番)の3枚看板は関東屈指の布陣。
これに加え、1年生山田(59番)がNでスタメン抜擢のフル出場。1ロスタックルの活躍を見せ、この4名で終始早稲田オフェンスを困惑させ続けられていた。
鎌田、石塚はリャンメン起用で負担が大きいことを考えると、作田、山田といったDL専任の若手の台頭は好材料。

圧倒的なパワーで攻守で躍動するOL/DL#75石塚大揮(3年・慶應義塾)〈写真提供:岡見清隆さん〉

試合後悔しい表情のOL/DL#55作田太一(2年・慶應義塾)〈写真提供:宗國修治さん〉

期待の大型新人OL/DL#59山田向洋(1年・慶應義塾)〈写真提供:岡見清隆さん〉

この他、LB倉田(2年4番)、DB横手(2年6番)、DB丹羽(3年28番)の活躍も素晴らしかった。特に倉田は、目の覚めるようなナイスタックルの連発。
鎌田や石塚と共に、幾度となくピンチを救っていた。
今後の活躍にも注目したい!

インターセプトも記録したDB#6横手謙太朗(2年・慶應義塾)〈写真提供:岡見清隆さん〉

パンターとしてもチームに貢献したDB/P#28丹羽航大(3年・慶應義塾)〈写真提供:岡見清隆さん〉

オフェンスはQB水嶋(3年0番)と松本(3年16番)のどちらが出るのか興味深く当日を迎えたが、スタートQBはパッシングQBとして期待の高い松本。
後半は水嶋という起用で、これが最初から決まっていたローテーションなのか、オフェンスの打開策で水嶋にスイッチしたのかは不明。

オフェンスは、関東代表レベルと言って過言ではない選手を今回の事案で大量に喪失。
次なる選手たちが光り輝けば良いだけだが、経験を積む試合もこなせず、練習もままならないなか、本番を迎え苦しい状況。

思いのほかオフェンスラインは善戦し、ランプレーはそれほど出なかったが、パスプロテクションはまずまずで、素晴らしいとまではいかないが、まずは一安心。

先発QBの松本、後半を託された水嶋は、観客席から見ている限り、本来の実力を発揮できていなかった。緊張やプレッシャーがあったのだと思う。
パッサーとして優秀な松本は、持ち味のパスが浮いていたし、アジリティの高い水嶋は、想像でしかないが、自分のアジリティに頼り安易にブレイク(ラン)に逃げていたように見え、投げるべきで投げられていなかったように感じた。

ただ、松本の1Q、水嶋の3Qは不安だらけであったが、松本の2Q、水嶋の4Qの動きは明確に改善されていた。
松本は、本来の切れ味あるパスが戻ってきていたし、水嶋には、パスとランのメリハリが出てきていた。

ただ、QBが若干の力を戻したとて、全体の経験不足やオフェンスの成熟不足は否めず完封負け。

試合後の整列〈写真提供:木村助監督>

次節の法政は優勝候補の筆頭。
苦しい試合が想像される。
2週間ですべてが解決するほど甘くないでしょう。

経験の差が出ていただけだと思うが、ディフェンスは持てる力を発揮し、オフェンスは持てる力を発揮できていなかったように感じた。
自信ないオーラを感じるほどに。

勝ち負けも大事だが、不完全燃焼が一番の後悔だと個人的には思っているので、勝ち負けではなく、完全燃焼を目指して欲しい。
自信がないなら、自信がつくまで練習し、試合は思い切って出し切り、その上での結果を受け止めて欲しい。

試合後に感じた印象はこんな感じです。

WR若月(1年88番)がスタメンに名を連ね、チームで一番でかいOL岩戸(1年77番)も出場。
若い選手たちの頑張りも希望の光。
チーム事情があるとはいえ、スタメンに1年生が2名入り、パンターで泉山(43番)も出場しており、4、5名の1年生が活躍。
フレッシュな面々の今後の活躍にも期待。

持ち前の正確なパントでスタメン争いに入ってくるであろうDB/P#43泉山聡真(1年・慶應義塾)〈写真提供:岡見清隆さん

「伸びしろ」しかないチーム。
我々の期待以上に1戦1戦成長していく姿。
そんなことを期待し、次節、法政戦を楽しみに待ちましょう!!

追記
応援指導部が(おそらく)全部員を引き連れ、大応援団を結成し全力で応援をしてくれていました。
熱かったです。
応援指導部のみなさん、ありがとうございます。
感謝と伝えるとともに、現役諸君やOB・OGの皆様にお伝えしたく一筆加えさせて頂きました。