【結果】2022一次リーグ第4節 vs日本大学

第4節 日本大学に勝利

試合結果

2022年10月8日(土) 慶應義塾大学 対 日本大学
10:45 Kick Off @アミノバイタルフィールド
天候 晴

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q FINAL
慶應義塾 0 7 7 10 24
日本大学 7 6 3 7 23

詳細は下記よりスタッツをご覧ください。
http://www.keio-unicorns.com/magazine_photo/2022/20221011-1.pdf

ゲームレポート

山田 健太(H7年卒)

大金星!!
大逆転で日大を下す!!

21 対 23
2点ビハインド、ラスト3分30秒で迎えたラストドライブ。
ボールオンは自陣44ヤード。

QBは15番相馬。

リズム良くパスを繋ぎ、RB32番藤田、RB2番中島の好走で敵陣21ヤードまでボールを進めフィールドゴール圏内に。
TDパスを試みるがWRがドロップ。
勝負を決め切れず、残り30秒でフィールドゴールを選択。

キッカーは29番玉川。

日大は最後のドライブにタイムアウトを少しでも多く残したい所だが、貴重なタイムアウトを使い、キッカーにプレッシャーをかける。

緊張の中、玉川のキックは見事に成功!!

24 対 23

強豪・日大フェニックスを大逆転で勝利しTop8で念願の初勝利を挙げた。

キッカーとして大活躍したDB/K#29玉川雄基(2年・東京都立駒場) <写真提供:岡見清隆さん>

振り返ると、試合の入りは最悪だった。
いきなり日大のキックオフリターンTDという悪夢のようなスタート。

続くUnicornsのオフェンスでは、どフリーのタッチダウンパスをWRが落球。
ショベルパスもRBが落球しパント。
このパントをブロックされ、自陣で攻撃権を渡すという、想像しうる最悪の展開。
前節までの全敗、そして明治戦の大敗という流れを考えると、心折れ、壮絶な大敗すら覚悟した。

勝負をもつれさせた立役者は、ディフェンダー全員の献身的なプレー。
ここから、ディフェンスは粘りまくる。
このシリーズを止め、膠着状態に。

この後も再びパントブロックされるが踏ん張り、インターセプトされたシリーズもフィールドゴールで凌ぎ、完全な自滅モードでありながら、0対10と失点を最小限度に食い止めてくれた。

間違いなく、勝利の立役者は、絶望的なフィールドポジションで踏ん張り続けたディフェンス。パスカバーも素晴らしく、投げられないQBをDLがしっかりと仕留めていた。

日大オフェンスの猛攻を耐え抜いたディフェンス陣 <写真提供:岡見清隆さん>

オフェンスは先発を任された相馬が素晴らしかった。
レシーバー陣の落球が多くリズムの作りにくい試合であったが、高いパス成功率と自らのブレイク、デザインされたQBランで徐々にオフェンスを立て直していく。
相馬はランナーとしても秀逸で見ていて楽しいプレイヤー。

エースとしての意地を見せつけたQB#15相馬大輝(3年・麻布) <写真提供:岡見清隆さん>

第2クォーター終盤に、80番藤崎に難しいTDパスを成功させ7対10と反撃の狼煙をあげる。
この後、日大がフィールドゴールを決め7対13。

WR#80藤崎(2年・慶應義塾)のタッチダウンで流れが変わり始めた <写真提供:岡見清隆さん>

RB中島のTDで14対13と初めてリードしたが、再び日大のフィールドゴールで14対16と再逆転され第4Qに。

2次リーグでの活躍にも期待がかかるRB#2中島彰吾(4年・慶應義塾) <写真提供:岡見清隆さん>

ここまでディフェンスはTDを許さぬ好守を見せていたが、残り8分で日大が意地のTDで14対23。
2ポゼッションの差に広げられ苦しい展開となりつつあったが、返しのシリーズを僅か3分しか使わず、QB相馬が自らのランでTD。残り5分で21対23と熱い展開。

ディフェンス陣が、最高のディフェンスを最後の最後に遂行。
3回でしっかり止め、3分30秒残しオフェンスにバトンを渡し、冒頭のラストドライブがスタート。
残り8分で10得点をあげ、見事な逆転勝利をあげた。

パントブロック2回、リターンTDをくらい、WRの落球は数えるのも嫌なくらい発生と、万全の試合とは言えない部分も多々あったことは事実。ただ、満足に練習が出来ず、敗戦が続き自信を失っていたであろうUnicornsの置かれた状況を考えれば、驚異的な粘りで勝ち取った本当に素晴らしい勝利。
心から祝福したいし、自信を取り戻し、再び、目標に突き進む成長したUnicornsを見せてくれると確信した試合であった。

ディフェンダー全員を褒め称えたいが、ディフェンスからは、DLの52番鎌田、75番石塚、70番作田を紹介したい。
力強い鎌田、スピード溢れる石塚を中心に安定したプレッシャーを与え続けていた。
作田は1年生で大抜擢。
緊迫した中で見事なサックを決め、鮮烈デビューを果たした。
WR、リターナーとして活躍する1年の89番久保と共に若い力でUnicornsを引っ張っていって欲しい。

塾高UNICORNS主将経験者の2人。DL#52鎌田泰成(3年・慶應義塾)、DL#70作田太一(1年・慶應義塾) <写真提供:岡見清隆さん>

オフェンスは素晴らしいパフォーマンスのQB相馬と、要所要所で素晴らしいエフォートを見せたRB2番中島、32番藤田が良かった。

オフェンスリーダーとして、毎試合安定した活躍を見せているRB#32藤田嵩介(4年・慶應義塾) <写真提供:岡見清隆さん>

試合を通じ、ほぼ完璧なパスプロテクションをし続けたオフェンスラインたちの働きも素晴らしかった。

最後は逆転を実現させたキッカー29番玉川。そして、スナッパーとホルダーの選手たち。
初勝利のかかった、ラスト1プレーに託されたフィールドゴールの重圧がどれほどか私には知りえませんが、それに打ち勝った素晴らしい胆力。シーズンMVPに値するプレーだと思います。

取り戻した自信をもとに、残された3試合、更なる成長を遂げてくれることを期待し声援を届けて続けましょう!!

今季初勝利が確定した瞬間 <写真提供:岡見清隆さん>

 

【試合のハイライト動画】
下記、連盟のyoutubeチャンネルにてハイライト動画も掲載されております。是非ご覧ください!