追撃及ばず法政に敗退

試合結果

2023年9月16日(土) 慶應義塾大学　対　法政大学
14:30 Kick Off @東京ドーム
天候　晴

	１Q	２Q	３Q	４Q	計
慶應	0	0	6	8	14
法政	0	21	0	0	21

▼試合詳細は下記リンクをご覧ください▼
http://www.keio-unicorns.com/magazine_photo/2023/20230921-1.pdf

ゲームレポート

広報部会　山田健太（H7年卒）

負けたとは言え、光明のみえた試合であり、負けた部員諸君は悔しさ一杯であろうと思うが、一OBとして見れば「本当によく頑張った」と称えるに値する試合であった。

前半終了時点で0対21。
法政は優勝候補の筆頭。前半を見ている限り、力の差、完成度の差は否めず、このまま50点差の敗退すら覚悟しながら声援を送っていた。

しかしながら、後半はUnicornsが猛追。法政を零封に抑え、2TDを奪取。ラストシリーズに同点、逆転の夢を託すドライブをするに至り、選手、観客席ともに大いに盛りあがった。ラストドライブでの夢は潰えたものの、その健闘を心から称えたい。

前節・早稲田戦では、自慢のDL陣の活躍を紹介したが、この試合は法政の強力なOL陣、そしてスピード溢れるバックフィールドに手を焼き、思うように活躍できていなかったが、それをカバーしたLB、DB陣が凄かった。

前回紹介した#4 LB倉田（2年・南山）、そして#8 LB松尾（4年・都立富士）の活躍が素晴らしかったが、何と言っても#44 DB北田（2年・慶應義塾）が凄い。やや大袈裟かもしれないが、覚睡したとか、新しいヒーロー誕生レベルの大活躍を見せた。
昨年も1年生ながら活躍を見せ、将来を期待させる選手であったが、この試合では、軽く6〜7ソロタックルで相手を仕留めつつ、2つのインターセプトに1パントブロックと信じがたい大活躍を演じた。
QBやRBであれば、1人で信じがたい活躍を魅せることは稀にあるが、ディフェンダーで、こんなに大活躍を1試合でする選手はちょっと記憶にない。
パントブロックは、そのボールを#6 LB横手（2年・慶應義塾）がそのままエンドゾーンに駆け込み追撃のTDに繋がり、最後のインターセプトは、実らなかったものの夢をつなぐラストドライブとなる貴重なインターセプト。北田1人で、どれだけ東京ドームを沸かせたことでしょう！！

試合を通りて大活躍だった#44DB 北田祥（2年・慶應義塾）

パントブロックをしたボールを#6LB 横手謙太朗（2年・慶應義塾）が拾いそのままエンドゾーンに駆け込み追撃のTD

そして、課題のオフェンスも少しづつ歯車が噛み合ってきた感じ。
前節は、前回書いた通り、選手たちの不安が観客席に届いてくるような感じでしたが、この試合は、まだ結果に繋がらない部分も多かったが、ハツラツと全力で法政のぶつかっていく清々しい姿をみることが出来た。

前節とは逆の起用で、先発QBが#0水嶋（3年・海陽学園）で、後半が#16松本（3年・慶應義塾）。
2人とも、うってかわり、俊敏で思い切りの良いプレーを魅せてくれた。2QB合わせて3インターセプトは、結果として敗因となるターンオーバーの数と言えるが、前節のように投げることを躊躇してしまう、投げてもうわずって誰も取れないというものではなく、しっかりと投げ込み、その結果としてのインターセプト。
しっかりプレーしての結果なので、それを受け止め次に成長すれば良いと感じるプレーであった。

先発出場した#0QB 水嶋魁（3年・海陽学園）

後半から出場した#16QB 松本和樹（3年・慶應義塾）

またレシーバー陣も、エース#9黒澤（3年・慶應志木）が怪我から復帰し、陣容が整ってきた。
私は彼のプレースタイルが大好きで、派手ではないのだが、フリーになる能力が高く、そして、キャッチャブルな球は全部取ってくれる選手。
球を取るのは当たり前という意見はあると思うが、意外と落球するエースレシーバーは多いと感じている中、黒澤の堅実なキャッチはワンランク上。
今シーズン、前試合から6Q連続で並べてしまった0点に終止符をうつTDを取り、ラストドライブでも、かなり厳しいシチュエーションでフレッシュ更新をするなど、エースに恥じない活躍を復帰戦で魅せてくれた。