【結果】2024春季オープン戦 vs国士舘大学

不完全燃焼ながら国士舘に勝利!

試合結果

2024年5月26日(日) 慶應義塾大学 対 国士舘大学
11:00 Kick Off @アミノバイタルフィールド
天候 晴

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 7 7 3 6 23
国士舘 3 0 0 0 3

ゲームレポート

スタッツが手元に届いていないので不正確ですが、5つくらいのターンオーバーを奪取しつつも23点どまり。
オフェンスは2TDしか取れず、拙攻続きで大反省という試合でした。
あと、ゲームレポートの前にお詫び。
前節のレポートでDB今野ラフィー(48番、4年)がインターセプトを含め大活躍と書いていましたが、スタッツを確認したところインターセプトは勘違いでした。
ただ、大活躍は正しいですし、この国士舘戦では、確実にインターセプトをかましてくれましたので、ご報告と共にお詫びと訂正をしておきます。
さて、本題。
怒涛の7週連続試合という疲労や選手の離脱という側面は確実にあると思います。
平たく言えば、全体的に切れ味がないです。
まずオフェンス。
この試合は、水嶋と並ぶエース候補QB松本(16番・4年)が前後半通しでQB。

エース候補QB松本(16番・4年) 撮影木村信一

前節は水嶋で1試合通しましたので、水嶋、松本の2枚QBの出番は、ここまでほぼ一緒。
前節の水嶋もインターセプトが多くと書きましたが、この日の松本も出来が悪く、不用意なインターセプトやパス成功率の低さが気になります。
松本のことも長く見てきていますので、彼のポテンシャルがもっと高いことを知っているなだけに残念です
ムラが多少あるのは人としてしょうがないでしょうが「不調なりにゲームを作る」ことが大事ですし、QBの責務ですし、秋本番は、不調だろうと勝たなくてはなりません。
2人の素質あるQBが切磋琢磨という状況は喜ばしいですが、この2試合の2人のQBは、もう少し高い次元でのパフォーマンスを期待していただけに、もうひと頑張りして欲しいという心境です。
OLも、サイン的に捨てているのかアジャスト出来ていないのか分かりませんが、特定のブリッツが常に漏れているように見えましたし、ランプレーも押し込めているとは言えません。
課題はまだまだ山積みという感じでしょうか。
そんな中で頑張っていたなと感じたのは、RB山内(10番・3年)。

縦の速さで定評のあるRB山内(10番・3年) 撮影岡見清隆

この春全般に頑張っているのですが、良いところは「縦の速さ」です。
試合を重ねるごとに視野が広くなっている感じもあり、慣れてきたという部分もあるでしょうし、成長しているなと感じる部分でもあります。
まだ「当たりに弱いな」と感じるシーンはありますが、試合ごとに成長を見せてくれいますので、まだまだ成長期待です。
あと、インサイドレシーバー黒澤(9番・4年)

確実なキャッチのインサイドレシーバー黒澤(9番・4年)撮影岡見清隆

確実なキャッチが定評で下級生の頃から活躍している選手です。
今年はランプレーを増やしている中でトリプルオプションを、ショットガン・ワンバックの体系から多様しているのですが、この時にピッチを受けるRBは、モーションしているインサイドレシーバー(スロット)になり、この春、何度か黒澤がピッチを受けて走るケースがあります。
この走りが、なかなか力強くて良いんです。
普通に、レベルの高いRBの走りです。
水嶋、松本もQBキープの切れ味良好ですので、オプションの完成度が高くなれば、山内、水嶋&松本、そして黒澤という魅力的なランプレーが出来そうで、ここは期待したいところです。
ディフェンスは、失点こそ3と踏ん張っていますし、数多くのターンオーバーを奪取してきましたが、ゲインは想定よりされています。
結構ドライブされたが、最後はターンオーバーで締める。
みたいなケースが多く、諸手を上げて褒める内容ではなかったです。
そんな中、目を引いた選手はDL田中(50番・2年)。

スピード型DL田中(50番・2年)撮影木村信一

まだサイズが少し足りない感じもしますが、相当なスピードを持つDLです。
守備範囲はスピードを生かし他のDLよりだいぶ広く、かなりのプレーに絡めていて、DLの頭数が足りていない中、このニューフェイスは頼もしい限り。フィジカルアップし、秋のレギュラー争いにしっかりと食い込んで欲しい選手です。
LB倉田(44番・3年)の怪我から復帰も嬉しいニュースです。

怪我から復帰し大活躍LB倉田(44番・3年)撮影森川智之徳子

昨年大活躍した1人で、思い切りの良いプレースタイル、圧巻のハードタックルが魅力です。
まだまだ本調子ではないかもしれませんが、昨年を思わせるハードタックルを何度か魅せてくれていました。
前節復帰したDB北田(37番・3年)と共に、ハードなディフェンスを取り戻して貰いましょう!
LB恩田(21番・2年)、LB岡村(45番・2年)と下級生ながら、この2名もかなりプレーに絡めていて、期待枠といったところでしょうか。

下級生ながらしっかりと実力を見せつけたLB恩田(21番・2年)撮影岡見清隆

少し物足りないディフェンスではありましたが、2年生が中核に働けている試合でもあったので、経験や成長という意味では意義ある試合でした。
最後にキッキング。
この日も、リターナーに入った藤崎(80番・4年)が敵陣10yまでのビッグリターン。

ビッグリターンを見せるWR藤崎(80番・4年)撮影岡見清隆

相変わらず、リターンチームは絶好調です。
結果の出ているリターンチームですので、ブロックもリターナーも自信を持ってプレーしているでしょうし、実際、リターナーの個人技だけではなく、ブロックも良く、「楽しげ」で「自信に満ち」「全員で一つの目標に邁進」出来ています。
この好循環が、オフェンス、ディフェンス、他のキッキングで出来たら最高のチームだと思います。
ちょっと辛口ゲームレポートでしたが、個人の能力やフィジカルという課題は当然にあるでしょうが、リターンチームのような「好循環」であったり「フィールドに立つ11人の意思統一」という側面も大事だなと感じましたし、それが出来ているユニットがある訳ですから、他のユニットが出来ない訳もないでしょう。
次節は強敵であり、歴史ある定期戦「同志社」との対戦。
春の完成形を意識した試合になるのかなと思います。
OB・OGの大いなる声援と共に、伝統ある定期戦での勝利を勝ち取って貰いましょう!!