【結果】第76回同志社大学定期戦

勝負弱さを露呈
同志社定期戦は16年ぶりの敗北

試合結果

2024年6月1日(土) 慶應義塾大学 対 同志社大学
17:00 Kick Off @アミノバイタルフィールド
天候 晴

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 0 0 7 0 7
同志社 10 0 3 6 19

▼試合詳細は下記リンクをご覧ください▼
http://keio-unicorns.com/mita-kai/wp-content/uploads/2024/06/同志社大学戦スタッツ.pdf

ゲームレポート

広報部会 山田健太(H7年卒)

前半を0対10。3Qも同志社にFGを決められ0対13。
ここに至るまで、Unicornsは順調なオフェンスで4回敵陣に攻め込みながら、4thダウンギャンブル2回失敗、1回のセンターセプト、1回のファンブルロストで無得点。
対する同志社は、3回のチャンスをFG、TD、FGとすべてを得点に結びつけ13得点。

攻守に渡る「勝負強さ」の差が明暗を分けました。

試合を振り返ります。
この表現はあまり好きではないですが、Unicornsの方が地力は上に感じました。10回戦ったら7回くらい勝てるかなと。ただ、現実は負け。時間を巻き戻すことも、再戦することも出来ません。負けたら終わり。負けは負け。

残念な結果ですが、秋に同じ轍を踏まぬよう、このような不完全燃焼は、この試合で終わりにできるよう成長してください。

スタートQBは水嶋(0番・4年)
秋は水嶋がエースという雰囲気が出てきましたし、それに相応しい高い能力とリーダーシップを兼ね備えた選手です。ただ、この試合は出来が悪かったですね。ミドルパスの精度は良かったですが、ショートパスの精度がいつもより悪く、そして課題であるロングパスは浮いていました。パス成功率40%では、ドライブしきるのは難しいです。

スターターQBの#0水嶋(4年) 写真提供:岡見清隆

勝敗は全員の責任で、すべてのプレーにいちいち反省があると思いますし、その反省すべてが敗因です。ただ、ついついQBに目がいってしまいますし、それもエースの試練と思い頑張ってください。

オフェンスは、秋をイメージしたパッシング・モアのプレーコール。
ランとパスは3対7くらいだったでしょうか。ランプレー頑張っていますが、最終的にはこれくらいの比率が現実的かなとも思います。

この試合、それに相応しく、レシーバー陣の活躍が実に心強かったです。
エース格のWR水野(7番・4年)と久保(1番・3年)の活躍は当然なのですが、久保の2キャッチは、かなりシビアなパスを勝負強くキャッチ。さすがエースという働きでした。

スタッツを見て頂ければなのですが、7人ものレシーバーが活躍。
どの選手も良い動きでした。インサイドレシーバーのエース黒澤(9番・4年)もすこぶる良かったですし、この春のアピール度No1と言えるWR藤崎(80番・4年)、WR行友(14番・4年)、そして期待枠のWR飯塚(82番・3年)と、みな良いプレーをしてくれています。飯塚は、前節に続きパントリターナーとしても良いアピールが出来ていました。試合で結果が伴ってきて、自信に繋がっているように感じます。

パントリターンで1回28ydのロングゲインをしたWR#82飯塚(3年) 写真提供:岡見清隆

また、3Qの途中からQBが松本(16番・4年)にスイッチ。
見事にオフェンスをリードし、追撃のTDパスを藤崎にヒット。存在感を見せつけてくれると共に、エースの座は簡単に渡さないという天晴なパフォーマンスでした。逆転には至りませんでしたが、「あわや」と思わせるラストドライブもあり、しっかり見せ場を作りました。

TDパスキャッチとKRで2回40ydの活躍を見せたWR#80 藤崎(4年) 写真提供:岡見清隆

ディフェンスは、踏ん張りきれないシリーズもありましたが、ここまでの試合に比べると、昨年までのアグレッシブさが戻ってきた感じがあり良かったです。パスでQBにかけられるプレッシャーが今までとは段違いに良くなり、なかなか良いパッサーでしたが、中盤以降はほぼシャットアウト。パス成功率を36%に抑えられた立役者はプレッシャーをかけ続けたDL陣の奮闘です。

逆に、ランプレーではまだまだDLの存在感が薄く、ドライブされているシリーズは基本的にDLが押し込まれている印象。昨年のレギュラー陣が抜けた上に怪我人が多いポジションで苦しい台所事業なのかもしれませんが、やはり第一線の出来がディフェンス全体を左右する象徴的な試合だったなと思います。

リャンメンで奮闘する主将DL石塚(75番・4年)の闘志溢れる姿には泣けます。
9連戦の8戦目をリャンメンで出場し続ける肉体的な負担は想像を絶しますが、それでもサックを決め、全力でパスートしています。マジで凄いです。

リャンメンで奮闘する主将DL#75石塚(4年) 写真提供:岡見清隆

前節に続きDL田中(50番・2年)のスピード溢れる動き、そして怪我から復帰のハードタックラー倉田(44番・3年)の動きも光っていました。倉田の復帰は、やはり明確にディフェンスが引き締まったように思います。

DB陣では、この春大活躍している小島(20番・3年)が2つのインターフェア。失点につながる反則で苦い経験になりましたが、しっかりこの教訓を生かし、成長の糧にしてください。

怪我から復帰してディフェンスを牽引するハードタックラーLB#44倉田(3年) 写真提供:岡見清隆

正直、負けた試合ではあるのですが、良いシーンも多かったです。
悲観的な試合ではありません。ただ、結局、点を取らなければ負け。点を取られたら負けです。
内容はまずまずでしたが、そこに意味がないとは言いませんが、価値がある訳でもないです。勝つことの難しさを学んだことと思いますので、それをどう練習に生かしていくのか。

期待しましょう!!

次節は6月9日専修大学戦@11:00アミノ。
少しメンツを落とした試合になるのかなと思っていますが、試合に出るメンツは関係ありません。Unicornsとして「勝つ」ことに執着し、最終戦を締めて貰いましょう。