【結果】2024リーグ戦TOP8第1節 vs早稲田大学

オフェンス振るわず
早稲田に敗れる

試合結果

2024年8月31日(土) 慶應義塾大学 対 早稲田大学
17:30 Kick Off @アミノバイタルフィールド
天候 曇りのち雨

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 7 0 0 6 13
早稲田 14 0 7 7 28

▼試合詳細は下記リンクをご覧ください▼
http://keio-unicorns.com/mita-kai/wp-content/uploads/2024/09/20240831-詳報-早稲田大学戦.pdf

ゲームレポート

広報部会 山田健太(H7年卒)

台風10号の影響で、試合開催そのものが危ぶまれた2024シーズン初戦となる早稲田。

優勝候補筆頭の早稲田は、7番安藤君という全国レベルのRBを擁し地上戦に強さを持つ。

対するUnicornsは空中戦が得意。

激しい豪雨の中でキックオフとなり、強敵早稲田に対し、残念ながら天気は早稲田に有利か。。

セレモニーに向かう2024幹部 左から朝比奈副将、松本副将、和田主務、石塚主将

Unicornsのキックオフで試合は開始。
最初のシリーズをパントに追い込み、DB横手(6番3年)がパントブロック。
レッドゾーンでの攻撃権を得るが、攻めきれず15y地点でFGトライ。
エースキッカー佐々木(11番4年)が復帰し、まずは3点が見込めると思った矢先にスペシャルプレーをチョイス。
早稲田ディフェンスは、これを読み切っていたのか、完璧なリアクションをされ失敗。

敗戦という結果を受けると、ここで手堅く先制をしていればと思わないでもないが、観戦している瞬間で言えば、攻めている姿勢があり、また、意表をつくコールでもあり、これは結果論かなと思う。

続くシリーズは、早稲田エースRB安藤君が好走するもファンブル。
すぐに流れを取り戻したかに見えたが、豪雨でオフェンスがおぼつかないのはUnicornsも同じ。
好機を活かせずパントに。

続くシリーズでも、守護神であり頼れるDB沼田(32番4年)が見事なインターセプトを決め、早稲田オフェンスを完璧に仕留めた。

インターセプトを決めた4年DB#32 沼田航平

パントブロック、ファンブルリカバー、インターセプトと完全に流れはUnicornsであったが、続くオフェンスでQB水嶋(0番4年)が、乱れたスナップからQBキープを強いられファンブル。
今度はレッドゾーンで早稲田に攻撃権を渡してしまい、早稲田エースRB安藤君にTDを決められる。(0対7)

3度のチャンスを潰し、ワンチャンスをものにされ、苦しい流れとなったが、キックオフリターンで、幾度となく「注目」して欲しいと伝えているリターナー久保(1番・3年)が15y地点から大爆走。
見事にリターンTDを奪い、すぐさま同点に追いつく。(7対7)
早稲田も注意をしていたであろうが、久保のリターナーの才能はそれを凌駕。
ただ、残念ながら、この後はスキューブキックばかりで、ちゃんとしたリターンのチャンスは来なかった。

リターナーとしての期待のかかる3年WR#1 久保宙

この後、早稲田はランプレーを軸に1TDを追加。
Unicornsは、オフェンスの拙攻が続き無得点で前半終了。(7対14)
オフェンスがまったくゲイン出来なかったことは問題だが、チームの意思としては、「ボールセキュリティ」に徹底していたオフェンスに感じた。
セーフティに攻めてもゲインをする必要はあるが、優勝候補の早稲田に対し、ロースコアゲームに持ち込み、チャンスをものにして逆転するゲームプランだなという強い意思は伝わり、後半に、十分に期待を持てる感触はあった。

後半はQB松本(16番4年)にスイッチ。
これは予定されたことか、水嶋が不調だったことによるかは不明。
幸い、後半に入り雨がほとんど止み、パスも投げられる状況に。
前半に比べれば、パスも通るようになり、若干のリズム改善は見られたが、要所要所でQBサック、インターセプトがあり、どうしてもオフェンスの空回り感は否めず。

逆に3Q、4QとTDを奪われ、最後に1TDを返すものの内容としては完敗。

早稲田が1枚ではなく2枚ほど上手であった。

全体で見れば、やはり1Qに訪れた3度の好機。
これで先制できてないに尽きる。
やはり上位校を相手に先制は心理的にも相当楽になる。
この勝負弱さ、決定力不足は致命的だったと思う。

オフェンスは全体的に厳しい。
ランプレーはシャットアウトされ、パスプロテクションも崩されている。
豪雨だったとはいえ、スナップも乱れがちであったし、QBはファンブル、インターセプトとターンオーバーを自ら作り出してしまっている。

ディフェンスは、素晴らしいとまでは言えなかったが、まずまず及第点くらいの印象。
DLはもう少し押し込まれないで欲しいが、注目のLB倉田(4番3年)DB横手は存分に活躍。

パントブロックも決めた3年DB#6 横手謙太朗

フォースダウンギャンブル、残り1yで魅せた倉田のハードタックルは、倉田らしさが存分に発揮されていて、中核選手として今後も期待できる、素晴らしいプレーであった。
4年DB陣も、沼田のインターセプト、林(43番4年)のファンブルフォースなど高い能力を見せてくれていた。

ハードタックルで活躍した3年LB#4 倉田直

注目は、春にそれほど目立っていなかったLB渡辺(42番2年)とLB岡村(45番2年)の起用。
結果としてタックルミスになってしまっていたが、良いアングル、良いタイミングで絡めていた。早稲田RB安藤君のレベルが高すぎてやられてしまっていたが、このレベルを知れたことは次なる成長に繋がることと思うし、選手層の厚いディフェンスで2年生が台頭してきているのことは心強い。

注目の2年生LB #42 渡辺晴

注目の2年LB #45 岡村英一郎

全体で言えば、ファーストタックルで仕留めきれていない部分と、仕留められなかった時のサポートが弱く、セカンドエフォートで大きくゲインを許してしまっている部分。
この辺りは、春の反省点が改善されていないように感じた。

晴れた中で、自分たちの武器を最大限に生かし、強敵早稲田に挑んで欲しかったと心から思うが、雨を言い訳にできないスポーツ。
攻守共に、何一つ言い訳の出来ない試合であったと思うし、特にオフェンスは猛省が必要なのだろうと思う。

が、今年は絶対に混戦模様になると予想。
自力優勝は出来なくとも、このまま早稲田が突っ走れる保証もなく、潰し合いの可能性の方が高いと思っています。

ここから何を学び、何を得て、それを、どう日々の練習で突き詰め、次なる試合に生かすのか。

我々OB・OGは、部員諸君の成長を後押し出来るよう、引き続き全力で応援をしていきましょう!!