【結果】2024リーグ戦TOP8第4節 vs法政大学

あと一歩及ばず
法政に苦杯を喫す

試合結果

2024年10月6日(日) 慶應義塾大学 対 法政大学
11:00 Kick Off @アミノバイタルフィールド
天候 曇り

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 0 7 3 0 10
法政 3 7 7 7 24

▼試合詳細は下記リンクをご覧ください▼
第4節法政大学戦 試合結果詳報

ゲームレポート

広報部会 山田健太(H7年卒)

勝てるチャンスはあったと思います。ゲームを支配できている時間帯もありました。しかし、結果は結果。そして、やはり、法政の方が多くの部分で上回っていたことも事実。

試合を振り返りましょう。

法政のキックオフで開始。
リターナーは、Unicornsが誇る強靭なリターナー、WR#1久保宙(3年・慶應義塾)とDB#28丹羽航大(4年・慶應義塾)を投入。2人とも今シーズン、リターンTDを記録しています。そして、この2人を2リターナーに配備は初。リターンTDを狙う意気込み、試合開始からモメンタムを取りに行く姿勢がが伝わってきました。

リターナーとして今シーズン大活躍のWR#1久保宙(3年・慶應義塾)

しかし、ここでいきなりの悪夢。
この2枚のリターナーを嫌った法政は、しっかり蹴り込まず、かといってスキューブキックでもない、ハーフパントのような中間地点に落とす珍しいキック。誰もいないところに落ち、また、バウンドが真上にあがり、なんとなくUniorns選手の足が止まったところを、法政カバーチームが駆け込みボール確保。結果として、オンサイド成功。しかもUnicorns30y付近というとんでもない試合開始となってしまいました。

格上相手に、痛恨のミス、そしてほぼレッドゾーンディフェンスを強いられるという最悪のスタートを切ったものの、ここはディフェンスが奮起。ほぼゲインを許さずFGで凌ぐ。(0-3)

 

この後は、まさに膠着状態。
共にオフェンスはゲインをしつつも要所要所をディフェンスが踏ん張り1Qは終了。

2Qに入って早々、スタートQB#16松本和樹(4年・慶應義塾)がエンドゾーンに投げ込んだ30y以上のロングパス。ディフェンダー2枚と競り合う形となり、インターセプトもあり得る状況で、エースWR久保が驚異的な跳躍力で競り勝ち、逆転のTD!(7-3)

30y以上のTDパスを決めたQB#16 松本和樹(4年・慶應義塾)

後半、法政のリターンから始まることを考えると、前半をリードして終わりたい。そして、それが出来るディフェンスをしてきていたが、2分を切った残り僅かな時間、踏ん張りきれずにTDを許し前半終了(7-10)

考えうる最悪のスタートを切ってしまったが、その後は完全に互角の戦い。

後半は、やはり総合力でやや上回る法政が徐々にペースを掴む印象。
前半ほどディフェンスは止めることが出来なくなり、オフェンスはQBにプレッシャーをかけられ続ける。先に法政にTDを取られ(7-17)、試合も支配されつつあり苦しい状況ではあったが、Unicornsも渾身のオフェンスを魅せる。

メインのQB#16松本から、シチュエーションごとにQB#0水嶋魁(4年・海陽学園)、QB#8山岡葵竜(3年・佼成学園)と3人のQBを使い分け、法政ディフェンスを混乱。もう一人のエースWR#7水野覚太(4年・慶應湘南藤沢)のスーパーキャッチなどでゴール前に迫り、最後はQB#0水嶋のQBスイープで追い上げのTDを決める。目頭が熱くなる渾身のオフェンスであったが、残念ながら反則がありTD取り消し。このシリーズをFGとする。(10-17)

追い上げのTDを決めるQB#0 水嶋魁(4年・海陽学園)

QB4年コンビと共に出場したQB#8山岡葵竜(3年・佼成学園)

4Qに試合を決めるTDを奪われファイナル・スコアは10-24。

終わってみれば、やはり法政の方が地力に勝ったなと感じざる得なかったが、試合中は勝てると感じさせる時間帯も長く、惜しい、実に惜しい試合であったと思う。

試合全体を振り返ると、Unicornsは反則が多かった。
TD取り消されたホールディングだけでなく、フィールドポジションを悪くしたキッキングでのローブロック、勝負どころでの2度のディフェンスオフサイド。格上相手に全力を尽くす過程での反則ではあったが、反則が出てしまったことが実力差なのだろうと思う。

ここ数年のUnicornsの傾向として、後半はアジャストし、前半よりよい試合をするイメージだが、この試合で言えば、アジャストが上手く出来たのは法政であり、そのあたりも実力であったり余力を感じさせた。

オフェンスはQB#16松本を中心に、試合ごとに良くなってきている。
ランプレーも出るようになってきている。ただ、この試合はパスプロテクションが持たなかった。松本も1人くらいなら逃げれるのだが、2枚漏れてくるとキツい。レベルの高い法政DLを経験したことで、ワンランク上が分かったと思う。しっかりとここを目標に、PPのレベルを上げて欲しい。

ディフェンスは、粘り強さを見せてくれていたが、M/Mを外されてのロングパスを結構決められてしまっていた。DBの問題もあるだろうが、パスラッシュがかかってないという部分もあると思う。また、凄い単純化して話をすると、DL・LBを積極的に動かすハイリスク型のディフェンスをしている。つまり、ハイリターンがないと帳尻が合わない。ハイリターンが少ないところも、苦労している部分と言えるのかも知れない。

終始粘り強さを見せたディフェンス陣

この試合、ディフェンスの主軸に怪我人が多く出てしまっていた。
もう負けられない後半戦が続くなかで懸案事項が1つ増えてしまったが、昨年、最強レベルを誇っていたDL陣の一翼を1年で担っていたDL#55山田向洋(2年・慶應義塾)が今シーズン、春を含め遂に復帰。3Q途中から出場し、ロスタックルを含む鮮やかな復帰戦を見せてくれた。DLが締まれば、LB,DBが動ける仕組み。ディフェンスの総合力アップに期待したいところ。

2敗目を喫したことで、他力本願ながらの優勝の可能性もなくなっただろうと思います。(真面目に計算していないので分かりませんが、現実的にはゼロでしょう)
まずは、プレーオフ進出の3位確保に向け、この後の桜美林、東大、中央に3連勝する必要があります。こちらも、真面目に計算していませんが、この3連勝で3位になるでしょう。

法政、早稲田と敗れてしまいましたが、オフェンスは試合ごとに手応えを感じていると思いますし、見ていて成長を感じます。この敗戦で終わりではない。3位であっても、まだチャンスが貰えるという今年。開幕では早稲田より下、10月時点では法政より下という現実は現実ですが、12月は早稲田、法政より上になれば良いだけ。甲子園ボウルに進める可能性、無限の可能性があります。

もはや、敗戦を悔いている時間すら勿体ない。
敗戦を糧に、もっともっと成長し、可能性を追求してください!

頑張れ!!Unicorns!!

応援に駆けつけたOB・OG

東京ドームには多くのOBOGの皆様にも応援駆けつけていただき、Unicorns観戦を楽しんでいただいておりました。
皆様からいただきましたお写真も紹介させていただきます。

是非この先のシーズンも盛り上げていきましょう!
会場での応援も宜しくお願いいたします!

R4年卒の皆様

H3年卒、H4年卒の皆様