塾高Unicornshayashi
神奈川県大会決勝 法政二高校戦ゲームレポート 2019.10.10
清水利彦(S52)
2019年10月6日 於日吉陸上競技場
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第1Q |
第2Q |
第3Q |
第4Q |
FINAL |
慶應義塾 |
7 |
7 |
3 |
0 |
17 |
法政第二 |
7 |
10 |
7 |
3 |
27 |
今年春の神奈川県大会決勝で、法政二高には14-34と大差で敗れている。その強敵に対し、慶應高は第3Q残り1分まで17-17の同点と食い下がり、手に汗握る試合展開となったが、最後に力負けした。
慶應の前半の二つのTDは見事だった。この日は小雨が降り続き、ボールが濡れて滑りやすい状態であったが、パスが通らないとみると慶應QB#8又平が自らのランで前進し敵陣を切り裂くなど、バランスの取れた攻撃を展開した。ただ、前半残り37秒で慶應が同点のTDを挙げた後、法政二高にわずか30秒で長いパスを通され、前半終了寸前にFGの失点を許したのは痛かった。H17-14K
勝負のターニングポイントは3点ビハインドで迎えた、第3Q残り8分からの慶應の攻撃にあったと考える。直前の法政攻撃を完封して敵陣深くからのパントに抑え、さらに慶應の激しいパントラッシュにより、法政のキックは真上にあがってしまい、H29から慶應が攻撃権を奪う。このチャンスに慶應はH15まで前進したが、ここで痛恨の反則をとられ後退。FGにより17-17の同点にとどまる。ここはなんとしてもTDがほしかったところだ。
続く法政の攻撃が4回のファーストダウンを連ねたTDとなり、(H24-17)試合の流れが一気に法政に傾いた。第4Qは慶應が力負けするシーンが見られ、法政がダメ押しのFGを追加して、そのまま試合終了となった。
春には大きな戦力差があると思われた法政二高に対し、この試合慶應は非常に良く戦っていた。攻撃面でも与えたターンオーバーはゼロで、春からレベルアップしている様子が感じられた。ただ、慶應は強固な守備を誇るチームであるが、この日は法政の重戦車のようなラン攻撃がどうしても止められなかったのが残念だ。
近年低迷していた法政二高が鮮やかな復活を遂げている。小手先に頼るのではなく、ゴリゴリと力で押しながら時折長いパスを混ぜるという厄介な相手で、関東大会でも勝ち進んでくるものと思う。
この日の敗戦により神奈川2位となった慶應は、11月3日(日)17時より、東京都大会の優勝校と駒沢第二球技場で対戦することになる。
東京都大会はこの日、準決勝がおこなわれ、早大学院31-7足立学園、佼成学園34-9早稲田実業という結果になり、来週の決勝、早大学院vs佼成学園の勝者と慶應が対戦することになった。どちらが勝ち上がっても強敵だが、関東大会まで一ヶ月近くあるので、さらにレベルアップして是が非でも勝利をつかんでほしい。皆様の応援よろしくお願い申し上げます。
(追記)早稲田実業(早実)が最近急速に力をつけていることに驚いた。東京都の準々決勝では強豪日大三高に51-13と圧勝してベスト4入りを果たした。私の推測にすぎないが、早稲田大学が早大学院に続く、第二の戦力源として早実の強化をおこなっているのではないだろうか。
※法政二高校戦のスタッツはこちらからご覧になれます。
なお、高校は今回の結果をもちまして、関東大会に神奈川2位として出場致します。次戦は11月3日(日)に東京1位の佼成学園高校と戦います。会場は駒沢第二球技場 17:00KOとなります。引き続き皆様の応援をよろしくお願い致します。