【結果】第69回定期戦 vs関西学院高等部

試合結果

2022年8月27日(土) 慶應義塾高校 対 関西学院高等部

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q FINAL
慶應義塾 0 7 8 6 21
関西学院 6 0 0 7 13
↓スタッツ・個人記録・スタメン表はこちらをご覧ください↓

ゲームレポート

山田健太(H7卒)

ギリギリまで開催が危ぶまれましたが、関係各位のご尽力により、無事、第69回となる関西学院との定期戦が8月27日(土)開催されました。
今年はホームでの開催となり、場所は日吉の陸上競技場。
暑さ対策として16:00試合開始としていましたが、かなりの暑さの中でのキックオフとなりました。
関西学院も春の大会は優勝を逃し2位。
塾高Unicornsも関東大会4位と沈み、秋に向け捲土重来すべく夏のトレーニングを積んできた両校。
久しぶりの試合ということもあってか、静かな立ち上がり。
両校とも、激しいせめぎあいというよりは、エンジンが掛からない感じであったが、全体的にフィールドポジションの良かった関西学院が1Q終盤にTD。(トラポン失敗)
2Q以降は、僅かながら塾高がゲームを支配している感じ。
関西学院相手に圧倒というのは難しいと思うが、全体的に僅かに上回っている感じがあり、安心感が出てきた。
2Q終盤に、絶対的エース、3番TE尾形(3年)がディフェンダーを何人もなぎ倒しながらTD。
トラポンも成功し、7対6で前半終了。
後半も、引き続き(僅かながら)ゲームを支配できており、3Qに再びTE尾形のロングパスで大きく前進し、RB2年32番三穂野君がTD。
2点コンバージョンを決め、15対6と2ポゼッションに引き離す。
4Qに1TDずつ取り合うも、最終スコア21対13で塾高Unicornsの勝利。
2011年以来11年ぶり(2年開催されていないので9回ぶり)の勝利となりました。

 

2年32番 TDを記録した三穂野君

両校とも、夏トレーニングの最後に迎えた試合ということで、やや試合感が抜けていた部分は感じたが、Unicornsの方が終始、僅かに上回っていたことは心強い。
ただ、試合全体の流れをみると、勝負所で関西学院側にラフィング・ザ・パッサーの反則があり、そこで膠着や均衡が崩れた感じがした。敵失でモメンタムが変わったという印象。
Unicorns側の秋本番への課題をあげるとすると、春もそうだったが、序盤にエンジンがかからない、自力でモメンタムを持ってこれないあたりを課題に感じるし、この試合もそうであった。
高校は試合時間が短いケースも多いので、このあたりは懸念点だと思う。
ポジションのリーダーや3年生が、高いリーダーシップで、自分たちの力でモメンタムを変えられるようなチームになって欲しい。
良かったポイントも少々。
ディフェンスは、春から継続し、安定感が高い。
OL3年田中君がDLで起用されていて、2サックを記録。新しい戦力が光ったところも頼もしいところ。

 

3年92番 怪我から復帰したエース石井君

 

オフェンスでは、エース格(春は怪我)の3年石井君、2年三穂野君のRB陣のセカンドエフォートが本当に素晴らしい。
あの「前に前に」という姿勢は、このオフェンスの強みになると思う。
QBは、2年滝沢君がスタメン。
途中交代で2年佐藤君も活躍と、副将3年工藤君を含めた3人の争いが継続中の模様。
どこかでエースが決まるのか、最後まで競わせるのか知りませんが、どんどんレベルを上げていって欲しいところです。

 

絶対的エース 3年3番TE尾形君

 

なんにしても、強豪中の強豪に勝利できたことは自信に繋がるし、自信を持ち秋リーグに望んで欲しい。
優勝を狙うに相応しい、最後のブラッシュアップを期待したい。