塾高UnicornsToru Matsuda
【結果】2022秋季神奈川県大会2回戦 vs県立横浜立野高校
塾高Unicorns 試練のスタート
試合結果
2022年10月2日(日) 慶應義塾高校 対 県立横浜立野高校
@横浜栄グラウンド
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第1Q |
第2Q |
第3Q |
第4Q |
FINAL |
慶應義塾 |
0 |
0 |
7 |
13 |
20 |
横浜立野 |
0 |
0 |
12 |
0 |
12 |
詳細は下記PDFをご覧ください。
http://www.keio-unicorns.com/magazine_photo/2022/20221006-1.pdf
ゲームレポート
山田 健太(H7年卒)
「塾高Unicorns 試練のスタート」
台風の影響でスケジュールが1週間後ろ倒しとなり、塾高Unicornsはシード校でもあることから、県大会2回戦からの登場。秋シーズンの初戦を10月2日とかなり遅いタイミングで迎えることになった。
10数年ぶりに関西学院との定期戦に勝利した塾高Unicorns。関東には、絶対的な王者として君臨する佼成学園が立ちはだかるが、関学戦勝利の自信を糧に望んで欲しい秋本番がスタートとなる。
チームを任された2年生QB滝沢君
対戦相手は県立横浜立野高校。ロースターで正確な人数を数えた訳ではないが、11人の選手がフィールドに入るとサイドラインに残るオンスーツした選手は僅か4人。総勢15人しか選手がいない苦しい台所事情のチーム。
結論から申し上げると、3Q終了時点で、7対12とリードを許し、4Qになんとか逆転。20対12と薄氷を踏む勝利。今ごろ、1000個近く上がってくる反省ポイントを必死で修正しているところでしょう。
この秋、活躍が期待される2年WR青木君
気温は10月としては残暑厳しく30度超えたくらい。この環境下で、15名の選手層で戦うハンデキャップをものともせず、全プレー、全力で戦う横浜立野の選手に、正直、感動を受けました。1プレー、1プレー全力の積み重ねがフットボールを作る。そんな姿に、もはや声援を送りたいくらいの心境です。4Qに力尽きましたが、最大限のエールを送りたいと思います。
オープンプレーで20yくらいゲインしたプレーでサイドライン際でタックルした選手をみるとN(ノーズガード)。こんな全力でチェースするNは滅多にお目にかかれません。しかも当然、OLと両面起用です。疲労の溜まった3Qで、Unicornsが成功させた5yフックに、目の覚めるようなハードタックルを決めたCB。同じく終盤で、マンツーマンに競り勝ちストリークを捕るレシーバー。想像を絶する疲労を抱えた中で魅せてくる渾身のプレーの数々に心を打たれまくりました。
主将山田君のブロックと、走り抜けるRB三穂野君。RBは春に続き素晴らしいエフォートをしていた!
この試合は、1000個近い反省点を潰すと共に、1000個くらいある横浜立野高校の素晴らしい姿勢、プレーを学ぶべきと感じました。
絶対王者、佼成学園に挑み勝利するヒントが、横浜立野高校には沢山あると思います。ベタな表現ですが、チャレンジャースピリッツの大切さが最初から最後まで満ち溢れています。点数化したら、全ての項目で圧倒しているであろうUnicornsをここまで追い込めた集中力、精神力は大したものです。
薄氷とはいえ、勝利は勝利。
そして修正も成長もするチャンスを貰えました。
精力的に高校生を指導してくれている大学生コーチ吉規君(手前)、大学HCの筒井さん(奥)も高校をサポート
なぜ、選手が数倍いて、練習環境もコーチング環境も恵まれたUnicornsがギリギリの戦いを強いられたのか、ぜひ、横浜立野の選手たちから学び、成長した姿を魅せて欲しいと願います。佼成学園に勝利し「横浜立野のおかげ」と言ってくれる日を楽しみに待ちたいと思います。
次節は10月9日に鎌倉学園。
プレーを修正する時間は短いですが、気持ちはすぐに切り替えられるはず。ゲームレポートというよりは、高校生選手たちに贈る内容になってしまいましたが、引き続き、声援を届けましょう。
ダブルチームを割り込むリャンメン出場の主将山田君