【結果】2023春季関東大会準決勝 vs知徳高校

塾高ユニコーンズ 関東大会準決勝
知徳高校に20-6で勝利、春大会では6年ぶりに決勝進出!!

青木 路彦(H7年卒)

試合結果

2023年6月11日(日) 慶應義塾高校 対 知徳高校
13:00 Kick Off @駒沢第二球技場

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 6 7 7 0 20
知徳 0 6 0 0 6

〈スターティングメンバー〉

Offense

  • OL#58 田口君 2年
  • OL#63 林君 3年
  • OL#66 海老谷君 3年
  • OL#71 渡利君 3年
  • OL#75 乙部君 3年
  • TE#9 大比良君 3年
  • RB#2 村木君 3年
  • WR#1 永松君 3年
  • WR#15 青木君 3年
  • WR#31 富安君 2年
  • QB#12 佐藤君 3年
  • P#49 金澤君 2年

Defense

  • DL#4 井上君 3年
  • DL#60 高柳君 3年
  • DL#71 渡利君 3年
  • DL#73 加藤君 2年
  • LB#6 高崎君 2年
  • LB#35 柳原君 3年
  • LB#41 吉川君 3年
  • DB#13 西田君 2年
  • DB#17 山下(遥) 3年
  • DB#22 吉村君 3年
  • DB#25 新井田君 3年
  • K#7 川崎君 3年

ゲームレポート

6/11(日)、駒沢第二競技場で関東大会準決勝が行われ、塾高ユニコーンズは知徳高校に20-6で勝利、春大会としては6年ぶりに決勝戦への進出を決めました。

静岡代表の知徳高校は、100㎏超級OLを多く揃え、3年RB杉山君(#28)を中心とした力強いランプレーでゴリゴリと押し込んでくるオフェンスと重量級DL、ハードヒットLBでランプレーは確実に止めてくる手堅いディフェンスが売りの強豪チームです。同校とは春のオープン戦で対戦、ラスト2分で2ポゼッション差から逆転勝利しており、ある程度の手の内はわかっていたと思いますが、立教戦で負傷した副将DL桜井君(#53)やリハビリ中のディフェンスリーダーLB山下君(#5)の穴を埋めて、相手のランプレーをどう止めるか、またオフェンスはパスに比重をおくゲームプランで如何に得点するかが、ポイントになっていたのではいかと思います。

結果的に、ディフェンスは4-4体系を中心に対応、DL、LB陣を中心に奮闘して1TD、6点に抑え、オフェンスもQB佐藤君(#12)、瀧澤君(#11)のパスが要所要所でよく決まり、リターンTDや相手ミスにも助けられて20得点と前節よりは落ち着いた試合運びができたようでした。

以下に試合の流れをご紹介します。

コイントスで選択権を得た慶應はこの試合でも後半リターンを選択。K川崎君(#7)のキックで試合開始、知徳高校リターナーがファンブルし、いきなりゴール前3ヤードからの慶應攻撃となり、先制点のチャンスを得ます。QB佐藤君(#12)は3連続でランプレーをコールしますが、すべて重量級DLに阻まれ、4thダウンでFG体形から3点を狙いに行きましたが、ここでスナップがうわずってプレースできず、ホルダーに入っていた瀧澤君(#11)が機転を利かせてブレイクし左TEの高原君(#88)にTDパスが成功、結果オーライで6-0と先制となりました。(トラポンキックは失敗)

その後の知徳オフェンスは、RB杉山君(#28)の中央、左右へのランプレーで前進、ダウン更新後RB杉山君が直接スナップを受け取るワイルドキャット体形からの攻撃を試みます。ここで今度は相手のスナップミスあり、あわやそのまま慶應がボールを拾ってTDかと思いましたが、知徳がリカバーして、ゴール前から1stダウン超ロング、最初のシリーズはパントとします。続く慶應攻撃は、敵陣30ヤードの好位置からスタートとなり、いきなりTDを狙うロングパスを2回投じるもタイミングが合わず失敗、こちらもパントとなりました。

次の知徳オフェンスは、ワイルドキャット体形も交えて中央、左右へのラン攻撃。慶應もDL井上君(#4)、高柳君(#60)やLB柳原君(#35)、吉川君(#41)の必死のディフェンスでロングゲインは許さないのですが、平均3-4ヤードコンスタントにゲイン、時間を使い、ランのみのドライブで2Qに入ったところで、最後はTDを奪われ、6-6の同点に追いつかれてしまいます。(トラポンは失敗)

コンバートしたDLがすっかり板についてきた井上君(#4)

そして慶應前半最後の3シリーズ目、キックオフリターンでは、またもRB村木君(#2)のリターンTDかと思われましたが、慶應に反則あり、自陣30ヤードからのスタート。このシリーズでもQB佐藤君(#12)は果敢にパスプレーを連続して選択、2プレー目でTE大比良君(#9)、その後WR青木君(#15)にランを挟みながら3プレー連続で長短パスを決めて一気に敵陣15ヤードまで迫ります。3rdダウンは大比良君(#9)へのフラットパスは成功するもダウン更新はならず、ここで慶應ベンチは4thダウンギャンブルを選択。佐藤君(#12)のQBキープと見せかけた右ロールからパスを投じ、これをエンドゾーンにいた3年WR永松君(#1)がジャンプしてがっちりキャッチ、トラポンも決まって13-6とリードしました。ほぼパスプレーのみでTDに結び付けた非常に印象的なシリーズでした。

佐藤君からのパスを連続キャッチした青木君(#15)

怪我から復帰、公式戦初出場の福住君(#87)と海老谷君(#66)、乙部君(#75)、永松君(#1)

後半は、慶應リターンで再開。この試合でもRB村木君(#2)が鮮やかなリターンTDを決めてくれ、キックも成功し20-6と後半早々リードを広げます。村木君は毎試合リターンTDを決めていますが、村木君のスピード、カットバック能力は勿論のこと、リターンチームのブロックが毎回きれいに決まってレーンができており、完成度の高さを感じます。

この試合でもリターンTDを決めた村木君(#2)

後半の知徳攻撃は、慶應ディフェンスチームの奮闘で、ナイス&ハードタックルが次々と決まり、慶應ペースの試合運びとなりました。DL井上君(#4)の渾身のロスタックル、4thダウンギャンブルでのLB柳原君(#35)の絶妙タイミングのブリッツ、自らのヘルメットを吹っ飛ばすLB吉川君(#41)のハードタックル、相手をファンブルさせたDB山下遥君(#17)のスーパータックル等、試合会場を大いに沸かせてくれました。また後半の慶應オフェンスもQB 佐藤君(#12)、瀧澤君(#11)からWR秋田君(#82)、富安君(#31)達へのパスも決まり、これまでランの見せ場が多かった慶應オフェンスですが、パスプレーでも多くの選手たちの活躍が見られ、決勝戦に向けて幅広い攻撃パターンが期待できそうです。

絶妙なタイミングのブリッツで相手ギャンブルを止めた柳原君(#35)

ファンブルを誘うスーパータックルを決めた山下遥君(#17)

只、後半はゴール前まで攻め込みながら、4thダウンギャンブルで得点に結びつけられなかったシリーズもあり、ファイナルスコアは20-6で試合終了となりました。決勝戦に向けて、敵陣25ヤード圏内では確実に得点に結びつけられる攻撃をして欲しいと思いました。

さあ6/18(日)は王者・佼成学園との決勝戦になります。勝てば2016年以来、7年ぶりの関東大会優勝となります。昨秋の関東決勝では0-20と得点することはできませんでしたが、今大会で雪辱を果たし、多彩なオフェンスと粘り強いディフェンスで、なんとか佼成の関東一強を崩して歴史を塗り替えてほしいと思います。どうかみなさまの熱い声援を宜しくお願い致します。

頑張れ、塾高ユニコーンズ!!