法政二高に14-10で辛勝、次週鎌倉学園高校との決勝戦に進出!!
試合結果
2023年10月1日(日) 慶應義塾高校 対 法政大学第二高校
10:00 Kick Off @法政大学第二高校グラウンド
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
慶應 | 0 | 0 | 7 | 7 | 14 |
法政二 | 3 | 7 | 0 | 0 | 10 |
《スターティングメンバー》
Offense
- OL #58 田口君 2年
- OL #66 海老谷君 3年
- OL #71 渡利君 3年
- OL #75 乙部君 3年
- OL #77 川口君 3年
- TE #88 高原君 2年
- RB #2 村木君 3年
- WR #1 永松君 3年
- WR #15 青木君 3年
- WR #31 冨安君 2年
- QB #11 滝澤君 3年
- P #71 渡利君 3年
Defense
- DL #4 井上君 3年
- DL #53 櫻井君 3年
- DL #72 曽我君 3年
- LB #5 山下(敬)君 3年
- LB #35 柳原君 3年
- LB #40 伊藤君 3年
- LB #56 文平君 3年
- DB #10 木下君 3年
- DB #13 西田君 2年
- DB #17 山下(遥)君 3年
- DB #22 吉村君 3年
- K #36 服部君 2年
ゲームレポート
青木 路彦(H7年卒)
10/1(日)、法政二高グランドで秋季神奈川県大会準決勝が行われ、塾高ユニコーンズは法政二高に14-10で辛勝、嵐が丘で翌週行われる決勝戦進出が決まりました。
負傷していた主力メンバーもかなり復帰、相手を圧倒する試合が期待されましたが、ボールコントロールを徹底し、多彩なプレーを展開する法政オフェンスに苦しめられ、0-10とリードを許して前半終了。比較的バリエーションが少ない慶應オフェンスは一人のアサイメントミスでも止められてしまい、前半は得点を奪えず。後半も良いテンポでのオフェンスがなかなか続かず、随所での4thダウンギャンブルを執念でフレッシュ獲得することでなんとか2TDに結びつけ、ディフェンスは相手の反則にも助けられ、決死の守備で無失点に抑え、薄氷の勝利となりました。以下にゲームの流れをご報告します。
コイントスで選択権を得た法政がリターンを選び、前節に続き2年K服部君(#36)キックオフカバーで試合開始。風下からのキックとなり、強い向かい風でボールはサイドラインを割って5ヤード後退して蹴り直し。2度目のキックも飛距離が出ず、ハーフライン手前の好位置から法政オフェンスがスタート。
QBキープやRBダイブで中央を突かれ連続フレッシュ、あっという間にゴール前10ヤード付近まで攻め込まれます。ゴール前ディフェンスでは復帰した3年LB柳原君(#35)やLB山下敬君(#5)等のタックルでTDは阻止するも、FGは決められて0-3と法政が先制。
その後の慶應リターン、風上からの相手キックは飛距離が出てタッチバックとなり自陣25ヤードからの慶應オフェンス。1stプレーの3年RB村木君(#2)ランは読まれていたかの如くロスタックル。2ndプレーはQB瀧澤君(#11)のランで3rdダウン&7ヤード、ここでWR青木君(#15)へのミドルパスが成功、敵陣40ヤードまで前進。
次の1stダウンでの2年RB後藤君(#23)のランでフレッシュ、ゴール前25ヤードまで攻め込みますが、ここから3連続ランプレー選択でフレッシュ奪えず4thダウン&5ヤード。
慶應オフェンスはギャンブルを選択、QB瀧澤君(#11)はWR青木君(#15)にTDパスを投じ、サイドライン際ギリギリのエンドゾーンキャッチの判定はアウトオブバウンズで得点を奪えず攻守交替。
続く法政オフェンスは敵陣22ヤードから。中央ラン、QBブーツ、ブーツパスと左右前方にフィールド広く使ったプレー選択で慶應ディフェンスを翻弄、サックを狙ってブリッツに入ったLBの裏をかくミドルスクリーンやU15フラッグ日本選抜の法政2年エースWR新見君(#7)のリバースなど多彩なプレーでじわじわと前進、随所にロングゲインも許し、時間も消費されて
2Q残り3分でTD、キックも決まって0-10とリードを広げられます。
前半になんとか1TDを返したい慶應は自陣30ヤードから前半2つ目のオフェンスシリーズ。ラン中心で敵陣40ヤード付近まで進むも、ここでランパスオプションとなるQBからRBへの
ハンドオフは息が合わずに痛恨のファンブル、残り時間2分を切ったところで手痛い攻守交替に。しかし次の法政オフェンスには一度はフレッシュを許すも、LB柳原君(#35)や復帰した副将DL櫻井君(#53)のナイスディフェンスでパントに追い込み、残り時間1分を切ったところで前半3つ目の慶應攻撃シリーズ、2ミニッツオフェンスでQB瀧澤君(#11)からWR永松君(#1)や青木君(#15)へ連続パスを通すも時間切れで前半終了。
後半は慶應リターンから。法政カバーチームは何度もリターンTDを決めている村木君(#2)を執拗に避けましたが、キャッチしたWR青木君(#15)は敵陣40ヤード付近までのナイスリターン、好ポジションから後半最初のオフェンススタートとなりました。
RB村木君(#2)のランとパスで6ヤード前進し3rdダウン&4ヤード、ランパスオプションからのショートポストパスはタイミングがあわずに失敗。絶対にTDしなければならないシリーズは4thダウンギャンブルを選択し、RB須藤君(#24)が執念の中央ランでフレッシュ獲得。しかし続く1stダウン、2ndダウンのパスは連続失敗、3rdダウン&10ヤードでWR青木君(#15)へのスクリーンパスが成功、相手のディフェンダーを引きづって8ヤード前進し、4thダウン&2ヤードでまたもギャンブル。Iフォーメーションから再び#24須藤君のダイブでフレッシュ、ゴール前12ヤードとします。1stダウンのパスも失敗するも2ndダウンでQB瀧澤君のラン、3rdダウンはRB村木君のオープンランでデイフェンスの切れ間から切れ上がりようやくTD、須藤君(#24)がトラポンキックも決めて7-10と追い上げました。
続く法政は敵陣30ヤード付近から、法政伝統のオプションピッチから2年RB雲田君(#99)のラン、スクリーンパスなどで髄所にロングゲインを許し、時間を消費されてじわじわと前進、ゴール前10ヤード付近まで攻め込まれます。ここで追加得点を許すとかなり厳しい展開になるところでしたが慶應ディフェンスが意地を見せ、法政ショベルパスは副将DL櫻井君(#53)と井上君(#4)がつぶし、3rdダウンのオープンランもLB文平君(#56)がブロッカーを押し込んでナイスロスタックル!! 4thダウン&8ヤードからのFGも慶應デフェンスのプレッシャーで失敗、追加得点を与えず7-10のまま攻守交替となりました。
追加得点をあげて逆転しなければならない後半2つ目の慶應オフェンスは自陣20ヤードから。キャプテンQB佐藤君(#25)のランのあと、2年RB後藤君(#23)へのショートパス&アフターランでフレッシュ獲得して、試合は4Qへ。佐藤君のQBキープ、RB須藤君(#24)の連続ランでフレッシュ。自陣40ヤードからのの1stダウンはこの日タイミングがなかなかあわなかったランパスオプションからのWR青木君(#15)へのショートポストパスがようやく決まり、アフターランでロングゲイン、敵陣35ヤード付近まで攻め込みます。
続いて佐藤君が得意とするQBキープで敵陣20ヤードまでのビックゲイン。そこからパスを挟んでRB後藤君(#23)、QB佐藤君(#12)の連続ランプレーでゴール前8ヤードまで前進し、最後はエースRB村木君(#2)がこの日2つ目のTD、トラポンキックも決まって14-10と4Qでようやく逆転となりました。
法政は攻守兼任キープレーヤーが多く、明らかに体力、モメンタムの衰えが見えはじめ、次のオフェンスは3プレーでパントに追い込み、残り時間3分強で攻守交替。
時間を使いつつ、追加得点も欲しい慶應シリーズはランプレーでじわじわを前進し、ゴール前10ヤード付近からの4thダウンでFGを狙いますが、これは失敗、14-10のまま1分弱を残して攻守交替となり、最後の法政オフェンスはプリベントディフェンスで凌いで試合終了、14-10で薄氷の勝利となりました。
次週、神奈川県決勝戦は鎌倉学園との対戦となりました。立命館大学への進学が決まっているRB横井君と大型TE竹山君を擁するオフェンスは爆発力があり春の対戦でも52-35と点の取り合いとなった相手です。
オフェンスはとにかく全員がアサイメントやパスコースなどの細かいミスをなくして点を取り続けること、ディフェンスは各ポジションの選手がそれぞれ持ち場で役割を果たして隙間を作らず、ボールキャリアを囲むことがポイントになるのかなと思います。
各プレーの精度を向上させると共に各選手の特性を生かしたプレーバリエーションを増やしていくことが、これから強豪校と戦っていく上で大事になってくるのではないでしょうか?
引き続きOB各位の熱い声援をどうぞよろしくお願いします。頑張れ塾高ユニコーンズ!!!