チーム支援部会(関西遠征窓口)
中尾治生(H8年卒)
2024年4月20日、関西の王子スタジアムで開催された関西学院大学ファイターズ戦では、OB・OG同士でもいくつかの有意義な交流がありましたのでご紹介いたします。
ユニコーンズとファイターズの両チームの高校定期戦に始まる、深く大切な関係をひしひしと感じる一日でした。
フラッグフットボール交流戦、テールゲートパーティー(試合会場での交流・懇親)、合同懇親会の3つの交流がありました。
まずは、大学の試合に先立ち開催されたOB・OGによるフラッグフットボール交流戦です。
この交流は、関学OBからぜひ学生の試合に合わせて、OB・OGも集まって、学生を応援することはもちろんのこと、一緒にフラッグフットボールの試合をやろうと打診があったものです。
フラッグフットボールに参加できるユニコーンズのOB・OGは関西に少ないため、関東にいるGRAND UNICORNSのメンバーに声掛けをして、GUキャプテンの御子柴文武さん(1997卒)以下、10名を超えるメンバーが集まりました。
学生と同じ王子スタジアムのフィールドで、関学OBと対戦。関学は20代~50代の選手が参加。慶應は50代以上の選手中心でしたが、唯一30代の芦名勇舗さん(2011年卒)が加わってくれ、芦名選手の攻守にわたる活躍もあり、関学相手に勝利いたしました。
学生の試合前にフラッグフットボールを通じて、両チームの交流がありました。
次に、テールゲートパーティーをご紹介します。
このイベントは、関学の若手OB・OGが企画している内容で、試合中も各種料理やアルコールを含むドリンクを楽しみながらフィールド近くで試合を観戦できる内容です。
テールゲートパーティーとは、アメリカでアメリカンフットボールの試合前後に、スタジアムの駐車場でビールを飲んだり、BBQをしたりして観客同士で楽しむプレゲームエンターテインメント。
車の後部(テールゲート)を使うことから、テールゲートパーティーと呼ばれているようです。
このイベントにも慶應側から10名以上のOB・OGが参加し、フィールド近くで関学OB・OGと一緒に観戦し、声を上げて応援しておりました。
関学では若手OBが率先して楽しい企画を実施されており、お子さまをはじめ、いろいろな関係者を巻き込みながらアメフトファンを増やそうと工夫されていることは大変参考になると感じました。
3つ目、本日のメインイベント両校OB・OG合同懇親会です。
今回は、両チームのOB会長・慶應蜂須賀泰隆会長(1984年卒)、関学堀古英司会長(1988卒)が、お二方とも新会長になられたタイミングでの開催となりました。
お二人のご挨拶、小野宏ディレクター(1984年卒)の乾杯のあと、慶應前田晃監督(1993年卒)・関学大村和輝監督(1994年卒)のご挨拶もあり、両チームのメンバーが交互に並んだ座席のおかげもあって、参加メンバーがフットボール思い出話に花を咲かせ、どんどん仲良くなっていく様子が伺えました。
総勢50名を超える大人数での懇親会の中で、ひと際注目が集まったのは、慶應山同真さんと山田健二郎さん(ともに1988年卒)と、関学堀古さんと山本一宗さん(ともに1988年卒)が壇上に立たれたときでした。
第 14 回高校選手権(1983年12月25日開催@西宮球技場)、慶應高、関学高、21対21引分けで史上初の両校優勝のエピソードについて、思い出写真も交え、お一人ずつお話しになり、両校の固い絆・熱戦の話がありました。会場の皆さんも熱心に耳を傾けておられました。
当時の慶應の試合前泊の場所が、今回の会場のホテル竹園芦屋であったことで、一層思い出深い内容となりました。
懇親会終盤には、慶應から若手の参加者ご挨拶として、千葉優介さん(2022年卒)と渡部壌さん(2023年卒)にも登場いただき、現役Xリーガー(ともに、SEKISUIチャレンジャーズ所属)としての抱負やアメフトで学んだことなどもお話しいただき、両チームの先輩方からも温かい応援の拍手がありました。
盛大な懇親会の締めのご挨拶では、慶應岡本順治さん(1977年卒)から関学の皆さまへの御礼と、いつか甲子園でユニコーンズとファイターズが対戦することを願って、今後も交流を深め、両チームを応援していこうと力強いご挨拶をいただきました。
両チームによる部歌斉唱、合同写真撮影など、楽しいひとときは、あっという間に過ぎ、合同懇親会はお開きとなりました。
両校のOBの皆さんは、両校の長い歴史とそれぞれが両校のことを大切に思う、熱い気持ちをお持ちでありました。
関学の皆さんは、慶應のことを本当に大切に思っていただいていることをひしひしと感じました。
長年先輩方が築かれて来た関学ファイターズと慶應ユニコーンズの関係を、今後も若い世代や現役世代が引き継いで、大切にしていかなくてはならないと感じた一日でした。
東京から大勢の慶應のOB・OGの皆さんが今回関西に駆けつけてくださいました。ほとんどの方が日帰りでの参加であったかと存じます。この場を借りて御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
現役が甲子園ボウルで関学と対戦するときには、関西に慶應のOB・OGが集まり、応援できるように関西にいるメンバーが日頃から連携しておきたいと考えております。
また関学の皆さんとの関係も引き続き大切にしてまいります。
関学との対戦が定期戦になり、甲子園ボウルで対戦できることを願っております。