【第44回パールボウルレポート】OBOGが大活躍、白熱のタイブレーク決着に沸く 2024.06.28

白熱のタイブレーク決着をハイライトでどうぞ!

久保田雅一郎(H4年卒)

6月16日、第44回パールボウルが富士通スタジアム川崎で行われ、多くのユニコーンズOBOGがフィールドに集結した。
体感30度を超える暑さの中、5連覇を狙うオービックシーガルズと、14年ぶりの優勝を目指す富士通フロンティアーズの一戦は、大会史上に残る大熱戦となった。

オービックシーガルズには
主将の#29RB 李卓(DREAM JAPAN BOWL 2024 全日本選抜主将)
#8DB 東方 嘉永(DREAM JAPAN BOWL 2024 全日本選抜)
#30RB 大河原 陸
小島 健吾(ディフェンスコーディネーター/LBコーチ)
鈴木 みやび(RBコーチ)
三井 恵理(サングラスの似合うオペレーションスタッフ)

富士通フロンティアーズには
#18QB 高木 翼(JAPAN U.S DREAM BOWL 2023 全日本選抜)
#87TE 福住 高基(通称トディ)
#83WR 柴田 源太(イケメン、DREAM JAPAN BOWL 2024 全日本選抜)
#43DB 井本 健一朗(DREAM JAPAN BOWL 2024 全日本選抜)

なんと10名ものユニコーンズOBOGがXリーグのボウルゲームに登場したことになる(過去これほどの出場があったのか?)。

コイントスセレモニー(スペシャルゲストにNFLコルツDEサムソン・エブカム!)にオービックの李卓と富士通の源太が参加し試合が始まる。
ちなみに昨秋のXリーグ公式戦(富士通/シルバースター)では井本、並木、平岡のユニコーンズOB3名がセレモニーに参加していた。
試合は前半はなかなか点が入らずだったが、要所でオービックのタッチダウンパスを井本がゴール前ぎりぎりでインターセプトしたり、李卓が果敢にランゲームを展開したり、大河原のロングパントが決まったりして、富士通が3点のリードで前半終了。
サイドラインでは常にディフェンスメンバーにサインを出す小島やサングラスをかけた三井がきっちりとサイドラインをまとめていた。
後半は全く逆の展開で点の取り合いとなり、逆転につぐ逆転で5回ぐらいリードが入れ替わった。4Qぎりぎりには富士通が3点リードでこのままかと思われたが、オービックが残り残り7秒で約40ヤードのFGを決めて土壇場で試合を振り出しに戻した。

そのままタイブレークに突入し、
1回目の攻撃はともにフィールドゴールに終わるが、2回目の攻撃で先行のオービックが大河原陸のロングゲインでゴール前まで迫ると最後はパスを決めてタッチダウン。さらに2点コンバージョンは李卓がピッチを受けて鋭く切れ上がって成功し、8点のリードとなる、

その後の富士通の攻撃は3人目のQB野沢研(小学校から富士通フラッグ/佼成学園高/立命館大)が少しずつ進むも、スライディングした際にヘルメットが脱げサイドラインへ。4thダウン6ヤードとなり後がなくなったが、ここで春は全く試合に出場していないQB高木翼がワンポイントリリーフ。プレッシャーを受けながらもブレイクして、パスを決めて1stダウンを獲得する。土壇場できっちり決めるのは流石である。しかし、イエローフラッグが投げ込まれて、長い中断の後、高木が出場登録されていなかったことが確認され、このプレーはノーカウント。富士通が4thダウン6ヤードでプレー再開となった。QB野沢がエンドゾーンにパスを投げるがWRがキャッチできず、ここで試合終了かと思ったが、またまたイエローフラッグが飛び、オービックDB東方のインターフェアがコールされる。そのままゆっくりボールを進めて富士通がタッチダウンを決めて、2点差となる。2点コンバージョンのパスはエンドゾーン手前でオービックDB東方がぎりぎりパスカットしてそのまま試合終了。最後に試合を決めたパスカットの東方はグランドになだれ込んできたチームメイトから手厚い祝福をされていたが、インターフェアを責められたのか、勝利を決めたパスカットを褒められたのか、スタンドからはよくわからなかった(笑)。

結果、タイブレークでも多くの慶應OBが活躍し、オービックが激闘の末、28対26で富士通を下し、5連覇を達成した。

この試合だけでなく現在多くのユニコーンズOBOGがXリーグで選手・スタッフとして活躍している。彼らがXリーグを盛り上げてくれているのが大変嬉しく、TOP8の現役ユニコーンズ同様に、秋のリーグ戦もOBOGらの活躍が楽しみである。