「自分にしかできない+αを追い求めて」AC 最上貴裕

今年度AC(アシスタントコーチ)を務めております、最上です。私自身は、前出の松井君と同じように、選手からスタッフになりました。選手からスタッフへと移行した当初は、多くの戸惑いと発見があり、スタッフは選手として見ている景色と全く違うものを見せてくれる立場であると痛感し、面白みを発見することが出来ております。今年に入ってからも、チームと自身の距離感や、チームへの貢献の仕方などを模索しながら活動しております。今回は、自分自身の経験に基づいて、スタッフ、選手のチームへのアプローチの違いについて考えてみようと思います。現在は、スタッフの一員としてチームに関わっておりますので、スタッフよりの見解となってしまいますことをご了承ください。

まず、選手とスタッフで大きく異なるのが、チームへの貢献度の見え方の差です。選手は、安直な言い方をするならば(実際にはその様なことはあり得ませんが)、プレーそのもので魅せていれば最低限のチームへの貢献はしているといえます。しかし、スタッフとして活動する人間は、基本的に決して表には出てこない仕事に従事しております。恥ずかしながら、選手として活動していた時に自分自身が思っていたように、選手たちはスタッフ達が各々の仕事を遂行することによってできている環境に対して、その環境が、当たり前な環境であるという考えを持ちがちです。そのため、スタッフは完璧に仕事を遂行しているものであるといった思考を持ったものが多くいるという、厳しい環境の中で活動しているという事もできます。

それだけに、スタッフは各々の従事している仕事に誇りを持ち、自分自身でしかこの仕事を通じてチームに+αの何かを付与することが出来ないというある種のプライドを持ちながら、自分自身の仕事に対して取り組んでおります。そして、自分自身の仕事を完遂するとともに、練習やミーティング、トレーニングにおいて、各々の持つ知見を用いて、選手たちに一歩踏み込んだ働きかけを行うことで、より一層チームのノルマである日本一に向けて近づけるように日々邁進しております。

我々、ACの人間であれば、デイビットコーチ、筒井コーチの両名と普段より行っている緊密なコミュニケーションを通じて、コーチングや発言、プレーのコンセプト等の意図を汲み取り、選手たちに波及させる事で、チームとして目指しているフットボールの方向性を確かなものにできるようしております。そのため、日々選手へのコミュニケーションの仕方を模索し、また、コーチとの確認などを行っております。
その様な活動をする一方、相手チームの分析もしっかりと行い、それらの情報をチーム全体に伝え、試合中もその情報をアップデートしていくことで、チームの勝利に貢献していこうとしております。

チームが日本一になるためには、大前提として、選手たちがプレーに集中し、彼らが持つ力を100%、120%引き出して勝ち続けなければなりません。その様な環境を整備し、迷いを取り除き、プレーのみに集中できるようにアプローチを行っている、スタッフの動きにも注目していただければ幸いです。

mogami

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