【チーム活動報告】山本周弐様 お墓参りのご報告 2025.08.07

4年主務 飯塚奏太

平素より慶應義塾体育会アメリカンフットボール部に多大なるご支援・ご声援を賜り、誠にありがとうございます。

2025年8月1日、前田監督、久保田前監督、そして現役部員幹部で、1994年卒故山本周弐様の御墓にお参りいたしましたことをご報告申し上げます。

1991年8月1日は、山本周弐さんが練習中の事故で倒れられた日です。
あれから34年が経った今も、その意思は脈々と受け継がれています。現在の慶應義塾体育会アメリカンフットボール部が、入念なメディカルチェック、トレーナーの配置、そして「周弐館」という施設に支えられ、安全に競技生活を送ることができているのは、周弐さんとご家族の想いの賜物です。

当日、私たちが現地に到着すると、すでに周弐さんのお母様がいらっしゃり、お墓の掃除と献花をされていました。私たちもそのお手伝いをさせていただき、丁寧に清掃を行いました。その際、お墓の横に置かれた楕円形の石碑が目に留まりました。アメリカンフットボールを縦半分に割った形をしており、その断面には手書きの詩が刻まれていました。

「いま」
悔むのはやめよう
過ぎてしまったことだから
時計は元に戻らない
昨日は昨日 今日は今日

悩むのはやめよう
まだ来ぬ先のことだから
時計は急に進まない
明日は明日 今日は今日

今を大事に生きていこう
生きているのは今だから
時計は今を刻んでる
今は一瞬 今は永遠

この詩は、周弐さんが19歳のときに書かれたものだそうです。そのことを知り、22歳の自分には到底書けない深い内容に大きな衝撃を受けました。

この詩から私は、「いま」を精一杯生きることの大切さを改めて感じました。明日が来なくなる瞬間は誰にも予測できません。だからこそ、周弐さんの詩にもある通り――

「一度きりの人生」
いくらエグくても なげちゃいけないんだ

長い闘病生活を経て、最期まで戦い抜かれた周弐さんに、学生日本一という最高のご報告ができるよう、秋シーズンに向けて部員一同、より一層精進してまいります。

写真左より、久保田前監督、作田副将、横手主将、山本様、久保副将、飯塚主務、前田監督