【再生PJ活動報告】第5回:新入生WG 2021.06.18

4年マネージャー 黒木 杏奈

平素より、大学Unicornsに多大なるご支援・ご声援をいただき誠にありがとうございます。

私共、慶應義塾体育会アメリカンフットボール部は、2019年10月15日の活動自粛直後から部員全員を対象にして、当部の抜本的な体質改革を目指す「再生プロジェクト」を田中部長主導のもと行って参りました。2020年3月4日の活動自粛解除後から現在も、部の問題解決に取り組み続けており、再発防止に努めるとともに、寺岡前主将の掲げた「応援されるチーム」の実現に向けてアメリカンフットボールの技術面だけではなく、人間としての成長を目指して日々活動をしております。

本連載企画では、日頃から応援してくださるOBOGの皆様方に、私共が昨年度から取り組んでいる「再生プロジェクト」について少しでもご理解頂けるよう、活動状況について詳しくご報告して参ります。

第5回目となる今回は、「新入生WG」の紹介をさせて頂きます。
チームの将来を担う新入生の勧誘・育成制度の設計を行なっており、大久保拓海(3年DB#29)をリーダーとして、1年生:4名、2年生:4名、3年生:5名、4年生:4名の計19名で活動しています。

新入生WGリーダーの大久保拓海(3年DB#29)

〜「再生プロジェクト」とは〜
活動自粛後に課題抽出を行い、当部の掲げる行動規範に基づいて、大きく13の課題に分類し、解決責任を負うワーキンググループ(WG)を発足させました。全員1つ以上のグループに必ず所属し、課題解決のために議論を重ね、解決のための施策を考え、活動をしております。

  1. 倫理WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210507-1/(2021.05.07配信)
  2. 部則WG
  3. マナーWG
  4. 学業WG
  5. リクルーティングWG
  6. 新入生WG
  7. ストレングスWG
  8. アメフトテクニックWG
  9. アメフト理解度WG
  10. 選手スタッフ間WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210408-3/(2021.04.08配信)
  11. 部員間WG
  12. 部員コーチ間WG
  13. 部員数WG

▼WG発足の経緯・背景はこちらの記事をご覧ください▼
https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210408-2/

1.WGの発足理由

これまで大学Unicornsでは新入生の育成システムが十分に確立されていなかった為、新入生がアメフトを上手くなるための環境や教育システムが整備されておらず、未経験者のモチベーションの低下などが問題になっていました。結果的に、それがチーム全体の競技力の低下に繋がり、また新入生の教育が不十分なまま学年が上がることで、チーム全体のレベルの低下が顕著となっていました。つまり毎年多くの新入生を迎え入れながら、彼らの成長をサポートできていない状況であり、その状況を打破し、新入生を一人の人間として洗練された人材に育てるために当WGは発足しました。

2.昨年の活動内容

(1)教育制度の見直し

新入生のアメフトの技術的な上達への教育はもちろん、面談の定期的な実施など人間性を育む為の取り組みも行いました。具体的には新入生が目指す体重並びにウエイト数値の設定、他のWGと協力して新入生向けの説明会の実施が挙げられます。ただアメフトの実力があるだけではなく、モラルやチーム運営などにも協力的になれる人材の育成のための取り組みも行っています。

(2)サポート制度

新入生の勧誘活動を皮切りに、入部前から履修相談など新入生をサポートする体制を創り上げ、入部に繋げていきました。入部後には、新入生が新入生担当や幹部、監督と面談する機会を設けコミュニケーション不足の解消を図ることや代ミーティングの議題を提示し、常に考えを話す習慣をつけることで自律性を育むことを行い、新入生を見守り、サポートしていきました。

3.今年の活動内容

(1)基礎能力テスト(コンバイン)の開催

手続きなどの関係で新入生は入部後直ぐに練習に参加出来ず、個人の能力把握が遅れ正しい技術教育が行えないことを防ぐため、基礎能力を測る能力テスト(コンバイン)を開催しました。実施種目は40yd走を始めとして8種目に渡ります。新入生の基礎能力を把握することで、アメフトのポジションの適正や各個人の強みを見つけ出すことができます。(写真:コンバインの様子)

(2)新入生の体重、ウエイト数値の再設定

代が変わるごとに昨年の反省を踏まえ、部員の体重やウエイト数値の目標は新たなものになります。それは新入生に関しても同様であり、昨年度の反省を踏まえて新たに新入生の目標体重、ウエイト数値を設定し、成長をサポートしています。

(3)新入生練習の制度化

前述したように、まだチームなどの全体練習に参加することの出来ない1年生が成長する場を設けるため、新入生練習を制度化しました。具体的には未経験者に対してアメリカンフットボールの基礎から教えていくことや、全体練習中にウエイトを行い、フィジカル強化を図っています。

4.WG所属メンバーの思い

WGリーダー大久保拓海(3年DB#29)

「新入生教育は幣部の再生プロジェクトの目玉の一つであると考えています。なぜなら我々が卒業していく後のUnicornsを支えていく基盤であるからです。そのような重要なWGに所属していることに責任を持ち、日々の活動の中で新入生に対してアプローチしています。」

板倉正明(4年LB#15)

「弊部は、スポーツ推薦等がなく未経験者も多い中で強豪校に勝たなければいけません。そこで、新入生育成に尽力する事で、強豪校を倒し、「学生日本一」になれるよう日々挑戦を続けています。」

清水龍一(4年LB#27)

「まずは多くの新入生にアメフトの魅力を伝えること、そして入部した新入生の成長を支えることを目標に活動しています。今だけでなく、未来のチームを強くすることにも関わることのできる重要なWGです。」