【再生PJ活動報告】第8回:マナーWG 2021.07.29

4年マネージャー 黒木杏奈

平素より、大学Unicornsに多大なるご支援・ご声援をいただき誠にありがとうございます。

私共、慶應義塾体育会アメリカンフットボール部は、2019年10月15日の活動自粛直後から部員全員を対象にして、当部の抜本的な体質改革を目指す「再生プロジェクト」を田中部長主導のもと行って参りました。2020年3月4日の活動自粛解除後から現在も、部の問題解決に取り組み続けております。再発防止に努めるとともに、寺岡前主将の掲げた「応援されるチーム」の実現の為に、アメリカンフットボールの技術面だけではなく、人間としての成長を目指して参りました。

Unicorns Netを通じて、我々の行ってきた「再生プロジェクト」の活動のご報告を行って参ります。

第8回目となる今回は「マナーWG」の紹介をさせて頂きます。
部員の所作を洗練し、いかなる場面でも胸を張って行動できるチームづくりを行なっており、赤木陽太 (2年LB#40)をリーダーとして、1年生3名、2年生2名、3年生5名、4年生5名の計15名で活動しています。

マナーWGリーダーの赤木陽太(2年LB#40)

部の規則である部則WGは、体育会生として正しい行動を取ることを目的としています。部員がマナーをもって活動するための、規則などはマナーWGで取り扱っています。この2つのWGの密接な関係性にもご注目ください。

〜「再生プロジェクト」とは〜
活動自粛後に課題抽出を行い、当部の掲げる行動規範に基づいて、大きく13の課題に分類し、解決責任を負うワーキンググループ(WG)を発足させました。全員1つ以上のグループに必ず所属し、課題解決のために議論を重ね、解決のための施策を考え、活動をしております。

  1. 倫理WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210507-1/(2021.05.07配信)
  2. 部則WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210729-2/(2021.07.29配信)
  3. マナーWG
  4. 学業WG
  5. リクルーティングWG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210624-2/(2021.06.24配信)
  6. 新入生WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210618-3/(2021.06.18配信)
  7. ストレングスWG
  8. アメフトテクニックWG
  9. アメフト理解度WG
  10. 選手スタッフ間WG
    https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210408-3/(2021.04.08配信)
  11. 部員間WG
  12. 部員コーチ間WG
  13. 部員数WG

▼WG発足の経緯・背景はこちらの記事をご覧ください▼
https://keio-unicorns.com/mita-kai/daigaku/210408-2/

1. マナー発足理由

活動自粛を受け、自分以外の人からの自分に向けられる目線を「他者の目」とした上で、「他者の目」を気にした行動ができていなかったことが問題に上がった。他者の立場になって自分の行動を選択すると口で言うのは簡単だが、実行するのには相当の労力が必要だ。本WGでは部として「他者の目」がある事を部員に意識させ、自分の行動が他者にどのように見えているのかを考え行動できるよう習慣づけるために「UNICORNSマナー」を設け、「他者の目」を意識する事をチームに浸透させるために発足した。

2. 昨年の活動内容

(1)UNICORNSマナーの作成、掲示

本WGでは独自のUNICORNSマナーを部員全員が理解し、それを行動にうつすことができるようになるのではないかと考えました。そのためマナーとして意識してほしいことをマナーのルール一覧としてまとめました。そして、UNICORNSマナーの掲示をし、そのマナーが適応される施設ごとに掲示を行う。それによりマナーの継続的な意識づけとインプットを狙いました。

(2)ユニコーンズマナーのテスト

まずテストをすることでマナーのルールの再確認を促し、ルールの確認問題をすることでアウトプットもしてもらうことと点数が低い人にはマナーWGからアプローチして理解を深めてもらう事を狙いました。

(3)部員全員が集まる場での呼びかけ

この取り組みでは守れていないと思うマナーを特に意識してもらうために全体のハドルなどを活用し、呼びかけます。

3. 今年の活動内容

(1)ルール作成

まず、ユニコーンズマナーとして部員に守ってもらうマナーのルールを決めました。何度もWGメンバーでミーティングをし、ルールとして載せるべきだと思うものを精査しました。そして、マナーWGとして、我々だけでルールを作り一方的に共有することは良くないと判断し、出来上がった原案をWG以外の部員にも共有して意見を集め、それに基づきさらに議論を深めました。その結果、グラウンドでのマナー、オフグラウンドでのマナー、周弍館でのマナー、コロナ対策マナーの項目に分けてルールを作りました。

 

(2)ルールのインストール、テスト

マナーのルールを一覧にまとめてインストールを行いました。インストールはミーティングをZOOMで開いて全員に一斉に行い、ルールとそのルールを守って欲しい理由の共有をしました。一回目のインストールに居なかった新入生や欠席者には何回か追加でインストールを行い、マナーの共有を行いました。

また、テストも行いアウトプットしてもらうことを狙いました。

(3)モニタリングの実施

マナーとしてルールを共有して守ってくださいというだけでは無責任であると考えたので、ルールを部員がしっかりと守ってくれているのかをマナーWGで確認することにしました。まず、ルールの項目ごとにモニタリングするWGメンバーを割り振り、1週間ごとにミーティングを開いてルールがしっかり守られているか報告をし合い、守られていないルールへの対応をみんなで考えます。

モニタリング後のマナー共有

2年LB赤木陽太(マナーWGリーダー)

他者への配慮の気持ちが弊部に足りていなかった結果が8月20日の1件に繋がってしまったと講習会を聞いて思い、このWGに入ることを選びました。リーダーとして、どうすれば反則が多く、他者を思いやれないと思われているこのチームを変えていけるかを考え、取り組んでいこうと思います。

3年WR松下侑樹

以前の大学ユニコーンズは素行が良いとは言えず、塾ユニの頃「怖そうだな」と感じていたのを覚えています。そのため、今後より多くの方に応援してもらえるチームになるためには、マナーの見直しと継続する力が大切だと感じ、このWGに入りました。「ユニコーンズは変わった」と思っていただけるよう、積極的な呼びかけやモニタリングによる改善を行っていきたいと思います!

3年DL斉藤良介

UNICORNS内での細かなルールなどを定め、細部徹底、統一することがチームとしての一体感を生み、また部員個人同士間において信頼が生まれると考えています。

我々が日本一になるために普段見落としがちなアメフト以外の些細なことからチームが良くなるようなルールを定め、日本一のチームを作り上げます!