昭和52年(1977年)卒 清水利彦
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ユニコーンズの入替戦の相手は明治学院大学と決まりました。12月17日土曜13:45アミノです。
BIG8リーグで6戦全勝(上智大学戦は上智がコロナの為棄権、不戦勝)と負け知らずで首位通過しており、「BIG8で一番強い」チームであることは間違いありません。
我々にはあまり馴染みのない相手ですので、これまでのチーム推移について調べてみました。
(記載内容に誤りがありましたら、遠慮なくご指摘ください)
明治学院大学セインツは1967年の創部。関東で18番目に古いチームで、中央大学よりも一年早く創部されています。1969年にリーグ戦デビューを果たし、いきなり2部Dブロックで4勝0敗。翌1970年から並列5リーグ制に体制変更したため、新興「さつきリーグ」の一員となり、5勝0敗で初代優勝。1971年もさつきリーグ5勝0敗優勝。つまり創部から3年間リーグでは負けなしで14連勝したことになります。ただし関東選手権では日大や法政に全く歯が立ちませんでした。
1972~1980年は、さつきリーグで2~5位。1981年に関東が一部二部制となり、二部に配属されて、しばらく二部の中位に定着します。1987年に二部Bブロックで優勝し、1988年初めて一部に昇格。
5年間一部の地位を維持し、1990年一部で3勝3敗としたのが最高成績でしたが1993年に二部降格。
このあと、ずっと二部に定着していましたが、2003年には三部陥落。
2008年、5年ぶりに二部昇格し、その後再び二部定着。
2016年、TOP8・BIG8が制定されましたが、その下の二部(実質三部)に配属されます。
2020年、BIG8昇格。
昨年2021年は慶應に7-46で敗れ、2勝1敗でTOP8入りを慶應に阻まれたことになります。
そして今年ついにTOP8への入替戦出場権を得ました。
TOP8参加の経験はありませんが、旧一部リーグ時代からすると1992年以来30年ぶりの「最上位リーグへの復活のチャンス」を掴んだことになります。この3年間ほどで急速に力を付けてきたチームとも言うことができます。明治学院の選手達は、30年分の卒業生たちの夢や願いを背負って、全力を入替戦に注ぎ込んで来ることでしょう。
関東連盟発行のプログラム(ロスター表)を見て、明治学院に関して驚いたことが幾つもあります。
まず部員数が多い事。選手100名、学生スタッフ49名で計149名います。TOP8でもこれを上回る人数は早稲田・東大だけで、BIG8では断トツのマンモスチームです。(慶應はプログラムに1年生部員の人数記載なし)
選手の出身高校に強豪高校の名前が多く見られます。佼成学園5名、足立学園5名、駒場学園4名、千葉日大一3名。その他フットボール部のある高校(日大三、鎌倉学園、横浜栄など)出身者が11名。これに明治学院高校、明学東村山高のフットボール経験者が多数加わって試合しているわけです。
オフェンスラインマンの一軍は5人とも100kg超で、平均105kgあります。
今春のオープン戦結果は、早稲田に14-20で接戦負け、なんと法政には28-25で勝っています。当然早稲田・法政は二軍選手を多数起用していたとは思いますが、明治学院がただの「弱いチーム」ならこういう結果にはならないでしょう。
関東アメリカンフットボールTV by Elevenの「見逃し配信機能」を使って、これまでの明治学院の戦いぶりを少しずつ観てみました。アンバランス隊形やワイルドキャットなどを取り混ぜながら、ゴリゴリと力で押してくるタイプと見ました。対専修戦に思いのほか苦戦しており、14-17の劣勢を終了間際のFGで同点に追いつき、タイブレークの結果6-3で勝っています。この試合の最後の方は明治学院が必死になって「本音むき出し、奥の手まる出し」で戦っていたと感じました。
QBのレベルや、守備陣のヒットの強さは、慶應が明らかに上と見ました。
しかし「昨年46-7で勝っているから全く問題なし」で片づけるにはあまりに危険な相手と感じます。
万全の準備を怠らず、明治学院を堂々と撃破してほしいと願います。
入替戦に勝つと、慶應の今秋の戦績は4勝4敗となります。「下位との入替戦に出場したが、勝率5割の戦績を残したチーム」は我が部の歴史でこれまで一度もありません。
「清水利彦のアメフト名言・迷言集」
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