【結果】2023春季神奈川県大会準決勝 vs鎌倉学園高校

青木路彦(H7年卒)

塾ユニ 鎌倉学園高校との乱打戦(52-35)を制して県大会決勝進出

4/30(日)、嵐が丘グランドで行われた県大会準決勝、塾高ユニコーンズは鎌倉学園高校に52-35で勝利して神奈川県大会決勝に駒を進めました。

前報にも記載通り、鎌倉学園はニューイヤーボウル神奈川選抜の3年RB横井君(#9)とフラッグU17メンバーで米国遠征も経験している大型TE2年竹山君(#87)を擁する手強いチームで、この2名を軸にした攻撃に最後まで苦しめられ、大量得点を奪われました。

これに対する塾ユニオフェンスは、ライン戦で終始優位に立ち続け、RBの#2村木君(3年)、#23後藤君(2年)、#24須藤君(3年)、#27深澤君(2年)たちのランプレー中心の組み立てで、2Q後半からリードは保てたものの、目まぐるしい点の取り合いという展開。また準決勝からQ10分正式が採用され2時間半以上の長時間の試合となり、両チーム合計で87得点という稀に見る乱打戦となりました。以下に試合の流れをご紹介します。

試合開始のコイントスで選択権を得た慶應は、後半リターンを選び、慶應キックオフカバーでスタート。結果的にこの選択があたりました。キッカーは舞岡戦と同じくWR#7川崎君(3年)、飛距離の安定したキックでしたが、常に横井君(#9)にキャッチされ、彼のリターンには最後まで苦しめられることになります。鎌学の1stシリーズは敵陣25ヤード付近からスタート。最初のプレーは横井君のラン、いきなりファーストダウンを奪われ、2プレー目のパスは失敗しましたが、3プレー目で再び横井君のランでロングゲイン、TDを奪われトラポンも決まり7-0とリードを許します。

その後の鎌学キックオフカバーは、ハドルブレーク前にオンサイドキックという奇襲をかけられましたが、これを2年生OL#78諸越君がリカバー、ハーフライン付近からの1stシリーズとなりました。RB#23後藤君(2年)、#2村木君(3年)、QB#11滝澤君(3年)のランでゲインを重ね、最後はRB#24須藤君(3年)が20ヤードを走ってTD。トラポンキックも須藤君が決めて、7-7と同点に追いつきます。

走って蹴って、MVP級の活躍を見せたRB#24須藤君(3年)

続く鎌学オフェンスは、横井君(#9)のラン、竹山君(#87)へのパス中心の組み立てで自陣20ヤード付近まで攻め込まれますが、ロールアウトから投じたパスをディフェンスリーダーLB#5山下君(3年)がインターセプトして攻守交代。直後の慶應オフェンスではRB#2村木君(3年)がいきなり40ヤード超をロングゲイン、続いてQB#12佐藤君(3年)からRB#23後藤君(2年)へのパス、再び村木君のランでわずか3プレーでゴール前まで迫り、最後は須藤君が2つ目のTDとトラポンキックを決めて14-7とリードを奪いました。しかし次の鎌学キックオフリターンで横井君(#9)にリターンTDを許し、14-14の同点にすぐに追いつかれてしまいます。

2Qに入ると双方ともにTDを奪えず、やや膠着状態となりましたが、同点のまま迎えた2Q後半の慶應5thシリーズ、須藤君のラン、後藤君へのパスなどでゴール前まで迫り、QB#11滝澤君(3年)からオフェンスリーダーWR#15青木君(3年)に投じたTDパスは一旦キャッチしたように見えましたが、判定はインコンプリート。しかしこのプレーで鎌学DBにインターフェアの反則がとられゴール前3ヤードまで前進。ここで本日3つ目となる須藤君のTDランとトラポンキックで21-14とリードして前半終了となりました。

後半は慶應リターンからのスタート、最初の慶應オフェンスは、TE#9大比良君(3年)のナイスキャッチ&ランとRB#23後藤君(2年)のランでゴール前まで一気に迫り、最後は主将QB#12佐藤君(3年)がオプションプレーから得意のQBキープでエンドゾーンに駆け込んでTD、トラポンも決めて28-14とようやく2ポゼッション差に引き離します。

得意のランで自ら2TDを上げた主将QB#12佐藤君(3年)

次の慶應オフェンスもQB#11滝澤君(3年)のナイスリードでTD。35-14まで点差をつけますが、粘る鎌学は得意のオンサイドキックを繰り返し(すべて失敗)、また攻撃シリーズでも横井君の独走やフェイクからのロングパスでTDを重ね、45-35の10点差まで詰め寄られます。

鎌学の執拗なオンサイドキックをリカバーした副将OL#66海老谷君(3年)と駆け寄るQB#15青木君(3年)、RB#24須藤君(3年)

後半、慶應は多くの若手、2年生を投入しながらも得点に結びつけてきており、最後も2年生RB#27深澤君が50ヤードを独走してTD。52-35と再び突き放し、最後の鎌学シリーズは、2年DB#20榎本君がインターセプトを決めて試合終了となりました。

50ヤード独走TDを決めた2年RB#27深澤君

試合最後のインターを決めた2年DB#20榎本君

最後まで気の抜けない展開となり、鎌学RB横井君の個人技に苦しめられましたが、オフェンスは最初のシリーズからきっちりと得点に結びつける好スタートで前節からの成長が見られました。

試合に出たRBがそれぞれ持ち味を発揮してくれましたし、その走りをOL陣がしっかりとしたブロックで支えていました。特に3つのTD、またキックもすべて成功させた#24須藤君(3年)はMVP級の活躍でした。

一方でディフェンスは、大量得点を許したものの体調不良で出場できなかったLBレギュラークラスを、これまで出場機会の少なかった#56文平君(3年)や#40伊藤君(3年)たちが良くカバーし、しっかり仕事をしてくれたと思います。また2年生のLB#33安田君やDB#20榎本君もナイスブリッツ、タックル、インターセプトと頼もしい活躍を見せてくれました。

次戦は5/7(日)県大会決勝@法政グランド、相手は県立鎌倉高校です。これまで多くの2年生も実戦経験を積んでおり、選手層も厚くなってきましたので、総力戦で勝ち進んでもらいたいです。

まずは6年ぶりとなる春の県大会、完全優勝にむけて、みなさまのご声援をよろしくお願いします。頑張れ、塾高ユニコーンズ!!