【学生×OBOG対談 〜温故知新〜】第3回:歴代キッカー対談 2021.06.04

4年マネージャー 黒木 杏奈

平素より、大学Unicornsに多大なるご支援、ご声援をいただき、誠にありがとうございます。
本企画は、嵐が丘グラウンドでフットボールに打ち込んだ日々を過ごされたOB・OGの皆様と、現役部員の双方向のコミュニケーションの機会としての、対談企画の様子をお伝えするものです。月1回のペースでお届けする予定でおりますので、ぜひご期待ください。

第3回目は「歴代キッカー対談」です。キッカーの一蹴りが勝敗を分けることも多くあります。そのような試合も皆様の記憶にあるのではないでしょうか。

現在では「蹴り初め」と称して、年始に他大学や社会人で活躍するキッカーが集まり、全員で蹴るというイベントもあるようです。専門職であるが故にチーム内では少数勢力であり孤独な側面もあるポジションですが、チームの垣根を越えて交流することで、キッカーとしての課題や取り組みなどをお互いに共有・共感し結束を深められるところに良さがあるのかもしれません。

今回対談にご参加いただきましたのは、楢原正之さん(H5年卒)、山中大介さん(H20年卒)、河野一哉さん(H23年卒)、鈴木健太さん(H29年卒)、廣田祐さん(H31年卒)、山本小次郎さん(R3年卒)の6名の皆様です。

楢原正之さん(H5年卒)

大学3年からキッカーとしてレギュラー出場。1試合のFG成功数において、2018年まで関東学生リーグの記録保持者であった。また、当時圧倒的な強さで日本のアメフト界に君臨していた日大を相手に慶應が16年ぶりに勝利した試合でもFGを100%成功させ、歴史に残る勝利に貢献した。当時の部員から「敵陣FG圏内まで攻め込めば、必ず点を取ってくれる」と絶大な信頼を得ていた。

圧倒的強さで君臨していた日大に勝利した後の楢原正之さん ※後方中央(写真提供:森本啓司さん)

山中大介さん(H20年卒)

塾高サッカー部出身で、大学1年からキッカーとして試合に出場し、大学2年時には持ち前の俊足を活かしてCBとしてタッチダウン誌「オールジャパンメンバー」に選出された。また大学2年時の春の早慶戦では、第4Q残り2秒での52ydFGを成功させて逆転サヨナラ勝利に導いた。大学4年でキックオフをそのままゴールポストに入れるなど、長距離のキックを得意としていた。2年と3年時にアイビーサムライボウル出場、2〜4年時にカレッジボウル(関東学生オールスター戦)出場。

脅威の飛距離を誇っていた山中大介さん(写真提供:秋本宗一さん)

河野一哉さん(H23年卒)

塾高1年時からキッカーとQBで試合に出場し、塾高2年時に出場した第36回クリスマスボウル(高校日本一決定戦 vs大産大付属高)にてラスト2秒のFGを決めて22年ぶりの全国制覇に導いた。その後大学でも1年からWRで試合に出場し、2年からローテーション入りして活躍。4年生の時にはカレッジボウル(関東学生オールスター戦)の選抜メンバーにも選出された。

2005年のクリスマスボウル第4Q残り2秒での決勝点となったFGに挑む河野一哉さん(写真提供:秋本宗一さん)

鈴木健太さん(H29年卒)

薬学部2年から信濃町UNICORNSに入部してキッカーを始める。その後、社会人リーグ(Xリーグ)の強豪である相模原ライズに入団してキッカーとしてレベルを高めていき、2020年に日本代表に選出され、本場であるアメリカ代表と対戦する。(昨シーズンで現役を引退)

信濃町から日本代表に上り詰めた鈴木健太さん(写真提供:鈴木健太さん)

廣田祐さん(H31年卒)

慶応志木高サッカー部出身で、大学1年時よりWRと兼任でキッカーとなる。その後大学2年よりキッカー専任となり、大学4年時には大学世界選手権大会日本代表に選出される。現在は社会人リーグ(Xリーグ)の電通キャタピラーズで活躍中。

キッキングを「科学」する廣田祐さん(写真提供:廣田祐さん)

山本小次郎さん(R3年卒)

昨年度までUnicornsに所属し2020年度秋季リーグ戦全勝の立役者となった。関東学生アメリカンフットボール連盟が毎節最も印象に残った選手を選出する”PLAYER OF THE WEEK”に現役中史上初の2度の選出経験を持つ。

BIG8全勝の立役者である山本小次郎さん(写真提供:山本小次郎さん)

学生からは、千葉優介(4年 DB/K#23・慶應義塾志木サッカー)、山本銀次郎(2年 WR/K#86・成蹊サッカー)、黒澤世吾(1年 SB/K・慶應義塾志木サッカー)、田村遼(1年 WR/K・慶應義塾サッカー)、の4名が参加させて頂きました。

キッカーならではの世界観や、UNICORNS史に残る“あの”名キックの裏側など、盛りだくさんの内容となっております。
アツい対談をぜひご一読ください。


現役キッカーの現状

千葉:今年は僕がキッキングチームの全体のリーダーを務め、「全員が活躍するキッキングチーム」を目指しています。5月15日に行われた春季オープン戦初戦の明治大学戦では21対14で勝利しましたが、キックオフカバー(以後、KC)で一発タッチダウン(以後、TD)、パントカバー(以後、PC)でロングゲインなども許してしまい、ディフェンスで点を取られ、満足のいく結果ではありませんでした。

自分自身怪我をしてしまい最近は蹴ることができていないのですが、25ydで止めること、フィールドゴール(以後、FG)で100%成功することを個人の目標としています。

高校ではアメフト未経験ながら活躍中の新人キッカーの山本銀次郎(2年 WR/K#86)は明治大学戦でもFG決めて、さらに最近入部したばかりの1年生キッカー、黒澤(1年 SB/K・慶應義塾志木サッカー)と田村(1年 WR/K・慶應義塾サッカー)はまだ試合経験はないものの即戦力として期待されている新入生です!

キッカーになったきっかけ

山本小:父親がUnicornsでキッカーをしていたことがきっかけでした。NFLの試合を見ても、キック一つで試合を決める場面があってかっこいいと感じました。

山本小次郎さんのお父様であり、ユニコーンズでキッカーだったH3年卒 山本次郎さん(写真提供:山本小次郎さん)

高校までサッカーをやっていたのでボールは蹴ることに自信はあったのですが、アメフトのボールを蹴るのとは違いがあって、当時上級生で活躍していた廣田さんと比べて上手く蹴れず、自分の思い描いていた理想とのギャップを感じていましたね。

廣田:入部当初からキッカーに強いこだわりがあったわけではありませんが、大学からアメフトに挑戦するにあたって自分の名が残るようなプレイヤーになってやるという思いは強く持っていました。高校までサッカーでゴールキーパーをやっていたこともあり、キックが自分の武器になると思っていましたが、紆余曲折あって2年生からキッカー専任になりました。当時はUnicornsにキッカー専任の先輩はおらず、どう練習すれば上手くなるのか分からず日々試行錯誤していました。苦労話のように聞こえるかもしれませんが、自分で考えながら手探りで上達のために様々な試みをする事は、日々新たな発見があり非常に刺激的で面白かったです。

鈴木:私は体育会アメフト部ではなく、信濃町ユニコーンズに2年生から入部しました。元々は薬学部のサッカーサークルに入っていましたが、キックの上手い人がいないことから信濃町ユニコーンズの友達から誘われたのがきっかけで、練習に参加してみたら周りにすごく褒められまして、それで自分の強みを活かせると思いアメフトを始めました。入ってからはどんどんアメフトに夢中になっていき、NFLのキッカーをよく研究していました!

河野:慶應中等部ラグビー部でボールを蹴っていたこともあって、高校ではQB/K、大学ではWR/Kでした。キッカーはキックする際に会場全員の注目を集めるのが非常にかっこいいなと思いますし、キック1本でゲームの流れが大きく変わる重要なポジションというのも魅力だと思います。ただ、蹴り方などラグビーとは全然違い、ボールはラグビーより硬く、小さく、また自分のリズムで蹴れないことや、スナッパーなどとタイミングを合わせる練習をしなければならないのが大変でしたね。自主練だけではどうにもならない部分も多いのがキッカーですね。

山中:私はもともとサッカー経験者でしたが、CBで活躍したいという思いもありつつ、サッカーの経験を活かせるキッカーも兼任することになりました。キッカーは守られたポジションで安全であると思われがちですが、時にタックルされたり、タックルしたりしなくてはならない場面もあるので、KCではタックルしなくてもいいように「たくさん飛ばそう!」と思っていました(笑)。

楢原:私が大学3年時にハーバード遠征が予定されていて参加したかったのですが、行ける人数が限られていて、キッカーと他のポジションの兼任プレイヤーでないと連れていけないとのことでした。結局ハーバード遠征には参加出来なかったんです。

ハーバード遠征での集合写真(写真提供:森本啓司さん)

その後の試合で、KCでリターナーへのタックルの際に膝の靭帯を痛めてしまい、怪我から戻ってくるとキッカー専任になってくれと言われ、当時兼任していたWRの道を諦めることとなり少し落ち込みました。しかしキッカー専任となり自分なりに練習メニューを考えてトレーニングを重ねていった中で臨んだ大学3年の秋シーズンでは、FGの機会がたくさんありしっかり決めていったことで周囲に信頼してもらい、多くの得点を挙げることができて、ものすごくやりがいを感じることが出来ました。

僕は体がとても硬かったので、当初は特にKCで高い球を蹴ることが出来ず、練習の時にはトレーナーとペアを組んで毎日入念にストレッチをして、高く滞空時間のある球を蹴るために努力したことを覚えています。

現役キッカーのお悩み相談

ここからは、現役キッカーからOBの皆様への質問の時間となりました。

〜練習でのキック〜

千葉:現役は今キッカー専任の選手がいないため、それぞれ空いた時間にキックの練習をしているのですが、時間が取れない中での練習方法はどのように行っていましたか。

楢原:僕は専任だったので、充分に時間を掛けて柔軟をしていました。あとは、小学生の頃からサッカーをしていたこともあり下半身ばかりに筋肉が偏っていたので、上半身もバランスよくウエイトをするように心がけていましたね。

〜下級生の悩み〜

黒澤:私は、キッカーの試合を左右する影響や責任の大きさを知り、SBとキッカーの兼任として両方頑張りたいと思っています。やっていく中で怪我が心配なのですが、ストレッチやケアはどのように行っていますか。

廣田:ケア方法としては、お尻、腰を重点的にほぐすことや、練習後にアイスバスで足を冷やすことが大切だと思います。ただ、キッカーとして起こる怪我の原因はケア不足よりも蹴り方によるものが多いと考えています。アメフトのボールは重く、一回のキックで使う力も大きいため、脚にかかる負担が大きい。蹴るときは、大きい筋肉(大腿四頭筋など)を使うようなフォームを意識することが必要だと思います。

〜キッカーとしての体づくり〜

山本銀:自分はまだ体重が軽く、体づくりができていないのですが、蹴ること以外で重視していたウエイト、アジリティーはありますでしょうか。

廣田:まず、ウエイトトレーニングは下半身だけでなくバランスよく上半身もやるべきです。キックの動きは特殊ですが、様々な動きが複合的に入ってくるので、全身をバランスよく鍛える事が重要です。アジリティやスプリントで鍛えられる速筋はキックの瞬発的な部分に繋がるとも言われていて、アスリートになるためのトレーニングを積み重ねることがキック向上にも繋がると考えています。他のスキルポジション、ラインの人たちと同じようにトレーニングを一生懸命頑張るのがいいと思いますよ。

ところで、自分でも学生時代に驚いた事ですが、NFL選手の身長に対する体重の割合って大体どのくらいだと思いますか?

山本銀:だいたい半分より少ないくらいでしょうか。

廣田:実はNFLのキッカーは平均的に、身長の数値の0.5倍以上体重があるんです。簡単な理屈に落とし込むと、重いものかつ速いものが物体に当たるとその分多く力積が掛かり、球が遠くに飛ぶという物理の現象ですね。キックも根本は同じ原理です。身長の数値の半分くらいの体重はあるのが理想的ということで、僕自身も現役時代は86kgをキープするように心掛けていました。やはりそれだけ体重があれば、球は飛びます。

〜試合でのキック〜

千葉:重要な場面で出番が回ってくるキッカーですが、心構えやメンタル面で意識することはありましたか。

河野:クリスマスボウルで、ラスト2秒でFGを決めれば43年ぶりの優勝、外したら十数年ぶりの両校優勝というシチュエーションでした。直前に手の怪我をしていて、正直万全の状態ではありませんでした。力んだりすることができなくて、本当に緊張していました。ラスト2秒でスパイクせずに点取ってもらえないかな、と思うくらい緊張していましたし、外したら学校にいられなくなると思うくらい、緊張していました。

ただ、フィールドに出たらものすごく集中していて、余計なことを考えず蹴ることができた。直前まで緊張していたとしても、その緊張感を拭えるくらいの集中力を持つことはとても大事なことかなと思っています。

山中:私はトライフォーポイントが苦手な一方、長い距離のキックとかを決めるという特殊なキッカーでした。早慶戦では残り2 秒で45ydFGの場面でした。僕の場合は、性格がポジティブなこともあり、フィールドに入ったらキックが入ることしか想定していなかったですね。確実にMVPは自分だと思っていましたし、蹴る前に勝利を想像して感動して泣いていました(笑)。こういう時はゾーンに入ると思っていますし、自分を信じて「入る」と思って蹴る、それ以外考える必要はないと思います。

今思えば、TDした後のキックなんて会場の人があまり注目して見ていないし、キッカーは成功させるのが当たり前と思われていそうなのが、なんだか嫌で、外してやろうかなと、思ってしまっていた時もあったかもしれないです(笑)。トライフォーポイントはもっとちゃんと蹴れば良かったなと反省しています。

千葉:山中さんの試合を拝見したのですが、本当に劇的なシチュエーションでかっこよかったです!

〜キッカーの視点から見たアメフトの面白さ〜

黒木:キッカーの視点からみたアメフトの面白さや、醍醐味はどこにあるとお考えでしょうか。

山本小:キッカーは1点の重みを感じるポジションだと思っています。トライフォーポイントひとつ外したら勝敗に影響があるし、一方FGでその回収もできる、本当に重要なポジションです。

自分が大学2年の試合で4年生だった廣田さんがサヨナラFGを決めて勝利したのを見て、劇的なシーンで決めてヒーローになるのはキッカーにしかできないことだと感じましたし、廣田さんのあとにキッカーを自分が継ぐんだ、と覚悟が決まったシーンだったので印象に残っています。現役の皆さんにも1点の重みを感じて練習して、試合でヒーローになってほしいなと思います。

楢原:キッカーとして、点数を取りに行くポジションであることはもちろんですが、キッキングチーム全体を引っ張るワクワク感を持つことはとても大事だなと思います。

トライフォーポイントやFGで蹴ることだけではなく、例えば山中さんが言っていたオンサイドキックを決めてチャンスを掴むことであったり、FGを蹴るように見せ掛けてからのスペシャルプレーであったり、KCでリターナーからボールをかきだしてのターンオーバーだったり、キッキング全体としてのいろいろなところにワクワクするポイントがあると思いますし、様々なプレーを繰り出せるアメフトの魅力はキックにもあるなと思います。

河野:キッカーってサッカー部出身がかなり多いイメージで、タックルすることやタックルされることが嫌な人ってたくさんいると思います。

自分についていうとラグビー部出身だったこともあり、KCでタックルするのも得意でした。NFLを見ていても積極的にタックルをするキッカーなどいろんなタイプがいますが、僕は空いていたら自分から突っ込んでタックルしにいくタイプでした。そんなキッカーごとの個性が面白いなと思いますね。

FGで点を決めることや長い距離を蹴れることだけではない、キッカーそれぞれの個性や強みに注目するのも面白いと思います。

山中:自分が好きなのはシンプルにとにかく距離を飛ばすことでしたね。僕はKCでそのままFGに入れたことがあって、そんなKICKがめちゃくちゃ飛んだ瞬間って純粋に綺麗で、自分でも感動するんです。綺麗な放物線で飛ばせた時っていうのは快感ですね。

キッカーはある種、職人のような細かいところもあると思いますが、ボールが描く綺麗な放物線は本当に単純に好きなので、皆さんもぜひキックを飛ばしてほしいです。廣田さんの、物理的な考えはすごく勉強になりました(笑)。

鈴木:一発のキックでモメンタムを持ってくることができるところや、試合の流れをかえられるということに醍醐味があると思います。自分が起点となってゲームの流れを作ることができるのは本当にキッカーの醍醐味だと思います。

廣田:少し違った観点からお話すると、キックはアメフトの中で唯一単純な物理のスポーツであるという事。つまり、キックは研究によって上手くなれるものです。「球を蹴る」ということに対して徹底的に考え抜き、正しいアプローチをとれば必ず上手くなります。キックの出来はつまるところ、球の軌道の事を指しますが、これは全て説明可能なものです。つまり原因と出力の関係をしっかりと考えてtrial and errorを繰り返していけば必ず良いキックが蹴れるようになる。

O、Dのプレーの出来は、相手のサインや他の仲間の動きなど、自分自身ではコントロールできない要因も多いですが、キックは自分自身がコントロールできる要因がほとんどです。感覚だけでなく、理論も踏まえて上手くなれることは研究そのものであり、非常に楽しかったですね。

現役ユニコーンズへのメッセージ

楢原:監督、コーチがサポートできるのは試合までです。とにかく試合が始まれば自分たちが主体となって戦うしかないと思います。そこからが皆さんの勝負だと思います。自分たちに与えられた機会で精一杯プレーできるように練習に励み、しっかり身体を整えて万全の準備をして、シーズンが終わってしまえばもう二度と一緒に戦うことのない今のメンバーでの試合を大切にしながら、勝利を掴み取ってほしいです。試合の結果を本当に楽しみにしています!

山中:私は、今社会に出て成長もできたと思っていますし充実している時を送っていると思っていますが、その中でも振り返ると、大学時代にもっとできたのではないかと思うことは多いです。年齢を重ねて精神的に成熟していくからこそ振り返ってもっとできたと思うもので、これは誰しも経験するものだと思います。なので、今皆さんが見えている視座、視野、視点で、今もっとできることはないか、改善できることはないかということを洗い出して、現役時代を後悔のないように過ごして欲しいです。頑張ってください!

河野:今すごく人数も多くて試合に出られる選手は限られていると思いますが、まず練習での一分一秒を大事にしてほしいなと思います。WRであれば届かないところにボールが投げられて、そもそも走らないのか、一歩踏み込んで取りに行くのかというところは、走らなければ取れるようにはならないと思います。100回やって1回取れたなら、それを繰り返せば100回のうち取れる回数はどんどん増えていきます。たくさん練習の機会を無駄にしないことが、1回の試合でのキャッチ成功につながると思います。大勢の中の一人と思って日の目を浴びなくてもいいやと思わず、一人ひとりが泥臭くやることでスタメンの刺激にもなるし、それでいい切磋琢磨が生まれて日本一に相応しいチームに近づくのだと思います。広報部会も応援していますし、いい記事を流せたら嬉しいなと思います!頑張ってください!

鈴木:大学時代は今思っても青春でしたし、もう戻ってこない時間だなと思います。大人数いるからこそ、一人ひとりが当事者意識を持って頑張って欲しいです。自分がチームを変えるという意識を持って、課題意識を常に感じて練習に励んでもらえればいいと思います。応援しています!

廣田:練習をするにあたって嵐ヶ丘や周弍館を使えて、フルタイムのコーチがいて、毎週のように試合ができる、これは皆さんにとって当たり前なことと思います。もちろん皆さんもいろんな人から感謝の気持ちを持ちなさいと言われていると思います。だから「結果で恩返し」ではないですが、OB一同、心から現役の皆さんを応援しているので絶対TOP8に上がってください!頑張ってください!

山本:この間引退したばかりではありますが、今のチームの4年生は苦楽をともにした代ということもあって、勝って楽しい気持ちで終わってほしいなというのが率直な思いです。そのために、日頃の練習では互いに厳しく切磋琢磨して頑張って欲しいなと思います。いつか試合を直接観に行きたいなと思いますし、OBとしていい結果を聞けることを期待しています。頑張ってください!

楢原:皆さんぜひ、悲壮感を漂わせて試合や練習をせず、観ている側がワクワクするくらい、このチームでアメフトがやれることを全力で楽しんでください!O、D、Kそれぞれ、見ている人を驚かせるようなプレーや感動させるような瞬間を楽しみにしています。頑張ってください!


1時間を超える対談になりましたが、まだまだ伺いたいお話があり、非常に濃密な内容になっていたかと思います。春季オープン戦を残り2戦に控え、全勝の結果を残すことができるよう、精一杯精進して参ります。

次回以降も、是非ご期待ください。