広報担当・3年DL重永航平
本号では学生SC(Strength Coach)を務めている船木悠生(3商・慶應義塾湘南藤沢)にインタビューを実施いたしました。
重永:重 船木:船
スタッフ船木の多忙な一日に迫る
重:本日はお忙しい中貴重なお時間をいただきありがとうございます。船木といえばうちの学生スタッフの中でも大御所なイメージがあるけど、今日は普段何してるのかとかここまで来た経緯について聞ければと思います。お願いします。
船:全然大御所じゃないよ笑。 よろしくお願いします。
重:では早速本題なんですけど、
SCの仕事について教えてください
船:はい。まずSCっていうのはストレングスコーチのことです。筋トレ専門のコーチでございます。具体的には選手の筋トレメニューの作成、体重管理、あとは新入生の食事を見たりもしています。
重:そうなんですね。ま、それがメインだとは思うんだけど、
具体的には練習中は何をしているんですか?
船:ウェイトがある日とない日によって変わりますね。結構仕事が違うんですよ。
重:そうなんですか。じゃあまずウェイトがある日は、グループ別にウェイト、フィールドトレーニングなどにコマを分けて行うトレーニングの日のことですね。そちらのほうを教えてください。
船:まず毎日早朝のパートハドルから練習が始まりますよね。SCパートでは、その日のウェイトトレーニングのメニューとか、その意図、運営方法についてSCのみんなで確認してます。
その次は選手の皆さんがウォームアップをしている最中に周弐館(ウェイトルーム)や、ホワイトボードに張り出す諸々の紙を刷っています。
重:ああ、あの「本日の班分け」とか、前回のウェイトの記録、今日のメニューが書いてあるやつね。
船:そうです。あとはトレーニングメニューに応じてベンチの配置を変えたり、プレートを移したりなんかもして準備しております。
で、いざ練習が始まったら最初のグループが周弐館に来ますね。最初のハドルでは本日のメニューとか流れを軽く説明、チャチャっと伝えます。
トレーニングが始まったらあとはトレーニングが円滑に進むようにメニューを回したり、フォームの指導とかをしています。

厳しくも愛のある指導が特徴的だ
重:いつもすごい声張ってくれてますよね。
船:で、選手の皆さんがエナジーブレイク*に入るとトータルロードっていう、皆さんが本日各メニューで回数×重量で、総挙上重量をどれくらい挙げたかなっていうのを計算して記録したりしています。これは結構時間がかかって練習が終わったあとに残ることもあります。
*エナジーブレイク:栄養補給の時間のこと。選手たちは各自持参したお弁当を食べる。
重:大変ですね。ではウェイトがない日、いわゆるアメフトの日はどんな感じですか?
船:ない日もまずはSCでのパートハドルから始まります。各自の仕事や本日の練習の流れを確認します。
僕の場合は基本的には練習がタイムスケジュール通りに進むようにタイムキーパーをしています。並行して、キッカーたちが蹴ったボールを拾ったり、水筒に水を汲んだりもしています。
あとはメンツミスが起きないようにメンツを管理しているSCなんかもいます。
そして僕はSCとは別にカメラマンとしての業務もあるので写真を撮ったりもしています。
重:カメラマン!船木個人の業務に関してはまたあとで聞きますね。こうして聞いてみるとスタッフの皆のおかげでチームが成り立っているんだなと身が引き締まる想いです。
~SCの枠組みを超えて~マルチに活躍する船木の業務
重:練習の日の流れはわかりました。あとは船木がSCとしての業務を逸脱して色々やってると思うんだけど、
SC以外に船木個人がやってる業務について聞かせてください
船:はい。まず外部との関わりで言うとスポーツ医学研究センターがありますね。
重:定期的な「水中脂肪測定」で、体脂肪量や徐脂肪体重を計測するところですね。
船:そうです。そちらの方とは連絡を取って、UNICORNSの選手の枠の予約をしたり、その計測にかかる代金、そしてフィードバックももらっています。
重:そうやって僕らは自分の体組成を知れていたんですね。
船:あとはUNICORNS三田会のOB・OGの皆様方とのやりとりもしています。
なかでもよくお世話になるのは増田さんです。ジムを経営されていらして、増田さんから今みんながトレーニングで使っているTRXやラックを譲っていただいたりしています。
重:OB・OGの皆様による支援には感謝してもしきれません。
船:あと僕がよくやるのは、ミニバンをレンタルして、ものを色々運んでいます。
試合を外部で行う際には連盟から試合に必要な備品を借りにいったり、あとは増田さんからトレーニング器具を譲り受けるときも僕が運転して取りに行っています。
他にも有志の体育会生から成る体育会本部にも参加して、体育会理事の皆様方であったり他部活の主務の皆様と連絡を図ったりしています。
あと力を入れているのは広報活動です。
重:広報活動!船木と言えば大きなカメラを担いで写真を撮ってるイメージがあります。
船:そうです。普段の練習風景もSNSで発信できるように写真を撮っています。一番大変なのは試合中の写真をリアルタイムでInstagramに載せること、僕が一人で撮影・編集・アップロードを試合中にしています。他にもケイスポのアメフト担当の方と協力して早慶戦の号外を出せるように今準備中です。
重:本当に大変ですね。いつもありがとう。
船:あとは、パンフレットに載せたりホームページに載せる写真も撮っています。
なぜここまで”チームのために捧げる”のか?スーパーSC船木のオリジンが明らかに
重:とてつもない仕事量をこなしていますね。船木はもともと僕と一緒で1年生の途中まではDLだったと思うんだけど、そのあとSCにコンバートした。
このコンバートの経緯について教えてください。
船:はいはい。。1年生の12月頃だったかな。右ひざのけがをしていて、ずっと練習を見学していたんですよね。その時初めて練習をこう、全体的に見ることができて、今まであんまり他のポジションが何してるかとか知らなかったんですよ。
で、そうして見ているうちになんかこのチームってこういうところ改善の余地あるな、とかスタッフってこういう仕事してるんだな~って思ったんですよ。
重:なるほど、それがきっかけだったんですね。
船:違うんです。これはあくまで伏線みたいな感じ。そのあとすぐ脳震盪になっちゃって。で、選手やるのがきつくなっちゃって。もう退部することにしたんだよ。
それで太一先輩に電話したんだよ。
船木の人生を変えた作田太一の一言とは
重:当時新入生担当を務めていた作田先輩に。
船:そう。そしたら太一さんが、「辞めるのは辞めてほしい」って言ってくれたんだよね。
重:え、太一さんが!?
船:そう。正直太一さんからすれば俺がやめようがやめまいが何も関係ない。だから「あ、そうですか」で済むかと思ったんです。正直自分ってチームのお荷物なんじゃないかな、なんて思っていたし。でも、「せっかくUNICORNSに入ったのもなんかの縁なんだし、選手以外でも活躍できる形はあるはずだからここまでやってきたんだし、もう少し頑張ってみないか」ってすごく前向きな言葉をくれたんですよね。で、他にも田中凛奔とか、しんの、かつあき*とか、すごい色々丁寧に教えてくれたしさ。恩返ししないとなって思って、そこからスタッフとしての道を探すことにしたんです。
*田中凛奔(4年DL)、瀧口新之助(4年OL/DL・副将)、天野甲明(4年DL・主将)

作田太一:写真中央・2025年度副将DL
重:そうだったんですねぇ。
船:で、俺入部時期が遅かったから結構最後のほうまで少人数で新入生トレ*やってたんです。それで橋谷と仲良くなって。で、それで橋谷から誘われてSCやることにしたんです。
重:やっぱり橋谷さんの存在は大きいね。
「船木軍団」後輩SCたちとの関係性
重:今は船木軍団とも称される一個下の2人のSCと3人で頑張っていると思います。
Q:後輩SCたちとの関係性や役割分担について教えてください。
船:はい。まず彼らは一年遅れて入ってきたけど年齢的には僕と同い年です。前島は安田陸人(3年DB )が、浅海は僕の高校の同級生で勧誘して入ってきてくれました。
重:スタッフが不足していることを受けてだったと思うんだけど、
彼らは最初からSC希望だったんですか?
船:そうかな。実は二人ともSCとしての適性があります。
前島はものすごくマッチョ。志木高野球部の元キャプテンで、今も90㎏ぐらいあるし、あいつの指導にはものすごく説得力があるんですよ。
浅海はExcelを使うのがすごい得意で、選手の体重やウェイトの数値、諸々を管理してくれてます。
SCの業務って結構地味で、一年を通して変わらないものも多いから、時には飽きてきちゃうこともある。だからこそ、各々が責任を持つように、きっちりとした分業制にしています。
重:お互いあんまり干渉しない感じなんですね。
プライベートでの関係性はどうなんですか?
船:めちゃくちゃ仲いいです。3人で遊びに行くこともあるし、恋愛相談をしたりもするかな(笑)。
重:いいなぁ。

左から前島宇良(2年SC)、船木、橋谷友太朗(25年度卒SC)、浅海鱗太郎(2年SC)
2026オフシーズン・船木も認める”エグいフィジカル”の持ち主とは
今年のオフシーズンのトレーニングについて総評を教えてください。
船:まだ水中脂肪測定のデータとかは出そろってないけど、今年は去年と比べてもすごい頑張ったんじゃないかなと思ってます。実際平均体重は去年より明らかに増えてるし、ウェイトの数値も去年より強い。
重:自分も個人的にすごい成長できたし、肌感でも結構みんな強くなった気がします。
船木から見て特にこの人頑張ったなと思う人はいますか?
船:まずは田口(2年OL)ですかね。田口は体重もめっちゃ増えたし、ウェイトの数値もめちゃくちゃ右肩あがり。
重:田口は僕もめっちゃ頑張ってたと思います。
船:下級生だと富安(2年WR)もかなりの努力家で成長しました。上級生だと駿平、瀧口*もめちゃくちゃ強いですし、やっぱりウェイトの数値を着実に伸ばしてる。瀧口はもう独走状態ですね。
*丹羽駿平(4年OL・主将)、瀧口新之助(4年OL/DL・副将)
重:かなり重い重量でスクワットとかやってますね。流石。
さらなる高みを目指す船木の今後の展望とは
それでは最後に、Q:船木の今後の展望を教えてください
船:一つは、影響力のあるスタッフになること。ただの裏方。ではなくてチームを引っ張れるような強い影響力を持つ存在になりたいです。
そしてSCの垣根を超えるようなマルチスタッフでもありながらしっかりSCとしてトレーニングの専門的な知見も兼ね備えたスタッフになりたいです。
重:もうすでになっている気もしますが、さらに高みを目指すんですね。
応援してくださる皆様へ一言お願いします。
船:いつも多大なるご支援ありがとうございます。試合会場へはもちろん、いつでもWelcomeですのでお時間があれば嵐が丘での練習にも足を運んでくださると励みになります。ぜひお越しください。あとSNSも頑張って更新しているのでぜひご覧ください。ありがとうございました。







