主務 山村 健人
新3年マネージャー 飯塚 詩乃
新2年マネージャー 小杉 優
「蝮谷通信」はスタッフが選手を取り上げるような普段の企画とはガラッと変わり、企画から選手が主導となってOBの皆様に配信する企画になっております。普段とは少し異なる視点からさまざまな企画にチャレンジしていきます!
第1回の蝮谷通信は「新3年TE早瀬と新3年WR新城の“ラップ談義”」です!
新3年TE#85早瀬と新3年WR#18新城のラップ談義
関東でも最大級規模の部員数を誇るUNICORNSには、日々様々な取り組みを行っている個性的な部員がいます。今回は部内で一番ラップが上手な新3年WR#18の新城塁斗に注目し、同じくラップへの関心が高い新3年TE#85の早瀬圭人が新城を深掘ります。
早瀬の考えるアメフトとラップの共通項
早瀬:個人的にWRのマンツーマンは、相手を如何にタイミングでずらすことが出来るかが鍵になると考えているので、音感やリズム感のある人が有利。どのようなタイミングの取り方をすると相手が嫌がるのかなど、リズム感のある人が得意な傾向にあるように思う。そのためWRはヒップホップをやっていると役に立つと勝手に思っている。アメフトはアメリカのスポーツであり、ヒップホップのような地元のカルチャーとも密接に関わっている。だからこそアメフトに通じると考える。
新城とは
早瀬:新城は塾高時代に硬式野球部に所属していて、3年生の時には甲子園のベンチに入ったことがあり、日本一に近い次元に行ったことがある男。そういう人が大学でアメフト部に入ってくれて嬉しかった。ベンチ入りをするには並々ならぬ努力が必要だったと思うが、アメフト部でも居残り練習を当たり前のようにやっている姿からも新城の努力家な一面が伝わる。またどんな相手にもしっかり意見することができ、チームが良くなるようにいつも動いているように感じている。
新城とラップ
早瀬:自分はヒップホップやラップを見ることや聞くことは好きだが、実際にやるとなると上手でもないし恥ずかしくて出来ない。しかし甲子園を知る男新城は、ヒップホップの界隈にも手を出しており、自分でラップをするという次元に到達している。
アメフトの練習中、何となく決め手に欠けるような場面や今日はあまり盛り上がる要素がないという時に、新城がラップをしてくれることがある。そのラップを聞くと皆のテンションが上がり、練習の質が高まる。そんな芸当は自分や他のオフェンダーには出来ないことであり、そういう点で自分の強みを出していける貴重な存在だと思う。
Q&A(実際に早瀬から新城にインタビューをしました!)
早瀬:新城の考える曲作りの奥深さは何?
新城:実際にラップをやるのではなく、曲作りも行っている。曲作りにおいて大事な点は、韻とフロー(音の抑揚、メロディー)、言葉の内容など色々な要素がある。売れている人の曲を聞いて自分も作ろうとすると色々な要素があって難しいが、アメフトと同じように考えることがたくさんあるからやっていて面白い。
自分はアメフトノートを書いており、もやもやした感覚を言葉にすることも大切な作業だと思っている。再生プロジェクトでも何が問題なのか分からないところから言葉にしていく作業をチーム内でたくさんしてきたが、ラップにおいても同様に自分の伝えたいことを言語化する必要がある。また音楽にはストーリーがあるため、そのストーリーを限られた文字数や音程の中でうまく言語化する作業がアメフトの活動と通じているので楽しいと感じている。
早瀬:ラップの魅力は何?
新城:様々なラッパーがいるが、その多くが自分の地元のことを歌っていて、各地元の価値をあげている。ラップを歌うことで住んでいる街がかっこよくなり、自分もかっこよくなるという考え方に魅力を感じる。またラップバトルの好きなところは、全国各地から地元の代表が集合してラップで戦っている姿を見ること。とても心を打たれる。
早瀬:新城にとってラップとはどういうもの?
新城:高校1年生の時から毎日ラップを聞いている。日常において疲れた時は、自宅でビートを流して言いたいことをストレートに書き連ねることでストレスを解消させている。人それぞれ趣味があると思うが、誰しも自分の中でパラレルワールドのようなもう一つの世界を持っていて、普段の自分では出来ないことをここの中でなら出来るという感覚がある。そういう世界観があるのは大事なことだと思う。
早瀬:新城がこの先目指しているものは何?
新城:本業ではなく趣味でラップをやり、曲を出して成功している人がいる。自分もアメフトや勉強を真面目にこなし、その上で趣味の音楽もやる。それを全て両立出来たらかっこいいなと思う。
選手としての自分の強みは、他の選手と比較して足の速さが売りになると思っている。WRなのでヤードを稼げる縦のパスや、キャッチしてから足の速さを生かした前に前にというプレーを強みにこれからも頑張っていきたい。