【特別連載】ファミリーの今 〜vol.4 女子タッチ編〜 2021.04.16

回答者:助監督 杉浦 碧(H20年卒)

集合写真(2020年秋季リーグ戦にて)

Q1:自己紹介並びに簡単なチーム紹介をお願いします

女子TFユニコーンズ助監督の杉浦 碧(すぎうらみどり)です。私は高校まで運動経験はありませんでしたが、大学からタッチフットボールを始めました。2015年から本チームのヘッドコーチを務め、本年度より助監督となりました。女子TFユニコーンズのOGを中心とした社会人チーム「B’ALUMNI」の一員としても活動しています。

女子TFユニコーンズは湘南藤沢キャンパス(SFC/環境情報学部・総合政策学部・看護医療学部)の学生を中心とした公認団体です。現在2〜4年生の12名(マネージャー2名含む)が在籍しており、新入生の勧誘にも励んでいます。練習は週4日で、平日はSFCのグラウンドで、週末は外部のグラウンドで練習しています。

タッチフットボールもキックオフから試合を開始する

Q2:コロナ禍でのこれまでの活動実態、象徴的なトピックス等についてお聞かせください

2020年シーズンは2月にいったんシーズンインしたものの、3月上旬より新型コロナウイルスの感染拡大が顕著になり、10月下旬まで対面での練習を自粛しました。

公式戦は11月下旬の関東リーグ戦に出場し、成城大学に敗れ東日本2位となりました。12月に神戸王子スタジアムで行われた「東西大学王座決定戦 プリンセスボウル」の切符を手にしましたが、部員およびご父母から、関西への遠征によるコロナ感染リスクを懸念する声が上がり、結果として出場辞退を決断しました。

年間を通じての特筆すべきトピックスとしては、オンラインツールの活用です。オンラインでの新歓活動を通じ、キャンパスに行けない期間でも新入生を迎えることができました。対面での練習ができない期間は、オンラインでのミーティングやトレーニングを行なったり、ランニングアプリを活用し部員間で運動量の把握をしたりと、さまざまな工夫をしながらできるだけ筋力・体力を落とさないよう気をつけました。また毎年6月に開催している「ホームカミングデー」もオンライン開催とすることで、普段はなかなかグラウンドへ足を運べない遠方在住のOG、また子育て真っ盛りのOGの参加も叶いました。

Q3:指導者として感じるチーム課題や悩み、そして今後どのようなチームを目指しているのかお聞かせください

「文武両道」をモットーに活動しています。部員の多くは「湘南藤沢キャンパスでの学び」を目的として大学に入学しており、チームの活動と各々興味のある分野の学びや研究とを両立しながら、どちらにも熱心に取り組んでいます。また過去には「優秀卒業プロジェクト賞(SFC AWARD)」を受賞した卒業生も複数名おります。

この「文武両道」はチームの大きな魅力である一方、「公認団体(サークル)であることと、活動頻度のギャップ」から、ここ数年は新入生の勧誘に苦心しています。また女子タッチフットボール全体を見ても、競技人口の減少が顕著になっています。フラッグフットボールが2028年ロサンゼルスオリンピックで追加競技となる可能性も見据え、女子フットボール界を盛り上げられるようさまざまな活動に取り組んでいきたいと思います。

QB#25大貫のスロー

G#64小早川のランアフターキャッチ

相手QBにプレッシャーをかけにいくディフェンスライン

Q4:他校にはないUnicornsファミリーの良さについてお聞かせください

1.大学をはじめファミリー間での繋がりとそこから得られる恩恵について

ファミリーチームとの交流を通じて、部員たちもさまざまな形での刺激を受けています。コロナ禍以前は大学Unicornsの試合観戦にもお伺いし、プレイやサイドワークなどを見ることにより学びを得ていることはもちろん、慶應義塾の一員としての自覚をもつことにもつながっています。Grand Unicornsやジュニア・ユニコーンズの皆さんとともにフラッグフットボールをプレイすることもチーム力の向上につながっているほか、就職活動においても、Unicornsファミリーの豊富なネットワークに大変お世話になっております。

2.今後ファミリー内でどのような連携を強めていきたいか

2028年ロサンゼルスオリンピックに向けて、タッチ・フラッグ・タックルを問わず、女子のフットボールプレイヤーが一体となって普及活動に取り組んでいくことが肝要であると考えております。そのためにも、小学生でフラッグを経験した女子のプレイヤーが中学・高校・大学と一貫してフットボールを継続できるような体制づくりをすべく、ファミリーチームの皆様の力をお借りしたいと思っております。

Q5:これまでの戦績と現在関わっている指導陣のお名前と役職をご紹介ください

1.これまでの戦績

〔2020年度〕
関東女子秋季リーグ戦 2位

〔2019年度〕
関東女子春季リーグ戦2位
関東女子秋季リーグ戦2位
第28回東西大学王座決定戦-プリンセスボウル-4位

2.指導陣メンバー

部長:冨田 勝(環境情報学部 教授)
アドバイザー:東海林 祐子(政策・メディア研究科 准教授)
チームディレクター:吉川 理裕(S55年卒体育会アメリカンフットボール部OB)
チームドクター:石田 浩之(スポーツ医学研究センター・大学院健康マネジメント研究科 教授)

※以下、全員女子TFユニコーンズOG
監督:井町 真琴(H6年卒)
助監督:杉浦 碧(H20年卒)
ヘッドコーチ:玉利 明子(H26年卒)
コーチ:木幡 香、佐々木 絵美、一川 小百合、太田 英里子、小松原 音花、辻 彩子
スタッフ:渡辺 梓、元木 彩、有田 いず美、金坂 もえ、戸谷 さや香、金本 美穂

Q6:最後に読者(三田会会員)へ一言お願いします

いつも女子TFユニコーンズへのご声援、ご支援誠にありがとうございます。ユニコーンズファミリーの一員として活動できることに日々感謝しております。コロナ禍により、練習の実施や公式戦の開催など思うようにいかないことも多くありますが、「与えられた環境でベストを尽くせ」の精神で邁進してまいります。

チームの活動状況はHPや各種SNSでもご覧いただけます。
ぜひフォローいただけますと幸いです。今後ともよろしくお願い致します。

HP:http://www.keio-gtf.com
Facebook:https://www.facebook.com/keiogtf
Twitter:https://twitter.com/keiogtf
Instagram:https://www.instagram.com/keio_gtf/

チームのOGが中心となってチームを支えている(2019年東西王座決定戦にて/右端が回答者の杉浦)