【女子タッチ】第30回東西大学女子タッチフットボール王座決定戦「プリンセスボウル」《結果》 2022.01.14

競合相手に奮闘するも、悲願の勝利ならず。全国4位で2021年シーズンを終える。

女子タッチ&フラッグフットボールチーム ユニコーンズ
監督 井町 真琴
ヘッドコーチ 玉利 明子
助監督 杉浦 碧

平素より、女子TFユニコーンズの活動に温かいご声援をいただき、誠にありがとうございます。
先日12月26日に神戸王子スタジアムで行われました、東西大学女子タッチフットボール王座決定戦(以下:東西王座)のご報告を致します。

準決勝 武庫川女子大学戦

慶應義塾大学(東日本2位) ● 0 − 20 〇  武庫川女子大学(西日本1位)

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q FINAL
慶應義塾 0 0 0 0 0
武庫川女子 0 6 0 14 20

準決勝の相手は、2019年・2020年と2年連続で学生チャンピオンとなっている、強豪の武庫川女子大学(以下:武庫川)。

武庫川のキックオフで試合開始するも、慶應オフェンスはなかなか前進できず、宣言パントに持ち込まれるシリーズが続く。
一方で慶應ディフェンスも粘りを見せ、エンドゾーンを背負いながらもタッチダウンを許さず、両者無得点のまま第1クォーター終了。(慶應0-武庫川0)

第2クォーターに入ってからも一進一退の攻防が続き、武庫川にタッチダウンを1本許すも、随所で慶應ディフェンスのアグレッシブさが見られた。
前半終了直前にWR木村(4年)へのロングパスも決まり、見せ場を作る。しかし攻撃の時間が足りず、1本差で前半を終えた。(慶應0-武庫川6)

キャプション:随所で好捕を見せたWR木村(4年)

第3クォーターは武庫川オフェンスに得点を許さなかった。一方で慶應オフェンスもなかなかチャンスを活かせず無得点。(慶應0-武庫川6)

第4クォーターに入った直後、武庫川オフェンスにテンポの良いパスで前進され、タッチダウンを許す。(慶應0-武庫川12)

慶應オフェンスもWR木村・G吉田(3年)へのパスや、QB大貫(4年)のランを織り交ぜながら反撃を試みるが、自滅による後退もありセーフティーを取られてしまう。(慶應0-武庫川14)

直後の武庫川オフェンスがこの試合3つ目のタッチダウンを獲得。(慶應0-武庫川20)
慶應もWR赤澤(2年)へのパスを通すなど、最後まで粘り強いプレイを見せたが、そのまま試合終了となった。

武庫川ディフェンスをかいくぐり、パスを試みるQB大貫(4年)

順位決定戦 成城大学戦

慶應義塾大学 ● 0 − 13 ○成城大学

第1Q 第2Q 第3Q 第4Q FINAL
慶應義塾 0 0 0 0 0
成城 0 0 7 6 13

準決勝が終了してから、50分弱と短いインターバルの後に開始された順位決定戦(1クォーター6分)。
悔しさはありながらも決して下を向かず、秋季リーグ戦で敗戦を喫した成城大学へのリベンジを誓い、試合に臨んだ。

前半は両チームともにディフェンスのプレッシャーが機能した。慶應ディフェンスは自陣深くまで攻め込まれるも粘りを見せ、タッチダウンを許さない。
オフェンスはCやGを中心としたショートパスで前進し、準決勝に引き続きWR木村(4年)へのロングパスも成功させるが、要所でチャンスを活かすことができない。両者無得点のまま前半終了。(慶應0-成城0)

後半に入り、ランの割合を増やしてきた成城オフェンスへ何とか対応しようとするも、タッチダウンされリードを許す。(慶應0-成城7)
反撃を試みる慶應オフェンスであったが、第4クォーターに入った直後のプレイで短いパスを成城のDLにインターセプトされ、そのままタッチダウンとなる。(慶應0-成城13)

その後のディフェンスではLB赤澤(2年)のパスカットがあり、交代で入ったLB塩谷(1年)のプレッシャーが効くなど、下級生の活躍がみられ、ターンオーバーに持ち込む。
試合時間残りわずかというところで自陣25yds付近から攻撃権を得たが、得点につなげられず試合終了となった。

2試合を通じて、アグレッシブなディフェンスぶりが光ったLB赤澤(2年)

大会結果

以上の結果をもちまして、全国4位という成績で2021年シーズンを終えることとなりました。

優勝:武庫川女子大学
準優勝:京都府立大学
3位:成城大学
4位:慶應義塾大学

また優秀選手として、以下2名が選ばれました。

  • オフェンスベスト6:WR木村(4年)
  • ディフェンスベスト6:LB赤澤(2年)

ヘッドコーチ 講評

ヘッドコーチ 玉利 明子

秋リーグでの悔しさを胸に、「結果を残す」という強い気持ちで東西王座に臨んだ。
総じて、この日のために用意した作戦を実行し、慶應の意図するプレイ展開を行うことができた。秋リーグ序盤で見られた体力面の不安も払拭した。結果こそ残せなかったが、1年間の活動成果を大いに発揮した。コロナ禍の様々な制約を乗り越え「与えられた環境でベストを尽くし」、12人全員が大きな怪我なく無事に東西王座を戦い抜けたことが、何より意味のあることであった。4年生は2年生から最上級生として良くチームを作り上げ、守り抜いたことに胸を張ってほしい。

試合展開において急所となったキッキングやラン対応においては、今後の課題として入念に振り返りを行い、細部まで修正を試みたい。3年生以下は、既に新体制づくりに奔走しているが、東西王座での悔しさを胸に刻み、来年こそ結果を残せるよう今後のさらなる成長を期待したい。

最後に、今年も多大なるご声援、ご支援をくださりました全ての関係者の皆様に心より御礼申し上げます。来年こそ結果を残せるよう、チーム一同一層努めて参りますので、引き続き応援のほど、宜しくお願い致します。