【女子タッチ】第32回東西大学王座決定戦《結果》

関西の強豪2チームと対戦し、全国4位の成績でシーズンを終える

女子タッチ&フラッグフットボールチーム ユニコーンズ
監督 井町 真琴
ヘッドコーチ 玉利 明子
広報担当  有田 いず美・杉浦 碧

平素より、女子TFユニコーンズの活動に温かいご声援をいただき、誠にありがとうございます。
先日12月2日に神戸王子スタジアムで行われました「東西大学王座決定戦」について、ご報告いたします。

試合結果(準決勝)

2023年12月2日(日)慶應義塾大学(関東第二代表) 対 武庫川女子大学(関西第一代表)
@神戸王子スタジアム

慶應義塾大学(関東第二代表) ● 0 – 25 〇 武庫川女子大学(関西第一代表)

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 0 0 0 0 0
武庫川女子 7 6 6 6 25

ゲームレポート

チームにとって、1年でもっとも大きな位置付けの大会である東西王座決定戦。
六甲おろしが吹き付けるものの、12月にしては暖かい日差しを受けながらの大会となりました。
対戦相手は、関西第一代表である武庫川女子大学GeNTLe BReeZe(ジェントルブリーズ)。
これまでに何度も日本一を経験している強豪チームです。以下、ゲームの流れをご報告します。

<準決勝・武庫川戦>試合前のハドルで集中力を高める

【前半】

武庫川女子大学(以下、武庫川)のキッキングで試合開始。
慶應オフェンスはショートパスを試み、G#49松田(2年)へのパスは通るもフレッシュには至らず、宣言パントで陣地を回復する。
対する武庫川オフェンスは、CやGへのパスとランアフターキャッチでテンポよく前進し、ゴール前でショートパスを決めてタッチダウン。トライフォーポイントも成功し、慶應は先制を許す形に。(慶應0-7武庫川)

その後のキッキングでは、弾道低めに転がったボールに#22関口(2年)が素早く触れ、ゴール前36ヤード地点からの慶應オフェンスに。ただ、このオフェンスシリーズも強力な武庫川ディフェンスに苦戦し、宣言パントを選択。

第2クォーターに入り、慶應はアンダーゾーンの守りを厚くするディフェンスに切り替え。粘り強く武庫川の選手をマークし、DL#松田(2年)のQBサックにより大きく後退させたプレイもあったが、武庫川オフェンスがロングパスを成功させて2本目のタッチダウン。(慶應0-13武庫川)

<準決勝・武庫川戦>武庫川QBにプレッシャーをかける、DL#49松田(2年)、DL#25酒田(2年)

続く慶應オフェンスは、QB#29塩谷(3年)のランを中心に組み立てる。ランによるロングゲインや相手のオフサイドもあり、エンドゾーン近くまで攻め込むことに成功!
前半残り2秒となったところで、夏から練習を重ねて来たWR#22関口(2年)へのロングパスを投じるも失敗となり、前半終了。

【後半】

後半最初のシリーズでは、ショートパスを受けた武庫川の選手がサイドライン際を走り抜けてタッチダウン。トライフォーポイントは、アンダーゾーンに上がっていたS#17高井(3年)がパスカットを決め、追加点を防ぐ!(慶應0-19武庫川)

その後の慶應オフェンスは、C#17高井(3年)、G#49松田(2年)へのパスで前進し、QB#29塩谷(3年)のランでフレッシュ獲得!このシリーズは最終的に宣言パントを選択することとなったが、P#49松田(2年)が敵陣10ヤード付近にボールを蹴り出し、有利なフィールドポジションを得る。

<準決勝・武庫川戦>慶應オフェンスの鍵となった、QB#29塩谷(3年)のランプレー

ディフェンスもプレッシャーとパスディフェンスを織り交ぜながら奮戦するが、QBランによる大きなゲインを許し、ゴール前からのパスで武庫川オフェンスがタッチダウン。(慶應0-25武庫川)

キッキングでは#17高井(3年)がボールを好捕、そのまま左方向へ走ると見せかけて、#29塩谷(3年)へハンドオフ!
ゴール前22ヤードより攻撃権を得るも、このシリーズはフレッシュに届かずターンオーバー。
その後は一進一退の展開となり、LB#22関口(2年)のプレッシャーにより武庫川オフェンスのパス失敗を誘うシーンはあったが、最後は武庫川がニーダウンで時計を回して試合終了となった。

試合結果(3位決定戦)

2023年12月2日(日)慶應義塾大学(関東第二代表) 対 神戸大学(関西第二代表)
@神戸王子スタジアム

慶應義塾大学(関東第二代表) ● 0 – 34 〇 神戸大学(関西第二代表)

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 0 0 0 0 0
神戸 0 21 7 6 34

ゲームレポート

準決勝で敗退し、3位決定戦に進むことになった女子TFユニコーンズ。
下を向くことなく気持ちを切り替え、成城大学(関東第一代表)と神戸大学(関西第二代表)の準決勝をスカウティングし、次の試合に臨みました。
3位決定戦は、準決勝で敗退した神戸大学との試合に。以下、ゲームの流れをご報告します。

<3位決定戦・神戸戦>ハドルで意思統一を図る

【前半】

神戸大学のキッキングにより試合開始。
直後の慶應オフェンスはQB#29塩谷(3年)からC#17高井(3年)へのパスを中心に前進しフレッシュをするも、ゴールまで17ヤード地点で攻守交代となる。

<3位決定戦・神戸戦>大会を通じてパスターゲットとして活躍したC#17高井(3年)

神戸大学のオフェンスはパスだけでなくQBによるランも織り交ぜながら前進。慶應もハーフライン付近で粘ったディフェンスをするが、ゴールまで23ヤード地点からレシーバーへのロングパスが決まり一気にタッチダウン。トライフォーポイントも成功させる。(慶應0‐7神戸)

キッキングゲームではリターナー塩谷#29(3年)がハーフライン付近まで前進。
慶應のオフェンスはWR#22関口(2年)へのパスで好発進するも、スナップミスなどミスが続き宣言パントを選択。

攻守交代して神戸の攻撃は、序盤S#17高井(3年)がターゲットへの即タッチで前進ヤードを最小限におさえるも、ハーフライン付近からレシーバーへのパスを立て続けに成功させゴール直前まで詰め寄る。ゴール間近の攻撃ではQBによるランでタッチダウン。トライフォーポイントも成功。(慶應0‐14神戸)

前半残り2分を切り、正式計時に突入。慶應の攻撃はWR#22関口(3年)へのパスがつながらず、QBによるランもディフェンスに即タッチされてしまったため、宣言パントを選択。
前半残り時間46秒ほどから神戸大学の攻撃。ファーストプレイでレシーバーへのロングパスを試みるが失敗。しかしその後のプレイでノーハドル(ハドルをせずにプレイを続ける)を実行。レシーバーへのパスを成功させ、トライフォーポイントも成功し、前半終了となる(慶應0-21神戸)。

【後半】

慶應のキッキングにより後半開始。
神戸大学はキッキングゲームで敵陣まで前進し、ハーフラインを過ぎたところからオフェンスを開始。レシーバーへのパスをテンポよく進め、そのままタッチダウン。トライフォーポイントはGへのパスを決めた。(慶應0‐28神戸)

攻守交代して慶應は自陣深くからの攻撃となったが、C#17高井(3年)、G#49松田(2年)への攻撃が続けて成功しフレッシュを獲得。続く攻撃でC#17高井(3年)へのパスが通ったかと思われたが、神戸大学のディフェンスにインターセプトされ攻守交代となってしまう。

神戸大学の攻撃中に最終クォーターに入ったが、S#17高井(3年)の即タッチにより前進をおさえ宣言パントに持ち込む。

攻守交代直後の慶應の攻撃は、QB#29塩谷(3年)からWR#22関口(3年)へのリバースパスが成功し、一気にロングゲイン!しかしその後の攻撃でロスもあり、攻守交代となる。

<3位決定戦・神戸戦>リバースプレーを成功させたWR#22関口(2年)

試合時間が残り2分となったところで神戸大学の攻撃。最初のプレイでDL#22関口(2年)がQBサックを決める。その後もS#17高井(3年)のパスカットもあり奮闘するも、試合終了間際にロングパスを成功させ得点を重ねる。(慶應0‐神戸34)

慶應は試合時間残り6秒でC#17高井(3年)へのパスを成功させるも、ここで試合終了となった。

<3位決定戦・神戸戦>試合終了後、スタンドの観客への挨拶

今後の予定

東西大学王座決定戦をもって、今シーズンの公式戦は全て終了し、シーズンオフに入りました。
オフ中は自主練習やミーティングの期間とし、2月上旬に春シーズンをスタートする予定です。また、オールイーストに選出された選手は、1月13日(土)にMKタクシーフィールドエキスポで行われます東西大学オールスター戦へ出場いたします。

今後とも、女子TFユニコーンズへのご声援をよろしくお願いいたします!