2000年卒 曽世田哲夫
慶應ジュニアユニコーンズ(以下、ジュニア)は、11月24日に行われた南関東大会準決勝で、3年生を主体としたチームBLUEが、佼成学園中学A(3年生)チームに37対39で敗れ、南関東3位にて2024年シーズンを終えましたことご報告申し上げます。
2024年活動報告
昨年春秋日本一を成し遂げたメンバーが大量に卒業し、ほぼゼロからのスタートとなった2024年シーズンは、土台となるオフェンス・ディフェンスチームづくりに時間を要し、春季大会では、南関東大会前のプレイオフ1回戦で相模原イーグルスに9対23で敗れ、連覇どころか、南関東で上位に入ることの難しさを思い知らされました。
猛暑の中行われた夏期練習および夏合宿(8月23日〜26日@慶應立科山荘)を乗り越え、迎えた秋季大会。ジュニアは、上級生中心のチームBLUEと下級生中心のチームREDの2チームをエントリーしました。
南関東地区予選
チームREDは、10月14日の予選において、プレイオフ出場をかけた試合で、アメフト名門校である足立学園中学の最上級生チームに対し、大逆転勝利を納め、南関東大会プレイオフ出場を果たしました。大半が小学校を卒業したばかりの中学1年生で構成されるREDは、体格・スピードにおいて足立学園とは大きな差があり、開始直後は、そのスピードを見せつけられ2連続TDを奪われるなど圧倒的に不利な立場におりましたが、最後まで諦めず、また集中力を切らさずに闘った結果、後半大逆転による勝利を掴むことができました(34対24)。彼らの無限の可能性を感じた試合でした。
一方、チームBLUEは予選を危なげなく勝ち上がり、BLUE/RED兄弟揃ってプレイオフ出場を決めました。予選を勝ち上がったチームは抽選によりプレイオフ/南関東大会トーナメントの対戦相手が決まりますが、その抽選で決まったプレイオフ1回戦の組み合わせはBLUE vs RED、最も避けたい対戦となってしまいました。
プレイオフ1回戦(11月17日)の兄弟対決は、兄貴分であるBLUEが35対0でREDを下し、ここでREDはシーズン終了となりました。REDは来年に向けた課題を見つけられただけでなく、自信もつけることができた秋季シーズンでした。
BLUEのプレイオフ2回戦の相手は、春季大会にて南関東大会優勝し、全国準優勝を果たした宿敵FFFC(富士通フロンティアーズ)。春の悔しさをバネに全メンバーが必死にスカウティング・準備を行い臨んだ試合は、オフェンス・ディフェンス・サイドラインともに今年一番の集中力を発揮し、終始FFFCを圧倒、41対12で勝利し、南関東大会へ駒を進めることができました。
南関東大会
南関東大会準決勝(11月24日)の対戦相手は、アメフト超強豪校である佼成学園の中学3年生チーム。180cmを超える長身QBはU15日本代表としても活躍するパッシングQB。前半は、彼のパスオフェンスに苦しめられ、またBLUEオフェンスもゴール前まで攻め込むものの、決めきれず、3TD差を付けられ前半終了。このままでは終われないと、気持ちを完全に切り替えて臨んだ後半、BLUEオフェンス・ディフェンスともに徐々に本来の力を取り戻すと共に流れを呼び寄せ、2点差まで相手を追い詰めました。しかしながら前半の差が重荷となり、そこを埋めることができずに試合終了。37対39で敗れ、全国大会への道はここで絶たれてしまいました。
今シーズン最後の試合となった3位決定戦では、これまで苦しめられ続けてきた相模原イーグルスに33対12と大勝し、南関東3位にてシーズンを終了することになりました。
連覇の夢は叶わなかった2024年シーズンでしたが、3年生は春からもがき苦しみながらチームを引っ張り、一丸となれた時の強さ、逆になれなかった時のもろさを経験しながら、南関東で十分に闘えるチームになることができたことは、今後高校へ進学し、新たな道を進む時にも大きな糧となるのではないかと感じました。
最後に、今シーズンも例年同様、ジュニアOBの先輩達、そしてユニコーンズOBで形成されるグランドユニコーンズ(GU)の皆様方に、練習相手をしていただくなど、多大なご協力をいただきました。ユニコーンズファミリーの力強い、また惜しみない協力体制に心より感謝・御礼申し上げますとともに、引き続きご支援いただけますようお願いいたします。