【結果】2023リーグ戦TOP8第5節 vs立教大学

立教に完敗 攻守蹴で歯車噛み合わず。。

試合結果

2023年10月29日(日) 慶應義塾大学 対 立教大学
11:00 Kick Off @アミノバイタルフィールド
天候 曇りのち晴れ

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 0 6 0 0 6
立教 16 7 2 6 31

▼試合詳細は下記リンクをご覧ください▼
http://www.keio-unicorns.com/magazine_photo/2023/20231102-1.pdf

ゲームレポート

広報部会 山田健太(H7卒)

安定したディフェンス
少しずつ調子が出てきたオフェンス
絶好調の立教との対戦であったが、良い勝負を期待していたし、現役諸君もそうであったのではないかと思う。

しかしながら、攻守蹴で圧倒されてしまい完敗。
力の差、勢いの差を見せつけられた。

ゲームの流れで見ると、慶應のファーストシリーズで痛恨のセーフティでスタートしたことが痛かった。不安を抱えるオフェンスが、自陣1yという苦しいフィールドポジションを背負い、結果としてセーフティを奪われ、そのまま立教ディフェンスに飲み込まれてしまった。

セーフティ後は自陣20yからキックオフを強いられ、苦しいフィールドポジションでディフェンスがスタート。後半こそ、いつも通りの堅守に戻ったが、前半は立教のオプション、ランパスオプションへの対応が遅れ、立て続けに3TDパスを通され、0 対 23。得点力不足を考えると、2Qの時点で勝負ありとまでは言わないが、それに近い状況となってしまった。

オフェンスは、3Qにもセーフティを奪われ、この他、スナップミスも複数回あり、厳しく言えばオフェンスの体をなしていなかった。

キッキングも、パントブロックを2回され、距離の回復できないミスキックもあり、ミスも実力だが、試合を通じ自滅部分もかなり多かった。

自力で及ばず、自滅を招きの敗戦。

悪いムードの中でも常に立教オフェンスを圧倒したOL/DL#52鎌田泰成(4年・慶應義塾)<写真提供:岡見清隆>

良いところがほぼ皆無な試合ではあったが、よく頑張っていた選手もいる。

まず、リターナーの久保(2年・10番)。昨年からリーグ屈指のリターナーとして注目されていると思うが、この試合、ホールディングで幻のTDになってしまったが、リターンTDの快走を魅せてくれたし、他のリターンでもナイスゲインを連発してくれた。

反則で消えたものの輝かしいリターンを魅せたWR#10久保宙(2年・慶應義塾)<写真提供:岡見清隆>

久保のリターン力は高い。
立教が久保の方に蹴ることが驚きだが、毎回、彼のリターンはワクワクさせてくれる。シーズン当初は、タッチバックにしてしまうケースがあったが、エンドゾーンからでも久保の脚力があればタッチバックを貰うより良い結果が得られると思われる。
ロングドライブをするより、久保の脚力で良いフィールドポジションを取りに行った方が確率は高いと思うので、今後も積極的にリターンを狙って欲しい。

DBに囲まれながらも得意のアジリティで切り抜けるWR#10久保宙(2年・慶應義塾)<写真提供:岡見清隆>

LB壷井(4年・47番)、DB沼田(3年・32番)がディフェンスでは目についた。壷井は、ディフェンスもさることながら、キッキングでも要所要所でナイスタックル。

自慢の瞬発力とパワーで、ディフェンスでもキッキングでも活躍したLB#47壷井耀英(4年・佼成学園)<写真提供:岡見清隆>

沼田は、球感が良いなと感じるパスディフェンスを続けてきているが、この試合では、試合を盛り上げるインターセプトを魅せてくれた。

どんなキャリアーでも最後に必ずタックルしてくれる守護神DB#32沼田航平(3年・慶應義塾)<写真提供:岡見清隆>

オフェンスでは、ランプレーが少ないのだが、RB山内(2年・27番)のセカンドエフォートが良い。足腰の強さを感じるし、前に前にという姿勢も好感が持てる。経験を積めば、良いバックスに育ちそう。

持ち前のキレと体幹でタックルされても足をかき続けるRB#27山内啓耀(2年・慶應義塾)<写真提供:岡見清隆>

攻守蹴に出場する丹羽(3年・28番)のTDは、やはり彼のアスリートを感じさせるスーパープレー。サイドライン際の競り合いを奪い取り、その後、DBを引きずり剥がしてのTDは圧巻であった。丹羽がもっと活躍するオフェンスを見たいと思わせる華のある選手

空中戦でボールを奪い去り、見事タッチダウンを決めたWR/DB#28丹羽航大(3年・慶應義塾)<写真提供:岡見清隆>

オフェンスは、苦しいながらに工夫もしており、スペシャルプレーも何個か用意していた。結果としては敗戦だが、こういう工夫の積み重ねも大事だと思う。

面白かったのは、オンリーセンターから、いきなり20yくらい横にいるWRへのダイレクトスナップをするスペシャルプレー。ロングスナップが上手く、1年生ながら全試合にスタメン出場しているDL山田(1年・59番)が、オンリーセンター(ロンリーセンター?)でセット。ショットガンQBに股下を通してスナップするのではなく、そのまま20yくらい離れたWRに左斜め後ろにスナップするという離れ業。WR水野(3年・7番)が、それを受け取り、ランプレーをした。

確かに、スナップは股下を通さなくても良いのだが、面白いプレーがあったもので、しかも、あのCの姿勢から、横方向に20yも正確にスナップできる山田あってのユニークプレー。噂ではチーム1、2を争う強肩の持ち主でもあるらしく、多才で面白い選手。

観戦していて、意気消沈なゲーム内容であったことは事実だが、現役諸君は、もっとダメージを受けた試合内容でないかと思う。

次節は東大戦。
勝てばTOP8残留となり、負ければ入れ替え戦。

心の傷を癒せるのは勝利のみ。
そして、勝利を掴むためには、嵐が丘でやり切るのみ。
現役諸君は猛烈に頑張り、そしてOB・OGは、力を合わせ大声援を届けましょう!!