【結果】第72回早慶アメリカンフットボール対校戦 vs早稲田大学

久しぶりの早慶戦は残念ながら完敗

試合結果

2024年4月29日(月・祝) 慶應義塾大学 対 早稲田大学
13:00 Kick Off @駒沢陸上競技場

1Q 2Q 3Q 4Q
慶應 0 7 0 14 21
早稲田 3 21 6 2 32

▼試合詳細は下記リンクをご覧ください▼
http://www.keio-unicorns.com/magazine_photo/2024/20240429-2.pdf

ゲームレポート

広報部会 山田健太(H7卒)

5年ぶりの開催となりました「早慶戦」

嬉しかったことは、想像を超えた観客動員。
OB・OGの集まりも例年よりずっと良いと感じましたし、学生も相当な数が来てくれていて、応援指導部の指揮のもと、大いに観客席は盛り上がりました。勝ち負けで言えばとても残念ですが、早慶戦らしさに溢れた、素晴らしいGameDayとなりました。

さて本題。

試合は得点差以上に完敗と言えます。
すべての項目で及ばなかったと感じました。
点差がついた試合の中、最後まで諦めずに魅せてくれた4Qの猛攻は良かったですが、褒める部分は残念ながらそこくらい。

試合はいくつかのターニングポイントがありました。

早稲田のファーストシリーズでいきなりファンブルでターンオーバー。
良いフィールドポジションを活かせず無得点に終わり先制出来なかったところ。

24対0と点差が開いた2Qの終盤。
WR水野(7番・4年)が89yのビッグゲインでTDを奪い、その後のキックオフで早稲田がボールを確保できずにいたところを慶應がカバー。結果的にオンサイドキック成功の形となり、しかも敵陣30yくらいというチャンスを無得点にしてしまったところ。
24対7が24対14、せめて24対10で折り返せればモメンタム含め違ったなと。

89ydsのロングTDで魅せたWR水野(7番・4年)

逆転に望みを繋ぎたい後半も、オフェンスが2シリーズ続けてインターセプトを喫し、FGを2本決められ30対7。
まあ、このあたりで勝負ありという感じでした。

スタートを任された、まだ実績こそ少ないものの期待されているQB山岡(8番・3年)は、先週の関学戦に比べると動きが固く感じました。
早々にインターセプトを喫するなど、大舞台での苦い経験。
これを活かし、大きな成長に繋げて欲しいところです。

後半を任された水嶋と共にエース格のQB松本(16番・4年)は、2つの被インターセプト。
このインターセプト以外のプレーのパフォーマンスは良かっただけに、このインターセプトが実に痛恨ですし、ターンオーバーが試合を決してしまう怖さを知ったでしょう。

上手いQBと勝てるQBは違います。
松本は上手いです。パスもランも判断もとても良いです。
これを糧に、勝てるQBを目指してください。

第4Q、自らのランでTDを決めたQB松本(16番・4年)

ラインズは攻守ともに完敗。
オフェンスはランプレーがシャットアウトされていました。
関学戦はオプションが良く、今年はランプレーも改善しているなと思いましたが、残念ながら早稲田には通じず。
まだ不慣れなところが多いと思うので、ここは経験値をあげて貰いたいところです。

自慢のディフェンスも、この早稲田戦はピリッとしませんでしたね。
オフェンスの3インターセプト、パントブロックからの失点、セーフティなど考えれば失点数では踏ん張っているとも言えますが、早稲田のRB7番安藤選手に走られまくってしまいました。
この選手は凄かった。レベチなRBであったことは事実ですが、秋も対戦する訳ですから何とかしないといけません。

まず昨年に比べるとDLが機能してないです。
プレーに絡めてなく、基本的にLB、DBのラインまで走られてしまいます。
絶対的守護神だったDL鎌田の穴が埋まっていないです。
彼の穴を一人の選手で埋めることは難しいですが、DL全体、ディフェンス全体でこの穴を埋めるには至っていません。

そして、同じく、昨年のもう一人の守護神LB松尾。
彼の豊富な運動量と確実なタックルで、1線目を抜けたRBをしっかりと仕留めてくれていましたが、今年はまだまだタックルミスが多く、傷が深くなってしまっています。
LB、DB陣のタックルミスは、関学戦からの課題です。
関学、早稲田の素晴らしいRBを経験できたので、あとは彼らを仕留めるタックルを身につけてください。

キッカーの飛距離、FGの正確性(キッカーもスナッパーも含めた)、パントも残念ながら及んでいません。

WR久保(1番・3年)、WR生川(13番・2年)、前述したWR水野のパフォーマンスは変わらずに素晴らしいものがありました。水野の89yのTDパス、ラストシリーズにおける久保の気迫溢れる、幾度とのキャッチと、心強いプレーを魅せてくれたことは事実です。
ただ、本当に厳しいパスを気合で取っていたのは早稲田レシーバーでした。

この日も 1TD をあげたWR久保(1番・3年)

今後も活躍が期待されるWR生川(13番・2年)

先週のレポートで、今年のUnicornsは強いと書きつつ、早稲田に対して足りないのは「勝ち方を知らないこと」と書いていました。
別に予想が当たったとかそういう話をしたい訳ではありませんが、やはり早稲田は「勝つチーム」「勝てるチーム」「勝ち方を知っているチーム」だなと思いました。

王者関学、そして関東で盤石の強さを誇る早稲田。
この2試合の経験をどう活かせるのか。
本当に良い2試合を組めたと思います。
活かすも殺すも、まさに今日からの日々の過ごし方でしょう。

関学、早稲田の練習を知りません。
ましてやコーチでもなければ助監督でもありません。
ですので、アドバイスもへったくれもありませんが、練習で出来て試合で出来ていないのであれば、練習が「試合の緊張感がない」ということでしょう。
早稲田や関学との違いを受け止め、そして学び、改善し、素晴らし結果に結びつけてくれれば何よりです。

久しぶりの勝利をと思いましたが、それは来年の楽しみに!!

まだまだ続く春シーズン。

成長、躍進。

こんな姿が見れることを期待し、続く試合を応援していきましょう!!

次節は5月5日(日)一橋大戦@アミノ
引き続きの声援をお願いします!!