法政二高に大逆転勝利
4年ぶりに神奈川県大会を制覇！

試合結果

2022年10月16日(日) 慶應義塾高校　対　法政大学第二高校
@法政グラウンド

	第1Q	第2Q	第3Q	第4Q	FINAL
慶應義塾	0	7	6	12	25
法政二高	3	15	0	3	21

詳細は下記PDFをご覧ください。
http://keio-unicorns.com/mita-kai/wp-content/uploads/2022/10/2022.10.16-法政大学第二高校戦スタッツ.pdf

ゲームレポート

山田健太（H7年卒）

4Q早々に法政のFGが決まり13対21と突き放される。

8点差という微妙な点差を追いかけることになるが、高校の試合は時間が短く、絶望的ではないにせよ、相応に苦しい状況に追い込まれた。

ビッグリターン連発の頼れるリターナー木下君

塾高UnicornsのリターンはDBでも活躍するエースリターナー10番木下君（2年）。
ナイスリターンをみせ一気に敵陣に。
フォースダウンギャンブルに追い込まれるも、RB92番石井君（3年）の好走でフレッシュ。
続いて投じたストリークは、法政DBの手に入ったように見えたが、WR18番三木君（3年）が執念でもぎ取り、再びRB石井君のナイスランで追撃のTDを奪う。

2点コンバージョンは失敗し同点には出来ず。。
ただ、ほとんど時間を使わず、19対21とFGでも逆転出来る点差に詰め寄る。
続く法政のオフェンスを3回で止め、パントもあまり飛ばず、再び敵陣からオフェンス開始。
残り時間5分21秒。

75番OL乙部君のナイスブロックと、MVP級の活躍、三穂野君

再び、RB32番三穂野君（3年）、石井君の好走、本日MVP級の大活躍、WR15番青木君（2年）のキャッチでゴール前に迫り、RB三穂野君がTD。
2点コンバージョンは再び失敗するも、25対21と見事な逆転。
RB三穂野君は、神奈川新聞の記事でも大きく取り上げられる大活躍であった。

残り時間2分54秒と、鮮やかなオフェンスで時間を残しすぎた懸念もあったが、法政の投じたパスをLB5番山下君（2年）がインターセプトし勝利を決定づけた。

2戦連続TDと大黒柱に育ちつつあるWR青木君

4Qにみせた集中力、勝利への執着心、そして追い詰められても焦ることなく戦い抜いた姿勢は実に素晴らしいものがあった。

ただ、振り返ってみると、1Qにパントのスナップミスで自陣からのディフェンスを強いられ、そのシリーズをFGに追い込み、かつ失敗させておきながら、12人の選手がフィールドにいた反則で蹴り直しとなり、FGを成功されてしまうなど、自滅モードの時間帯もあった。

また法政が用意したトリックプレーや少し複雑なプレーの数々に翻弄され、ディフェンスも後手を踏んだり、浮足立ちタックルミスも多く出てしまっていた。

ラインズが常に優位にたち、2年WRの青木君が2つのストリークでTDを決めるなど、素晴らしいプレーも沢山あったが、立ち上がりの悪さ、反則、交代ミスなど課題も多い試合であった。

早慶戦、関学線と2つの定期戦に勝利し、神奈川県での永遠のライバル法政二高にも勝利。
逆転が代名詞のようなチームで、ヒヤヒヤの勝利も多いのだが、この3つを勝利している世代は少ないのではないかと思う。
未熟さはあるものの、勝負強さもあるし、これらの試合で得た経験、自信は彼らを成長させてくれることだろうと思う。

神奈川県1位として関東大会に進出。
ただ、昨今の東京勢の壁は高く強固。
勝負強さだけではなく、開始早々からエンジンをかけるや、1試合を通じた安定感なども意識し、また成長した姿を見せて欲しい。

最後に大激戦であったこの試合、法政二高の選手たちにも拍手を贈りたい。
両校、まさに「出し切った」という内容で、実に清々しく素晴らしい試合であった。
法政二高も関東大会に出場。
同じ神奈川勢として、逆ブロックで大暴れしてきて欲しい。

77番OL田中君のナイスブロックと、この試合も好走のRB石井君

選手を紹介すると、幾度となく紹介しているRB2枚看板、石井君、三穂野君とそれを支えたラインズたちのランプレーはレベルが高い。
この試合では、2年生のWR青木君、DB木下君も大活躍。
青木君は、2本のストリークで2TDとエースと呼べる勝負強さを発揮。
6キャッチ74y2TDは、文句なしのMVPレベルの活躍。

木下君も、DBとしての活躍のみならず、リターナーとして常にビッグゲインを重ね、試合を有利にしてくれていた。
試合を重ねるにつれ、2年生の活躍も目立ってきてくれ、選手層の厚みが出てきているようでこのあたりは関東大会で生きてくるだろう。

頑張れ！
塾高Unicorns！！