【2025UNICORNS選手分析】Vol.2:RBユニットはUNICORNSオフェンスを牽引できるのか 期待しかない2年生にも注目 2025.04.11

2年広報担当 重永航平

2025UNICORNS展望シリーズでは今シーズンの戦力についてポジション別に紹介する。

第二弾はランオフェンスの中心となるRBだ。昨シーズンUNICORNSはパスプレーを中心にオフェンスを展開した。しかし、力強いランプレーも健在でパスプレーとの相乗効果を引き出している。
今回はオフェンスの重要な要素となるRBユニットから今シーズン活躍が期待される4人をピックアップし紹介する。

山内啓耀 (4経・慶應義塾)

大学からアメフトを始めた山内は昨シーズン全試合にスターティングメンバーとして出場し、今や中心選手の1人となった。
山内の魅力はそのオールラウンドさにある。RBに必要な要素といえば、スピード、フットワーク、フィジカル、パワー、この辺りが挙げられるだろう。山内はこの全てを高いレベルで兼ね備えた万能型だ。アメフトIQも高く、フィールド上では素早い判断ができるため信頼されている。またランだけではなく、安定したパスプロテクションでも昨シーズンのオフェンスを支えた。

また山内は上級生としての振る舞いも評価されている。幹部としての役職等には就いていない山内だが、その朗らかな人間性でチームをまとめあげ、高いリーダーシップを発揮している。後輩の面倒見もよく、プレーだけでなく様々な面でメンターとしての役割を果たしている、いわばお兄さんのような存在だ。

石井和希 (3商・慶應義塾)

石井は昨春シーズンの専修戦で衝撃のデビューを果たし、秋のリーグ戦にも出場した実力者だ。
石井といえば力強いボールキャリーが印象的だ。170cm84kgという一見アメフト選手には見えない体格の石井だが、その見た目とは裏腹にヒットでディフェンダーを次々と薙ぎ倒して進む。繊細なフットワークとは無縁の石井だが、突進で確実にヤードを稼ぐその姿はまるで猪のようだ。

“脳筋”のようにも見えるようなプレースタイルだが、実は石井の最大の特徴は戦術の理解度にある。いわゆる“勝手なプレー”をすることは一切なく、作戦に忠実なランを展開する。そのため、一緒にプレーしているオフェンダーからの信頼は厚い。

橋口塁 (3経・慶應義塾湘南藤沢)

RBとしての出場経験は浅いが今年“ブレークアウト“を最も期待されているのがこの男、橋口だ。
橋口の武器は筋骨隆々の肉体とそこから繰り出される圧倒的なスピードに尽きる。すでにキックオフカバー等で大活躍を収めた橋口だが、今年はRBとしての活躍も期待されている。


すでに練習では圧倒的なスピードで相手を吹き飛ばすようなビッグプレーを幾度となく見せており、試合でも流れを一気に引き寄せることのできる選手となることが期待されている。
また、自身が昨シーズンから活躍しているキックオフカバーパートのリーダーにも今年から就任した。部内での存在感も増している橋口の成長には目が離せない。

田中玄樹 (2理・本郷)

最後に紹介するのは次世代UNICORNSスターの最有力候補となっている田中だ。アメフト歴はわずか1年の田中だが、1年次から既に頭角を現し、秋のリーグ戦にも出場した。RBとして初出場した桜美林戦では4回のキャリーで25ヤードという記録を残し鮮烈なデビューを果たした。

田中の最大の武器は繊細なカットだ。フルスピードで走っていようが、体勢を崩していようが、どのような瞬間からも的確なステップで相手をかわす。田中の走路は傍から見ていても予想不可能で、とてつもない速さで駆け抜け相手を文字通り置き去りにしてしまう。