広報担当3年DL重永航平
本号では2025シーズンにパンターとしてKCFAよりALL関東に選出された加藤雄大(3理・本郷)にインタビューを実施いたしました。
オール関東に選出!2025シーズンを振り返る
※重永→重 加藤→加
重:まず、オール関東、及びハドルマガジンカレッジオールジャパンへの選出おめでとうございます。
加:ありがとうございます。
Q:選ばれた時の心境を教えてください。
重:選ばれるだろうなっていう感覚はあったんでしょうか。
加:感触はありました。第3節の中央戦か、第4節の桜美林戦が終わったあたりから、先輩から「お前リーディングパンター?」とか「オール関東イケるんじゃない?」っていう声が出てきて、そこから意識はし始めました。
重:そうですよね。シーズンが終わるころにはもう誰もが選出を確信していただろうし、一人でこんなに流れを変えた選手はなかなかいなかったと思います。
Q:2025シーズンで個人的No.1パントを教えてください。
加:やっぱり第3節の中央戦かな。中央戦の1番最初のパント*。自陣エンドゾーンから蹴りこんだやつ。あれが一番よかったかな。
*中央戦第1Q3:45参照
重:エンドゾーンから敵陣22ydまで蹴り込んだあのパントですね。
Q:そもそも初めてアメフトでパントを蹴ったのはいつでしたっけ。
加:2025の春シーズンの専修戦が初めてでした。
重:そうですよね。初めての試合でインサイド10を蹴って、MVPを取りましたね。
加:あれはマジでラグビーのタッチキックと同じ感じで蹴った。なんか審判がちょうどいいとこにいたから、審判にめがけて蹴ったらそのままちょうどインサイド10になった。
重:審判にめがけて蹴ったんですか(笑)。
Q:春だと他にも印象に残ったパントはありますか?
加:関大戦かな。関大戦も結構飛んでた。
重:普段から雄大のパントを見ている僕からすると、試合のほうが圧倒的に飛んでいる気がします。
Q:飛ぶときと飛ばないときの差は何でしょうか。
加:んー、正直試合の時のほうが絶対集中力というか、気持ち面が違う気がする。なんかふざけすぎると飛ばないんだよね。
重:練習の時はふざけて蹴っているんですか!?
加:ふざけるというか、緩い空気でリラックスして蹴るって感じですかね。例えば泉さん*は練習の感じでリラックスしてるときの方が飛んでるイメージない?俺は集中というかメンタルなのかな。試合とかのほうが飛びます。
*4年DB/P 泉山聡真(経・慶應義塾)
Q:では、いつも蹴った後の反省はメンタル面なのでしょうか。
加:さすがに技術面が中心です。でもやっぱり試合の時のほうが朝からどんな感じで自分が蹴るかのイメージをめっちゃしてる。で、何を意識すればいいかを決めています。
Q:どういったことを意識しているのでしょうか。
加:例えばボールを落とす最後の瞬間までボールを掴んでおく、とかですかね。そうすると、ボールの落ち方がキレイになるんです。
”パンター加藤”の原点はラグビーだった
重:アメフトを始める前はラグビーをやっていたと思うんだけど
Q:パントっていうのはいつから始めたのでしょうか。
加:ん~~。もともと小学校でサッカーをやっていて、小3の時にラグビーを始めたんだけど、、
重:じゃあその時初めて蹴ったんだ。
加:いや、その時はまだ蹴ってなかったかな。中学生の時から、コンバージョンキックは蹴ってたけど本格的に陣地回復のパントを蹴り始めたのは中3か高1の時かな。
Q:ラグビー時代からパントの評判は良かったのでしょうか。
加:ま、意外とよかったんじゃない?都内だと誰にも負けない自信があったかな。ちゃんと当たれば。
重:”都内では”誰にも負けない。それでは全国的に言えば
Q:ライバル的存在はいたのでしょうか。
加:いた。自分が勝手にライバル視していたのは服部亮太*。精度はすごいけど飛距離でいえばかなり張り合えると思ってる。あいつも同じスクリューキックだから。
*現早稲田大学ラグビー部3年
重:服部選手をライバル視していたんですね。
参考にしている選手は”いない” 我流で蹴り続ける真意とは
Q:では、TOP8やNFLで参考にしている選手はいるのでしょうか。
加:いません。まず自分はパントの蹴り方が我流だから参考にできる人がいない。ボールを落とす時、ふつうはボールの下側を持つんだけど、俺はボールの上側を持つ。これだけの違いで蹴り方まで全部変わっちゃう。だから自分は誰のも参考にしないで自分の感覚でやってる。
なぜアメフト部に?秋入部の舞台裏
重:ここまでラグビーの話が続きましたが、そもそも雄大は最初は準体育会のラグビーチームに所属していて、そこから1年生の秋にアメフト部に入部した。
Q:どのようなきっかけがあったのでしょうか
加:まずそもそもラグビーもそうなんだけど、大学で体育会に入るつもりは全くなかった。理工学部だからっていうのもあったし、大学ではなんか自分の趣味とかに時間を充てるのかなって。全然体育会に入るビジョンはなかった。
それでラグビーサークルに入っていたんだけど、しばらく経つとどうしても物足りなさを感じた。そんな時に本郷ラグビーで先輩だった玄樹*からアメフト部の秋入部あるよって言われて。練習見に行ってみたんだよね。
*3年RB田中玄樹(理・本郷)
重:そういう流れだったんですね。
Q:練習見学に行って、どうでしたか。
加:アメフトってこんな感じに練習してんだ。って思った。なんかカメラもすごいいっぱいあって、スタッフもいっぱいるし、グラウンドとか施設もちゃんとしててその環境にびっくりした。ポジティブな意味でここでやってみたいなって思いました。
重:スポーツを大学から未経験で始めるってそれなりに勇気がいると思うんだけど、
Q:他の競技は考えなかったのでしょうか。
加:あんまり考えなかったかな。コンタクトスポーツ経験あったらわかると思うんだけど、もうコンタクトスポーツ以外あんまり受け付けなくなるんだよね。大学から未経験でバスケやバレーを始めるのも違うかなって思って。経験も生かせそうなアメフト部に入りました。
Q:理工学部とかの両立の心配とかはなかった?
加:玄樹もやってたし、別にその時はもうそういうのは思わなかったかな。
重:理工学部で活躍してる直さん*の姿を見て勇気づけられたとかは?
*LB倉田直(26年度卒・南山)
加:あ、それはない。
最初は不満だらけだった 突如加藤を襲った冬トレ
Q:実際に入部してみてどうでしたか。
加:いやそれが最初は仮入部期間で、練習に参加したのは関学戦*が終わったあたりからだった。それでアメフトのことを何にも教えてもらえないままキツイ冬トレが始まって。なんやねんこれ、みたいな感じでした(笑)。
*2024シーズン全日本大学選手権1回戦
重:確かにいきなりあのトレーニングが始まったらちょっとイラつきますね。最初はWRからのスタートだったと思うのですが、
Q:DBに転向したのはどのようなタイミングだったのでしょうか。
加:最初はなんとなくオフェンスをやりたいな、とかボールを持ちたいな。あとは身長を活かせるかなとか思ってWRを志望して入りました。それで冬トレが終盤に入ってきて、春合宿の前日の夜に千葉さん*から電話が急にかかってきて、「DBとかやってみない?」って言われて。レシーバーもちょっとしかやってないし、(オフェンスの)サインとか言われてもわかんなすぎたし、ディフェンスやってみてもいいかな。って思って、それじゃ1回やってみようか。みたいな流れになって初めて今に至った。
*DB千葉陽太(26年度卒・鎌倉学園)
Q:DBに転向してみてどうでしたか。
参考にしている選手とかはいるのでしょうか。
加:同じポジションの山下遥(経3・慶應義塾)。余裕があって落ち着いてプレーができてる。ミーティングとかでも自分が何でそう動いたのかをちゃんと理由付けできて説明できてる。俺は直感で動いちゃってミスったりもするけど、遥はそういうのが全くない。
「パンターとして有名になったのが悔しい」加藤の苦悩
重:僕から見てるとこう、割と入部してすぐ2年の春シーズンでも出場経験を積んで秋シーズンにはオール関東。ものすごく勢いのある右肩上がりで来たなっていう風に見えるんですが、
Q:個人的な挫折はあったのでしょうか。
加:パンターとしてだけ先に有名になったのが悔しいわ。高校ラグビーの時からキックなら東京1位クラスの自信あったけど、アメフト来てもまたキックかよ。と思って。DBとしてまだまだなのが悔しい。
重:Q:DBへの想いのほうが強い?
加:練習量も戦術理解も圧倒的にDBのほうに注力してきた。だからやっぱりDBで活躍したいというのはある。去年の夏に肩を脱臼してDBとしての成長が滞ったのがキツかった。DBとしてもパンターとしても成長して秋に試合出れたらよかったけど、結果的にはパントだけ先に賞をもらえちゃったみたいな。
重:とはいえ、東大戦でのファンブルフォースをはじめとしていいプレーもあったと思います。
Q:選手としての目標はありますか。
加:ダブル受賞。絶対今年の秋にスタメンで出てパンターとDBでの両方でオール関東に選ばれたいです。ダブル受賞を狙います。
重:行けると思います。一緒に頑張りましょう。
スポーツ愛を科学と融合させたい 加藤の壮大な野望
重:アメフトについての話はよく分かりました。ありがとうございます。少しプライベートについてもお聞きしたいです。雄大は本当にいつもいろいろなスポーツを見ているイメージがあります。改めて聞いてみたいんですけど、
Q:スポーツは好きですか。
加:大好きです!球技は全部見てるし、陸上とかも大好きです。まず親もめっちゃスポーツ好きだし、スポーツってドラマがあるというか、ガチでやってる人を見るといいよなって、心が躍る。
Q:スポーツ界で好きなドラマはなんですか?
加:ドラマというか、一番好きなのはウサイン・ボルト。小学生のころからずっとウサインボルトが好きで。ボルトが一番かっこいいと思う。あのものすごく集中した感じから一瞬で1位をかっさらっていく感じが好き。オーラがすごい。
重:次に今理工学部で学んでいることについても聞きたいです。
Q:専攻は何でしょうか。
加:物理情報工学科にいます。分野は幅広くて内容としては、半導体とかもあるし制御のほうにも行ける。あとは物性とか。
重:(???)
Q:将来はどちらの分野に進みたいと考えているのでしょうか。
加:自分が考えているのは制御か量子コンピュータ。どっちでもいいんだけど結局将来はスポーツと絡んだ仕事がしたいと考えています。
Q:どのようにスポーツと絡めるのでしょうか。
加:スポーツにおいてただひとつの正解のフォームとかって意外と存在しないと思う。その代わりに人それぞれの正解、つまり最適はあると思う。量子コンピュータがあれば、計算速度はめちゃくちゃ上がるから、人それぞれの細かい違いをすべて考慮して最適を求めることができるはず。自分の研究分野のテクノロジーをスポーツに絡めるような仕事がしたいです。
重:今日はアメフトの話からラグビー時代、そして将来についてもお聞きすることができてよかったです。ありがとうございました。
Q:最後に応援してくださる方々に一言お願いします。
加:今年はパントはもちろん、それ以上に幅広く活躍してチームを勝利に導いて見せます。応援これからもよろしくお願いします!







